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2011年12月

2011/12/31

今年も一年ありがとうございました。多数の演奏会に行くことができたことに感謝したいと思います。#oekjp

2011年を振り返ると,「東日本大震災と福島第1原発事故の年」ということになります。クラシック音楽を含む芸術活動全般への影響も大きかった中,金沢ではしっかりと演奏会が行われ,多くの演奏会に足を運ぶことをできたことを感謝したいと思います。

金沢でクラシック音楽をライブで楽しむことが,しっかりと根付いて来ていることを再認識できました。OEKを中心とした金沢のクラシック音楽界は,四季折々に行われる演奏会が,「恒例行事」化しており,量的にも内容的にも,私にとっては丁度良い具合に感じられます。大体,次のような感じでしょうか。

1月 ニューイヤーコンサート
2月 OEK合唱団による声楽曲,石川県内大学オーケストラとOEKの合同公演
4月 新人登竜門コンサート
5月 ラ・フォル・ジュルネ金沢
8月 いしかわミュージックアカデミー
9月 岩城メモリアルコンサート,音楽堂関連イベント
11月 外来の有名アーティストとの共演(チッコリーニさんとか)
12月 オペラやバレエ

その他にも,もっとカンタービレシリーズがあり,いろいろと変化に富んだプログラムを楽しませてくれます。

その中で,私にとっての「主食」は,ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェン,シューベルトあたりの交響曲です。特にベートーヴェンの音楽は「永遠の主食」だと思っています。11月末に聞いたピヒラーさん指揮OEKの「田園」は,特によかったと思います(来年のニューイヤーコンサートでの山田和樹さん指揮の「英雄」も楽しみですね。)。

それでは,みなさん,良いお年をお迎えください。

2011/12/28

石川県広報誌「ほっと石川」新春号(本日,石川県内に配布)の特集は「石川県立音楽堂開館から10周年」。井上道義OEK音楽監督,駒井邦夫邦楽監督のインタビュー記事などが掲載されていました。その後,社会生活基本調査を分析してみたら面白い傾向が...#oekjp

石川県広報誌「ほっと石川」新春号(本日,石川県内に配布)の特集は「石川県立音楽堂開館から10周年」です。井上道義OEK音楽監督,駒井邦夫邦楽監督のインタビュー記事などが掲載されています。

その中に県立音楽堂開館前後でクラシック音楽に親しむ人の割合が増加したという記事が載っていました。これは社会生活基本調査の結果に基づいたもので,平成13年と平成18年の数値を比較すると次のとおりとのことです。

過去1年間にクラシック音楽会を鑑賞したことのある人の割合
  2001(全国8位)→ 2006年(全国5位)

2001年は,石川県立音楽堂が出来た年なので,2006年の結果は,「石川県立音楽堂の効果」と言えそうです。このデータですが,2001年時点ですでに全国8位というのも結構すごいと思います。これは「オーケストラ・アンサンブル金沢の効果」と言えます。

これらの数字は,1988年のOEK設立,2001年の音楽堂の完成の2段階でクラシック音楽に親しむ県民の割合が増えたことを示していると思われます。社会生活基本調査は5年ごとに行われており,2011年にも行われています。ご存じのどおり,2008年からは,ラ・フォル・ジュルネ金沢が始まり,さらにクラシック音楽を聞く人は増えているはずですので,この割合はさらに上昇していると予想されます。早く2011年の結果を見てみたいものです。

結構,こういう統計を見るのが好きなので(変な趣味ですが),社会生活基本調査のデータそのものをダウンロードして調べてみると,さらにいろいろと面白いことが分かりました。

社会生活基本調査のサイトは次です。
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2011/index.htm

いろいろと触っているうちに,e-stat という統計のデータベースから2006年の調査のCSVデータをダウンロードできました。これをEXCELで読み込んで,いろいろと並び換えをしてみました。

「過去1年間にクラシック音楽会を鑑賞したことのある人の割合」のランキングを20位ぐらいまで調べてみると次のとおりです。なかなか面白いと思います。

1位 東京都 13.9%
2位 神奈川県 12.2
3位 長野県 12
4位 京都府 10.8
5位 石川県 10.6
6位 奈良県 10.1
7位 滋賀県 10.1
8位 兵庫県 9.9
9位 埼玉県 9.8
10位 広島県 9.7
10位 北海道 9.7
全国平均     9.3
12位 千葉県 9.2
13位 群馬県 9.1
13位 栃木県 9.1
15位 宮崎県 8.8
15位 宮城県 8.8
17位 大阪府 8.8
18位 愛知県 8.7
19位 香川県 8.5

