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2011年9月

2011/09/29

ウラディミール&ヴォフカ・アシュケナージ デュオリサイタル@金沢 ピアノによるシンフォニックな室内楽!やはりラフマニノフは最高。ヴォフカさんは紙の譜面ではなくiPadを使用

今日は石川県立音楽堂コンサートホールで行われた,ウラディミール&ヴォフカ・アシュケナージの親子デュオ・リサイタルを聞いてきました。2台のピアノのコンサートと言えば,ラベック姉妹,アルゲリッチといろいろな男性ピアニストといった「華麗&丁々発止」という印象があったのですが,今回のアシュケナージ親子によるデュオは,もう少し濃密で,がっちりと制御された室内楽といった印象を持ちました。ただし,それが堅苦しくはなく,詩的で抒情的な雰囲気を持っているのが素晴らしいと感じました。

演奏された曲の中では,今回初めて聞いたラフマニノフ/組曲第1番「幻想的絵画」op.5が本当に美しい演奏でした。同じ音型が繰り返される箇所が多かったのですが,それが非常に心地よく,タイトルにあるとおり,幻想的な雰囲気を描きだしていました。父上の方は,全体を通じて低音部でしっかり支えていることが多かったのですが,そのさりげないスケールの大きさは,やはりロシア的なのかな,と思いました。

後半最初に演奏された,ヴォフカさん編曲による「はげ山の一夜」は,お馴染みのリムスキー=コルサコフ版を,ピアノ2台に編曲したもので,それほどおどろおどろしい感じはしませんでしたが,2人による掛けあいが,しっかり楽しめました。朝になって悪霊が退散する辺りの誠実な清々しさもアシュケナージさんの人の良さが出ているようで,良いなぁと思いました。

最後のラ・ヴァルスもそれほど,どぎつい表現はなかったのですが,物足りないということはありませんでした。二人ががっちりタッグを組んで,オーケストラの演奏を再現しているような,シンフォニックなまとまりの良さを感じました。

演奏後はサイン会が行われました。新発売CDの販売促進の会という感じでしたが,すっかりラフマニノフの組曲が気に入ってしまいましたので,お二人による新譜をついつい買ってしまいました(今回は,リーズナブルな価格設定で,しかも,OEK定期会員は1000円引きで入場できました。しかも公演パンフレットも入場料に含まれているという良心的な演奏会でした。そのこともありCDを購入しました)。

ヴォフカさんに,「iPadをステージで見るのは初めてです」と話しかけてみたら,「日本で買った」とおっしゃられていました(今回の来日中なのかは不明ですが)。「とても便利そうです」と言ったところ,「そのとおり」という感じの反応をされていました。

お父上の方には,「金沢にまた来られることを楽しみにしています」と言ってみました。個人的には,アシュケナージさんの引き振りで後期のモーツァルトのピアノ協奏曲を期待しています...が,そこまでは伝えられませんでした。

いずれにしても,最近はピアニストとしてのアシュケナージさんを聞く機会が減っていますので,そのことだけでも大満足の演奏会でした。こうなったら(?),アルゲリッチさん辺りも金沢に来てくれないですかねぇ。

2011/09/17

OEK307回定期M ヘンデル・ガラコンサート~神々しき調べ~シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団の引き締まった充実感のある歌唱。役者・井上道義の驚異の演技力でヘンデルの音楽人生を堪能。西村雅彦さんの渋さと好対照。#oekjp

OEK第307回定期公演マイスター・シリーズは,ヘンデルのオラトリオのハイライトを中心としたガラコンサートでした。井上道義さんがカツラ+衣装付きでヘンデル役を,俳優の西村雅彦さんが,ヘンデルの伝記を書こうとしているロマン・ロラン役を演じ,ヘンデルの音楽人生の変遷をドラマティックに描く,といった独特の内容でした。

まず,指揮者の井上さんが指揮をせず,演技だけに専念していたというのが注目でした。井上さんは,過去,語り入りの定期公演を何回も行ってきましたが,今回のヘンデル役は,これまででいちばん良かったのではないかと思いました。もともとドイツ語のシナリオがあり,それを日本向けに脚色した内容だったのですが,しっかりとヘンデルになり切っていました。

その演技にリアリティを加えていたのが,ロルフ・べックさん指揮OEK+シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団によるヘンデルの音楽の数々でした。ヘンデルといえば,何といっても「メサイア」を思い出しますが,今回はそれ以外にも「エジプトのイスラエル人」「ユダス・マカベウス」「ソロモン」「イェフタ」といった,日本では上演される機会の少ないオラトリオの中の合唱曲がハイライトで取り上げられ,絶好の「ヘンデルのオラトリオ入門」という内容になっていました。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団の実力は,既に過去のOEKとの共演で金沢の音楽ファンにもお馴染みですが,今回もまた,力強さと軽やかさを兼ね備えたような完成度の高い歌を聞かせてくれました。

