石川県立音楽堂開館10周年記念スペシャル・コンサート。紅白生オケ歌合戦は予想外(?)のハイレベル。秋川さんの千の風の後は,和洋が融合した長~い演奏会に。徳光和夫さんの司会はお見事でした。#oekjp
石川県立音楽堂が開館して丁度10周年になります。今日はその記念スペシャル・コンサートを聞いてきました。3部構成だったのですが,かなり長い演奏会になり,休憩時間を含めると4時間以上かかっていたのではないかと思います。
第1部は,「秋川雅史さんとともに紅白対抗生オケ歌合戦」でした。OEKをバックに歌ってみたいという6人の石川県民が順に登場し,カラオケならぬ生オケをバックに歌を歌いました。この企画ですが,レパートリーがかなり限定されていたという問題はあったものの,どの方も個性的で,大変楽しめる内容になりました。特にいちばん若い13歳の歌には,井上道義審査委員長(一人だけでしたが)には驚いていました。是非,恒例企画にして欲しいと思います(次回は,OEK団員のどなたかに歌ってもらっても面白い気がするのですが,いかがでしょうか.)。
第2部は邦楽のステージでした。コンサートホールで邦楽を演奏するのは,珍しいことですが,やはり舞台設定に時間がかかるので,邦楽については邦楽ホールで,と分けた方が本来は良いのかな,という気もしました。ただし,コンサートホールでやってくれるから,邦楽に触れることができるという面もあります。今回も箏を中心とした大合奏,日本舞踊,素囃子をたっぷり楽しめました。特に,最後の素囃子は,一種,邦楽器による室内オーケストラのようなものということで,緊張感たっぷりの聞きごたえのある演奏を聞かせてくれました。
第3部は,和洋が揃う演奏でした。六段をアレンジした曲の後,OEK合唱団が登場し,シューベルトとモーツァルトの宗教曲が演奏されました。10年前に音楽堂が開館した時,同時多発テロの犠牲者を追悼するためのバッハのアリアで記念式典は始まったのですが,何となくそのことを思い出してしまいました。安心に暮らせる世界への祈りは,10年間ずっと続いていると言えそうです。
最後は,箏と尺八をソリストにした協奏曲的な作品で締められました。フルートとハープのための協奏曲の邦楽器版といったところですが,最後の曲にしては,ちょっと渋いかなという印象を持ちました。その後,出演者全員+会場のお客さんで「ふるさと」を歌ってお開きとなりました。
今回は,8月末の24時間テレビで24時間マラソンを走ったばかりの徳光和夫さんが司会を担当していたことも注目でした。上坂典子さんとのやり取りだけではなく,会場のお客さんとのやり取りも楽しく,長い演奏会の雰囲気を和やかなものにしてくれていました。演奏会の時間は予想以上に長かったのですが,石川県らしさ,特に石川県内で邦楽に携わっている人の多さを改めて実感できた公演でした。
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