平均が10位ぐらいなので,大半の県が平均以下の「ロングテール」ということが言えます。3位の長野県はサイトウ・キネンフェスティバルとか,いろいろな音楽祭の影響かもしれません。大阪府や愛知県はオーケストラがある割には順位が低く,むしろ奈良県,滋賀県,兵庫県...といった周辺の県の方が割合が高くなっています。また,京都,広島,北海道,群馬,宮城などオーケストラのある府県が上位に来ています。

ついでに,クラシック音楽以外の趣味・娯楽も調べてみると,「石川県らしい」ものがやはり上位になっていました。華道,茶道がなんと全国1位,邦楽・踊り,美術鑑賞が全国2位です。数値自体はそれほど高くありませんが,なるほどという感じです。美術鑑賞が全国2位というのは,もしかしたら金沢21世紀美術館の開館も関係しているかもしれませんね。

2011/12/23

OEKクリスマス・オペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」。邦楽ホールの機能を生かした,スムーズで流れの良い公演。大人も子供も楽しめる内容でした。 #oekjp

OEKのクリスマス・オペラ公演「ヘンゼルとグレーテル」を観てきました。この公演は2日連続で行われることになっていますが,そのうち今日23日の方はファンタジー定期として行われました。

邦楽ホールでは,これまでもたびたび小編成のオペラ公演が行っており,成果を上げてきましたが,今回もまた楽しめる内容でした。オペラ公演は,純粋な定期公演に比べると,総合芸術だけあって,多面的に(?)突っ込みどころが多いのが楽しいところです。

フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」は,子供でも楽しめる,西洋のオペラでは珍しい作品です。大人が1人で見に行って「どういうものだろうか?」と観る前は思ったりしましたが,ほとんど違和感なくオペラに浸ることができました。最初の方で,「トントントン」とか出てきた時は,「おかあさんといっしょ」的世界のようで,ちょっと照れくさかったのですが,大詰めで同じ曲が出てきた時は,とても喜びに溢れて感動的に響いていました。これが,オペラですね。

スムーズな展開も良かったですね。邦楽ホールは,さすが演劇用ホールだけあって,舞台転換が大変スムーズで,ストレスなく作品を楽しむことができました。確かに子供向けの演出もありましたが,前半最後のバレエ,後半最後の児童合唱と随所にオペラらしい見せ場があり,全く退屈しませんでした。特に最後の部分は,感動的でした。ヘンゼルとグレーテルが魔女をやっつけた後,子供たちが大勢出てきて,両親と再会し,冒頭のホ
ルンの重奏と同じメロディの合唱曲を歌う辺りは,分かっていても気持ちが熱くなりました。

歌手の中では,グレーテル役の西野薫さんとヘンゼル役の直江学美さんが役柄にぴったりの歌と演技でした。大人が子供の役を演じるのは「どうかな?」と見る前は思っていたのですが,大人だからこそ演じられるのだと思います。特にしっかりもののグレーテルにぴったりの張りのある声を聞かせてくれた西野さんの声は素晴らしいと思いました。

その他の歌手では,お父さん役の星野淳さんの声量たっぷりの朗々たる歌が印象的で,「ドイツのおとうさん」というキャラクターを強く印象付けてくれました。その他,お馴染みの地元の歌手の皆さんの歌も魅力的でした。前半の最後に稲垣さんの「眠りの精」,後半の最初に安藤さんの「露の精」が出てくるのですが,オペラ全体がシンメトリカルな感じになっており,構成も見事だと思いました。

唯一の敵役の魔女は,テノールの志田さんが歌っていました。セリフがやや聞き取りにくかったのがちょっともどかしい気はしましたが(この日は,あらすじを伝える字幕があったので,大きな問題ではありませんでしたが),濃いキャラクターを見事に演じていました。

上述のとおり,エコール・ド・ハナヨ・バレエの皆さん,OEKエンジェル・コーラスの皆さんの活躍も素晴らしく,終演後は,とても良い雰囲気のカーテンコールが続きました。

今回のOEKの編成は,弦楽器が5人だけ,管楽器はホルン以外は1人だけというコンパクトな編成で,それを補強するように,ピアノが加わっていました。もともとはワーグナーの流れを引く大編成なのですが,邦楽ホールで上演する分には,「ぴったり」で,物足りなさは全くありせんでした。ピアノが入っているあたり,どこかリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」を思わせるような感じもあり,オリジナリティのある,OEK版「ヘンゼルとグレーテル」となっていました。

是非,このパターンでの続編を期待したいと思います。「ヘンゼルとグレーテル」についても,時々,この時期に,再演していって欲しいと思います。

2011/12/17

OEKもっとカンタ―ビレは菅原淳さんを中心とした打楽器アンサンブル。打楽器の博物館といった多彩なプログラム&演奏。それにしても菅原さんはサンタ帽子がぴったり!#oekjp

OEK室内楽シリーズもっとカンタービレ第29回「クリスマス・パーカッション ~菅原淳&OEK~」を聞いてきました。昨日から金沢は雪まじりの天候ですが,交流ホールの中はパーカッションの響きに包まれ,湿度が幾分緩和されたように感じました。

今回出演したのは,エキストラのティンパニストとしてOEKに頻繁に参加している菅原淳さん,OEKの渡辺さん,打楽器アンサンブル SOLA~想樂~のみなさんとファゴットの柳浦さんでした。もともと打楽器は楽器の種類が多いのですが,この日は本当に沢山の楽器が登場しました。菅原さんはパーカッション・ミュージアムという打楽器アンサンブルを作っていらっしゃいますが,まさに”打楽器の博物館”的な多彩なプログラムを楽しむことができました。

打楽器の音がバチっと決まった時の迫力,ロールが心地よく続く響き,複数の楽器が重なりあったり,絡み合ったりする面白さ....じっくりと打楽器アンサンブルの面白さを堪能しました。演奏の密度の濃さや緊迫感を味わえるのも,客席とステージ(この日はステージは作っていなかったのですが)が近い交流ホールならではです。

前半は,チャベスのトッカータ(打楽器アンサンブルの定番曲とのことです)で始まった後,3人編成の曲が2曲続き,べックのティパニと打楽器アンサンブルのための協奏曲が演奏されました。この中では,菅原さんがソロ・ティンパニを担当したべックの協奏曲が特に印象的でした。打楽器だけだと単調になるかと思ったのですが,ティンパニの音と打楽器アンサンブルの音とが,文字通り協奏曲的なコントラストを作っており,オーケストラを聞いているような色彩感を感じました。

後半はファゴットの柳浦さんと菅原さんによるニ重奏の後,メインプログラムのカルメン組曲が演奏されました。打楽器によるカルメンと言えば,OEKお得意のシチェドリンによる弦楽器と打楽器による編曲版を思い出しますが,今回の菅原さん版は,このシチェドリン版をさらに打楽器アンサンブル用にアレンジしたものでした(曲数なども違います)。ところどころ,ユーモアを感じさせるような楽器を使ったり,最後を「ジプシーの踊り」の急速で華麗な雰囲気で締めるなど,エンターテインメント性たっぷりの編曲・演奏でした。

そして最後にアンコールとしてクリスマス・メドレーが演奏されました。演奏会のタイトルが「クリスマス・パーカッション」ということで,アンコールがあるのは予想していましたが,こちらの方も大変楽しめました。全員がサンタクロース用の赤い帽子をかぶって演奏していましたが,何と言っても菅原さんは「リアルなサンタクロース」でした。そして,曲の最後の方にもう一つ仕掛けがありました。これは後でご紹介しましょう。

会場は満員。しっかりと打楽器アンサンブルの楽しさ・豊かさと年末気分とをしっかり味わえた演奏会でした。

2011/12/13

石川県立音楽堂&OEK情報誌CadenzaVol.36が発行されました。2月26日OEK+石川県内大学合同でブルックナーの交響曲第5番を演奏! #oekjp

石川県立音楽堂&OEK情報誌CadenzaVol.36が発行され,郵送されてきました。2012年の新しい情報がいくつか掲載されていましたので,お知らせしましょう。

■2012年2月26日(日) 石川県学生オーケストラ&OEK合同公演

何と今年は,ブルックナーの交響曲第5番 これは必聴です。

■2012年3月31日(土) オーケストラの日2012
今年は井上道義さん指揮。何が出てくるか楽しみです。

■2012年9月
来年のイワキ・メモリアルコンサートは,岩城宏之生誕80年記念今さ音

■2012年11月
ミリヤーナ・ニコリッチによる 歌劇「カルメン」

■2012年12月
音楽堂特別編成バレエ団とともに 「白鳥の湖」

なお,6月22日のジョアン・ファレッタさん指揮,マイケル・ルードヴィッヒさんのヴァイオリンによるアメリカ音楽を中心として定期公演ですが,秋山和慶さんの指揮,戸田弥生さんのヴァイオリンにそれぞれ変更になります。秋山さんがOEKを指揮するのを観るのは初めての気がします。大いに期待したいと思います。

2011/12/09

オペラ「高野聖」(初演)を金沢歌劇座で聞いてきました。原作のイメージをきっちりと演劇的に描いていました。中鉢聡さん,川越塔子さんの充実した歌唱。黒子風合唱団も大活躍。美術も最高 #oekjp

今日の金沢は,「雪」という予報でしたが,それほど天候は崩れず,夕方から無事,池辺晋一郎さんによる新作オペラ「高野聖」の初演を観てきました。地元金沢を代表する作家・泉鏡花の名作のオペラ化ということで,いつもとは一味違った会場の雰囲気を感じましたが,全体として,非常に充実した作品にし上がっていたと思います。

実は,原作をしっかり読んだことはありませんが,オペラの最初と最後をはじめ,所々で「聞き手役」を入れるなど,オペラというよりは演劇的な構成感がありました。その分,セリフも非常に多く,オペラにしては,言葉で説明し過ぎかなと感じました。音楽の方もストーリー展開や会話をしっかり支えるような感じで,くっきりとしたメロディラインのある曲は少なめでした。プログラムには,池辺さんの「オペラは演劇的でなければならない」という言葉が書かれていましたが,確かにそういう雰囲気の作品でした。

そういったこともあり,もう少しボーっとして聞けるような部分も欲しかった気がしました。上演時間は,休憩を含めて19:00~22:00ぐらいということで,かなり疲れてしまいました(このところ,仕事が忙しく,平日の夜は特に疲れ気味ということもありますが)。

ただし,上演の水準は大変高かったと思いました。まず,セットが大変豪華でした。これまで金沢で上映されたオペラの中でいちばん豪華だった気がしました。飛騨の山奥の暗い雰囲気を重厚かつ鮮やかに感じさせてくれました。このオペラ上演のための合唱団の皆さんは,半分黒子のような感じで,豪華セットや照明と一体となって,山中で起こる,様々な「怪奇現象」を表現していました。

そして,何より主役のお2人の歌唱が充実していました。前述のとおり,メロディアスな曲は多くないのですが,その分,お2人ともほとんど出ずっぱりという感じで,大変な重労働だったのではないかと思います。中鉢さんは,自然でありながら,ドラマを感じさせる素晴らしい声の持ち主です。それが一貫しており,最後の最後まで緊張感を維持していたのが,見事でした。

川越さんの演じる「女」の方は,初登場の時間帯が遅いのですが(「トゥーランドット」ほど遅くはありませんが),その登場の仕方が,いかにもプリマドンナという感じで鮮烈でした。蛇やら蛭やらの後だったので,美しい着物姿を見るだけで,「いいなぁ」という感じになりました。「上人」の気持ちもよく分かるという感じでした。お楽しみの「見せ場」というか「濡れ場」の部分も,たっぷりと聞かせてくれました。後半の第2幕はさらに出番が多くなり,「真実の愛」を知った女を凛とした声で,しっかりと演じていました。

大勝秀也指揮OEKの演奏も生き生きとしたものでした。特にパーカッションがかなり華々しく活躍していたのが印象的でした(その他,演劇で使うような「リアルな」効果音を使っていたのも池辺さんらしいところです)。

全体的には,もう少しストーリー展開がスピーディでセリフが少なければ良かった気がしましたが(全体を回想形式にせず,「女」の歌で締めても良かった気がしました),”金沢文芸オペラ”の第1弾(勝手にシリーズ化していますが)としては,成功していたのではないかと思います。犀星と秋声には,あまりオペラ向きの作品はないかもしれませんが,今度は金沢を舞台にしたオペラなど観てみたいものです。

2011/12/03

2月の「ほくでんふれあいコンサート」は,北陸3県で辻井伸行withOEK 指揮は金聖響さん #oekjp

毎年,2月に行われている「ほくでんふれあいコンサート」ですが,今回は,「辻井伸行withOEK」です。次のとおり,北陸3県で3日連続で行われます。

.2012年2月10日(金)19:00 富山市オーバード・ホール
.2012年2月11日(土)14:00 ハーモニーホールふくい
.2012年2月12日(日)14:0  石川県立音楽堂コンサートホール

プログラムは次のとおりの「オール・モーツァルト・プログラム」です。

-歌劇「フィガロの結婚」序曲K. 492
-ピアノ協奏曲第21番ハ長調K. 467
-交響曲第41番ハ長調K. 551「ジュピター」

指揮は金聖響さんです。辻井さんのピアノだけではなく,金聖響さん指揮のモーツァルトの交響曲にも注目の演奏会です。人気アーティストの登場ということで,次のサイトから申し込んだ後,チケットを購入するという流れになります。
https://www2.rikuden.co.jp/cgi-bin/fureai/input.cgi

詳細は次をご覧ください。
http://www.rikuden.co.jp/info/fureai.html

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