前半最後は「表彰式」でお馴染みの「見よ,勇者は帰る」で締められましたが,この曲のテンポ感は日本で一般的に演奏されているものと,原曲とではかなり違いますね。原曲だと,「チャン/チャンチャ/チャン/チャ...」行進曲風に弾むような感じですが,日本でやる場合,「チャーン,チャーンチャ,チャーン,チャーン/チャララララ...」と2倍ぐらいのテンポでなだらかに感動を込める感じで演奏されます。この辺は日欧の感覚の違いが表れているようで,なかなか面白いですね。

オラトリオの曲以外では,「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」といったお馴染みの作品も演奏されました。実演だと,「王宮の花火の音楽」は,「水上の音楽」ほどは演奏されないのですが(管楽器の編成がOEKにとっては大きいので),今回は,トランペットの高音が続出する華やかな音楽を堪能できました。

西村雅彦さんの渋いナレーションも,全体を引き締めていました。ロマン・ロランがヘンデルについての評伝を書いているとは知らなかったのですが,今回の作品のような内容を本当に記しているのか確認したくなりました。

井上道義/OEKは,今年の夏,シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に出演してきたばかりですが,今回の演奏を聞いて芸術監督を務めるロルフ・べックさんは,「来年もぜひ」と思ったのではないかと思います。

10月以降OEKの演奏会の紹介 11月13日に第9,11月16日平原綾香&OEK...石川県内各地でも公演 #oekjp

OEKは本日の定期演奏会の後,全国各地で演奏会ツァーを行います。10月以降は,北陸地方各地での公演が続くような感じです。今のところ,あまり宣伝されていない演奏会を中心に情報をお知らせしましょう。

■10月上旬 平成23年度兼六園周辺文化の森ミュージアムウィーク
兼六園周辺の美術館等で,OEKメンバーを含む地元アーティストがミニコンサートを行います。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/2011concert.pdf
その他のイベントは次のとおり。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/museumweek2011p.html

■10月2日(日)15:00~ 吹奏楽の響き・管弦楽の調べ(こまつ芸術劇場うらら)
指揮:鈴木織衛
小松市吹奏楽協会 選抜団員がOEKと共演します。
スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
アンダーソン/トランペット吹きの休日
ビゼー/「アルルの女」 第2組曲
ベートーヴェン/交響曲 第6番 「田園」
※ スッペ,アンダーソン,ビゼーで共演

■10月22日(土)14:00~ 世界の旋律・能登の歌声 珠洲公演(ラポルトすず)
指揮:ヨンミン・パク, リーダー&ヴァイオリン:マイケル・ダウス,ピアノ:ハオチェン・チャン
地元の合唱団とOEKが共演します。ピアノのハオチェン・チャンは,昨年,金沢でリサイタル公演を行いましたが,是非,金沢でもOEKとの共演を期待したいところです。

■11月13日(日)15:00~ 石川県合唱連盟創立50周年記念演奏会(石川県立音楽堂)
指揮:松尾葉子
石川県合唱連盟創立50周年を記念して,第9と大地賛頌が歌われるようです。個人的には,オーケストラ版の大地賛頌を一度聞いてみたいと思います。第9の方は11月5日に入善市でも演奏するようです(こちらはコスモホール開館25周年記念)。

■11月16日(水)19:00~ 平原綾香 with オーケストラ・アンサンブル金沢 〜my Classics〜(石川県立音楽堂・コンサートホール)
指揮:渡辺俊幸
http://www.ayaka-hirahara.com/news/detail.html?id=71474
平原綾香さんが渡辺俊幸さん指揮OEKと共演します。ということで「おひさま」のテーマ曲が聞けそうです(今回のテーマはとても短いのでロングバージョンを期待)。

2011/09/11

石川県立音楽堂開館10周年記念スペシャル・コンサート。紅白生オケ歌合戦は予想外(?)のハイレベル。秋川さんの千の風の後は,和洋が融合した長~い演奏会に。徳光和夫さんの司会はお見事でした。#oekjp

石川県立音楽堂が開館して丁度10周年になります。今日はその記念スペシャル・コンサートを聞いてきました。3部構成だったのですが,かなり長い演奏会になり,休憩時間を含めると4時間以上かかっていたのではないかと思います。

第1部は,「秋川雅史さんとともに紅白対抗生オケ歌合戦」でした。OEKをバックに歌ってみたいという6人の石川県民が順に登場し,カラオケならぬ生オケをバックに歌を歌いました。この企画ですが,レパートリーがかなり限定されていたという問題はあったものの,どの方も個性的で,大変楽しめる内容になりました。特にいちばん若い13歳の歌には,井上道義審査委員長(一人だけでしたが)には驚いていました。是非,恒例企画にして欲しいと思います(次回は,OEK団員のどなたかに歌ってもらっても面白い気がするのですが,いかがでしょうか.)。

第2部は邦楽のステージでした。コンサートホールで邦楽を演奏するのは,珍しいことですが,やはり舞台設定に時間がかかるので,邦楽については邦楽ホールで,と分けた方が本来は良いのかな,という気もしました。ただし,コンサートホールでやってくれるから,邦楽に触れることができるという面もあります。今回も箏を中心とした大合奏,日本舞踊,素囃子をたっぷり楽しめました。特に,最後の素囃子は,一種,邦楽器による室内オーケストラのようなものということで,緊張感たっぷりの聞きごたえのある演奏を聞かせてくれました。

第3部は,和洋が揃う演奏でした。六段をアレンジした曲の後,OEK合唱団が登場し,シューベルトとモーツァルトの宗教曲が演奏されました。10年前に音楽堂が開館した時,同時多発テロの犠牲者を追悼するためのバッハのアリアで記念式典は始まったのですが,何となくそのことを思い出してしまいました。安心に暮らせる世界への祈りは,10年間ずっと続いていると言えそうです。

最後は,箏と尺八をソリストにした協奏曲的な作品で締められました。フルートとハープのための協奏曲の邦楽器版といったところですが,最後の曲にしては,ちょっと渋いかなという印象を持ちました。その後,出演者全員+会場のお客さんで「ふるさと」を歌ってお開きとなりました。

今回は,8月末の24時間テレビで24時間マラソンを走ったばかりの徳光和夫さんが司会を担当していたことも注目でした。上坂典子さんとのやり取りだけではなく,会場のお客さんとのやり取りも楽しく,長い演奏会の雰囲気を和やかなものにしてくれていました。演奏会の時間は予想以上に長かったのですが,石川県らしさ,特に石川県内で邦楽に携わっている人の多さを改めて実感できた公演でした。

2011/09/10

石川県立音楽堂開館10周年記念イベントが始まりました。音楽堂バックステージツァーに参加して,邦楽ホールとコンサートホールの裏を見学。

石川県立音楽堂も開館10周年ということで,今日と明日,多彩なイベントが行われます。今日の午前中は,滅多に見られない石川県立音楽堂の舞台裏を見学してきました。

P1010442

邦楽ホールでは奈落の底から一気にステージにせり上がったり,回り舞台に乗ったり,いろいろと体験をした後,緞帳や幕についての説明を受けました。

コンサートホールでは,パイプオルガンのステージに登り,至近距離でパイプオルガンを見ることができました。ステージから客席を見ることは滅多にないのですが,お客さんの顔も意外に良く見える感じです。いろいろな角度から取り囲まれている感じがとても良い雰囲気です。

今日の午後~夜のイベントには参加できないのですが,明日のスペシャルコンサートは聞きに行こうと思っています。

2011/09/08

OEK定期PH岩城宏之メモリアルコンサート。望月京さんの新曲の斬新な響き,2011岩城宏之音楽賞,ソプラノの濱真奈美さんの声のドラマ,見せ場の連続の「新世界から」 #oekjp

今日は,2011-2012の定期公演シリーズの実質的な開幕となる第306回定期公演フィルハーモニー・シリーズ 岩城宏之メモリアルコンサートを聞いてきました。(1)新曲を演奏し,(2)岩城宏之音楽賞受賞者と共演し,(3)交響曲を演奏するという内容で,充実した内容&大変盛り上がりました。

岩城宏之音楽賞の表彰式が演奏会に先だって行われた後,まず,OEKのコンポーザー・オブ・ザ・イヤーの望月京さんの新曲「三千世界」が演奏されました。OEKは岩城さん時代から,数多くの現代曲を演奏してきましたが,今回の望月さんの作品はその中でも特に斬新な響きを持った作品でした。冒頭部から打楽器の特殊奏法を多様したり,チューブのようなものをブンブン回して風のような音を出したり,「オーケストラからこんな音が出るんだ」という驚きの連続でした。メロディはほとんど出てこないのですが(途中,少しクラシック音楽の断片のようなものが管楽器などに出てきていましたが),個人的には,全く退屈しませんでした。最後の方で「指揮者のカデンツァ」という部分があり,そこもまた面白かったのですが(作曲者としては複雑な気分?),このことは,後日レビューの方で紹介しましょう。

