OEKのCD

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« 3月7日もっとカンタービレ「バロック音楽の夕べ」のプログラム | トップページ | ラ・フォル・ジュルネ金沢2011前半の街なかプログラムの内容が公開されています。 »

2011/03/07

もっとカンタービレ第25回は,北谷直樹さんのチェンバロを中心とした熱く,ダンサブルなバロック音楽特集

もっとカンタービレ・シリーズの第25回は,今年度の最終回ということもあり,大変大勢のお客さんが入りました。今回は,チェンバロ奏者の北谷直樹さんを中心とした,バロック音楽特集でした。その演奏ですが,期待を大きく上回る,大変スリリングで,熱いバロック音楽を楽しむことができました。交流ホールでの公演の場合,ステージと客席の距離が非常に近いので,一体感が出やすいのですが,そのメリットを生かした,生気溢れる演奏の連続でした。

バロック音楽といえば,静かな音楽という印象を持つ人もいると思いますが,今回の演奏は,その先入観を裏切り,「バロック音楽も当時のポピュラー音楽(=民族的な踊りの音楽)なんだ」ということを思わせてくれました。

最初に演奏された, ビーバーの戦闘(バッターリャ)からびっくりでした。いきなり足踏みが始まったり,現代音楽を思わせる無調音楽になったり,型破りな音楽の連続でした。続く バッハのブランデンブルク協奏曲第3番と第5番もキリリとしたテンポによる,ビートの効いた演奏でした。

後半の,バッハ,Ph.Eのチェンバロ協奏曲イ短調,Wq26は初めて聞く曲でしたが,これもキリリと締まっており,聞き応えがありました。ブランデンブルクの5番でもそうでしたが,北谷さんのチェンバロは,大変流麗で,協奏曲らしい見せ場をしっかりと作っていました。

その後は,ダンス音楽風の作品が続きました。パッヘルベルの曲は,通常はカノンだけが演奏されることが多いのですが,今回演奏されたジーグも大変生き生きとした曲で,この名曲を再発見した気分になりました。 ファルコニエーリのチャナコンナ, ジェミニアーニの合奏協奏曲ニ短調 (コレッリの「ラ・フォリア」op.5-12による)とこれまで聞いたことのない曲が最後に続きましたが,この両曲での北谷さんのチェンバロの熱さは尋常ではありませんでした。それに応えるアビゲイル・ヤングさんを中心とするOEKメンバーの演奏も名技性たっぷりの熱いものでした。満員の交流ホールで聞くからこそ味わえる,一期一会的な素晴らしい演奏だったと思います。

今回は,テオルボとバロックギターの高本一郎さんも演奏に加わっていましたが,その音も効果的でした。高本さんの音が加わることで,ビートがよりくっきりとした感じになり,曲の推進力が増していたような気がしました。ちょっとザラリとした感触も面白く,通常のバロック音楽の演奏会とは一味違った気分を出していました。

今回の演奏会は,9:15ぐらいまでかかり,ボリューム的にもたっぷりでしたが,過去の「もっとカンタービレ」シリーズの中でも特に面白い内容だったと思います。北谷さんとOEKメンバーの共演については,是非,続編を期待したいと思います。

« 3月7日もっとカンタービレ「バロック音楽の夕べ」のプログラム | トップページ | ラ・フォル・ジュルネ金沢2011前半の街なかプログラムの内容が公開されています。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/152606/51061364

この記事へのトラックバック一覧です: もっとカンタービレ第25回は,北谷直樹さんのチェンバロを中心とした熱く,ダンサブルなバロック音楽特集:

« 3月7日もっとカンタービレ「バロック音楽の夕べ」のプログラム | トップページ | ラ・フォル・ジュルネ金沢2011前半の街なかプログラムの内容が公開されています。 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック