OEK室内楽シリーズもっとカンタ―ビレ第26回は聞きごたえたっぷり。特にトゥイレのピアノと管楽のための六重奏曲が気に入りました。#oekjp
今日はOEK室内楽シリーズもっとカンタ―ビレの,今年度第1回目を聞いてきました。サブタイトルが「これぞ,室内楽の王道」ということで,後半は,ベートーヴェンとバルトークの弦楽四重奏曲の組み合わせという聞きごたえのあるプログラムとなっていました。ベートーヴェンもバルトークも短めの曲が選べれていましたが(セリオーソと第3番),どちらの曲もチェロの大澤さんが語っていたとおり,大変密度の高い作品で,大曲を聞いたような充足感(そして,疲労感が少々)がありました。
プログラム前半は,コダーイとトゥイレの知名度の低い作品でしたが,こちらの方も大変充実した内容でした。コダーイの曲は,ヴァイオリン2本とヴィオラのためのセレナードという曲でしたが,その名前から連想されるほど優雅な曲ではなく,バルトークの弦楽四重奏曲と対を成すような激しさがありました。今回は,最近OEKに入ったばかりの丸山萌音揮さんがヴィオラを演奏されていましたが,江原さんと原田さんに負けない,堂々たる演奏を聞かせてくれました。
前半の最後に演奏された,トゥイレのピアノと管楽のための六重奏曲は,今回演奏された曲の中で特に気に入りました。柳浦さんのトークにもあったように,大変聞きやすい作品で,ブラームスやR.シュトラウスの曲を思わせる雰囲気が随所にありました。特にホルンやオーボエの音が入ると,ドイツの後期ロマン派の気分が強くなるのが面白いと思いました。第3楽章などは,可愛らしいけれどもどこか怖さのあるメルヘン的な気分があり,魅力的でした。
というようなわけで,今年度のもっとカンタービレもますます充実の内容が期待できそうです。次回のIMA講師陣とOEKの共演も大変楽しみです。
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