次のコーナーでは,金沢市出身の濱真奈美さんが登場しました。3曲歌われましたが,どの曲でも,濱さんの声の持つドラマの力に圧倒されました。ラフマニノフのヴォカリーズの後,お得意の「蝶々夫人」の「ある晴れた日に」が歌われたのですが,一気に声の雰囲気がロシアからイタリアに変わったのが鮮やかでした。「運命の力」の中のアリアの方も声自体にドラマティックな迫力が備わっており,曲が進むにつれて白熱していくのがライブならではです。夜になると石川門付近にはカラスが沢山集まっていますが,濱さんの声を聞きながら「石川のカラスだ」と呼びたくなりました(もっと良い,キャッチフレーズないでしょうか?)。

後半はOEK単独で定期公演で演奏することが少ない,ドヴォルザークの「新世界から」が演奏されました。この曲を聞くのは,4月に東北大震災後のチャリティーコンサートで聞いて以来ですが,定期公演となると,かなり以前に,ルドヴィーク・モルローさん指揮で聞いて以来かもしれません。

というわけで,OEKにとって「新世界から」は,新鮮な気分で演奏できる名曲です。これはありがたいことだと思います。そのことが演奏にも表れており,水谷さんによるイングリッシュホルンをはじめとして,「各パートの見せ場の連続!」という生き生きとした演奏でした。気分を高揚されるようなトランペットやホルンの響き,楽しげに戯れる木管楽器の響き...名曲の素晴らしさをストレートに楽しませてくれる演奏でした。演奏後の井上さんの様子を見ていると「大満足」という雰囲気でしたが,お客さんの方も「大満足」でした。交響曲を実演で聞くのは,随分久しぶりですが,「やっぱり交響曲はいいなぁ」と思ったお客さんも多かったと思います。

今回の公演は,北陸朝日放送がテレビ収録しており,CD収録も行っていました。このとおり,とても多彩な内容でしたので,放送とCDの方にも期待したいと思います。

2011/09/05

定期公演に続き,中嶋彰子&マティアス・フレイ デュオ・リサイタルへ。中嶋さんの声の魅力とオールマイティぶりを堪能。

土曜日のOEK定期公演Fに登場したソプラノの中嶋彰子さんとテノールのマティアス・フレイさんですが,今度は邦楽ホールに場所を移し,デュオ・リサイタルが行われました。中嶋さんの「恋はやさし」にすっかり感動してしまいましたので,半分,「恋はやさし」のCDを買うために今日のリサイタルに出かけてきました。ピアノ伴奏は,定期公演の時に指揮をされていたニルス・ムースさんでした。

演奏会は,中嶋さんとムースさんのトークを交えて行われたのですが,大変多彩なプログラムでした。シューベルトの歌曲,後期ロマン派の歌曲,イタリアの歌曲,お得意のウィーンの音楽,そして,何と「トリスタンとイゾルデ」の中のイゾルデの「愛の死」まで入っていました。テノールとのデュオによる「日本初演」の作品などもあり,歌曲のデパートに入ったような楽しい内容の演奏会となりました。

特に中嶋さんは,どの曲についても完成度の高い歌唱を聞かせてくれました。中嶋さんの声は,高音だけではなく,中低音も大変魅力的で,聞いていて安心感がありました。プログラムの最後に歌われた,「メリーウィドウ・ワルツ」は,定期公演のアンコールで出てくるかなと思っていたのですが,今日の最後にようやく出てきました。「待ってました」という感じでした。フレイさんの初々しさと中嶋さんの成熟した歌は絶妙の取り合わせでした。このコンビで「メリー・ウィドウ」の全曲など見てみたいものです(金沢歌劇座でいかがでしょうか?)。

フレイさんの歌は,まだまだ勉強中という感じではありましたが(フニクリ・フニクラは,繰り返しを間違えた?ムースさんが機転を聞かせて見事なカバー。イタリア語でなかったようです。),「セヴィリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵のアリアなど,声質にぴったりだと思いました。古き良き時代のミュージカルにも合いそうな声でした。「マイ・フェアレディ」とか「南太平洋」とかでは,テノールは準主役的キャラクターですが,その辺にぴったりな気がします(古典的なミュージカルを金沢歌劇座でOEKの演奏で上演というのもあり?)。

ピアノのムースさんも,「1曲飛ばしてすみません」とかアンコールの時に「譜面はどこ?」と探しに戻ったり,良い味を出していました。

終演後,今日もサイン会をやっていました。今回は購入したCDを持って参加してきました。フレイさんに「また来ました」と言ったところ,「I remember you」などとおっしゃっていました。というわけで,フレイさんには妙に親近感を持ってしまいました。今回が日本デビューということですが,今後の活躍を見守りたいと思います。

2011/09/03

台風にも負けず,今シーズンの開幕となるOEK定期公演Fを聞いてきました。ちょっとニューイヤーコンサート風の楽しいコンサート。中嶋彰子さんの声は音楽堂にしっかり馴染んでいました。#oekjp

台風の方は,非常にスピードが遅いせいか,「来るぞ,来るぞ」という割には北陸地方への影響はほとんどなく,今日の午後は,出かけようかどうしようか迷っていた,OEKの定期公演を聞いてきました。

今回はOEKの新シーズン最初の定期公演でした。ただし,例年とは違い,ファンタジー公演での開始ということになりました(これは,大震災による公演のキャンセルの影響でもあるのですが)。やはり交響曲の入る公演で始まる方が落ち着くのですが,ファンタジー公演ならではのリラックスした公演で始まるのも悪くはありません。シーズン開幕前夜祭という感じでしょうか。

何よりも,今回の主役,ソプラノの中嶋彰子さんの歌が本当に素晴らしいものでした。オペレッタの曲を中心に歌われたのですが,どれもこれも品が良く,大人の女性の魅力に溢れた歌を聞かせてくれました。アンコールでは,日本語で「恋はやさし~」が歌われました。一般的なイメージの田谷力三さんの楽天的な雰囲気とは全然違い,非常にしっとりと歌われ,新鮮に感じました。CD録音し,シングルカット(死語?)でもしたら,大ヒットするのではないかと思わせるようなグッと来る歌でした。

相方のマティアス・フレイさんの方は大変若いテノールで,中嶋さんに比べると流石に貫録に不足する部分はありました。ただし,その軽い声はオペレッタ向きだと思いました。月曜日には中嶋さんとフレイさんによる歌曲の公演も行われるのですが,そこではシューベルトの「美しき水車屋の娘」の中の曲を歌うそうです。それも大変楽しみです。

2人の歌以外は,ニルス・ムースさん指揮OEKによる演奏でしたが,「つなぎの小品」というよりは,聞きごたえのある中規模ぐらいの作品が多く,ちょっと意外でした。全体のバランス的には,もう少し短い曲が多い方が良いと思いました。ムースさんの指揮ぶりは,かなり動きが大きく,表情付けはやや作為的な気がしました。

演奏された曲ではレオノーレ序曲第3番が面白かったですね。途中,場外からトランペットの信号音が聞こえてくる,という曲ですが,この日は何と2階席の扉の外から演奏させていました。2回目に信号音を演奏する時は,さらに近づいてきて,客席の中から演奏していたのではないかと思います。この演出は楽しめました。今回はスターライト席の前方だったのですが,トランペットの藤井さんが入ってくるのが見えました。こういうのはスターライト席ならではの楽しみですね。

スターライト席については,やはり,ステージの半分ぐらいがよく見えないという問題はあります。また,前方だと,意外に音が飛び込んでこないような気もしましたが,500円という価格を考えると十分だと思いました。いつもと違った光景を楽しめるという面白さもあります。というわけで,皆さんも一度お試しください。

ラ・ロック・ダンテロンの再現 11月2日 石川県立音楽堂でアルド・チッコリーニさん OEKと特別公演! #oekjp

今日は,午後から今シーズンの幕開けとなるOEKの定期公演Fに行ってきました。この感想の方は取りあえず後に回し,大変うれしいニュースが会場に掲示されていましたので,そちらの方を先にお知らせしましょう。

アルド・チッコリーニ&OEK特別公演
11月2日(水)19:00~ 石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:トーマス・カルプ
独奏:アルド・チッコリーニ(ピアノ)
曲目:モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 その他

今年の夏のラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭で大好評だった,チッコリーニさんとOEKの共演が,早くも金沢で実現するとは,さすがです。

次の公演に続く形で急遽決まったようです。大変楽しみですね。
http://www.triphony.com/concert/20111027topics.php

チケットは,(確か)9月10日発売と書いてありました(OEK定期会員割引もあったはず)。詳細は,今後公式サイトに掲載される情報などをご覧ください。

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