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2011年9月11日 - 2011年9月17日

2011/09/17

OEK307回定期M ヘンデル・ガラコンサート~神々しき調べ~シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団の引き締まった充実感のある歌唱。役者・井上道義の驚異の演技力でヘンデルの音楽人生を堪能。西村雅彦さんの渋さと好対照。#oekjp

OEK第307回定期公演マイスター・シリーズは,ヘンデルのオラトリオのハイライトを中心としたガラコンサートでした。井上道義さんがカツラ+衣装付きでヘンデル役を,俳優の西村雅彦さんが,ヘンデルの伝記を書こうとしているロマン・ロラン役を演じ,ヘンデルの音楽人生の変遷をドラマティックに描く,といった独特の内容でした。

まず,指揮者の井上さんが指揮をせず,演技だけに専念していたというのが注目でした。井上さんは,過去,語り入りの定期公演を何回も行ってきましたが,今回のヘンデル役は,これまででいちばん良かったのではないかと思いました。もともとドイツ語のシナリオがあり,それを日本向けに脚色した内容だったのですが,しっかりとヘンデルになり切っていました。

その演技にリアリティを加えていたのが,ロルフ・べックさん指揮OEK+シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団によるヘンデルの音楽の数々でした。ヘンデルといえば,何といっても「メサイア」を思い出しますが,今回はそれ以外にも「エジプトのイスラエル人」「ユダス・マカベウス」「ソロモン」「イェフタ」といった,日本では上演される機会の少ないオラトリオの中の合唱曲がハイライトで取り上げられ,絶好の「ヘンデルのオラトリオ入門」という内容になっていました。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭合唱団の実力は,既に過去のOEKとの共演で金沢の音楽ファンにもお馴染みですが,今回もまた,力強さと軽やかさを兼ね備えたような完成度の高い歌を聞かせてくれました。

前半最後は「表彰式」でお馴染みの「見よ,勇者は帰る」で締められましたが,この曲のテンポ感は日本で一般的に演奏されているものと,原曲とではかなり違いますね。原曲だと,「チャン/チャンチャ/チャン/チャ...」行進曲風に弾むような感じですが,日本でやる場合,「チャーン,チャーンチャ,チャーン,チャーン/チャララララ...」と2倍ぐらいのテンポでなだらかに感動を込める感じで演奏されます。この辺は日欧の感覚の違いが表れているようで,なかなか面白いですね。

オラトリオの曲以外では,「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」といったお馴染みの作品も演奏されました。実演だと,「王宮の花火の音楽」は,「水上の音楽」ほどは演奏されないのですが(管楽器の編成がOEKにとっては大きいので),今回は,トランペットの高音が続出する華やかな音楽を堪能できました。

西村雅彦さんの渋いナレーションも,全体を引き締めていました。ロマン・ロランがヘンデルについての評伝を書いているとは知らなかったのですが,今回の作品のような内容を本当に記しているのか確認したくなりました。

井上道義/OEKは,今年の夏,シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に出演してきたばかりですが,今回の演奏を聞いて芸術監督を務めるロルフ・べックさんは,「来年もぜひ」と思ったのではないかと思います。

10月以降OEKの演奏会の紹介 11月13日に第9,11月16日平原綾香&OEK...石川県内各地でも公演 #oekjp

OEKは本日の定期演奏会の後,全国各地で演奏会ツァーを行います。10月以降は,北陸地方各地での公演が続くような感じです。今のところ,あまり宣伝されていない演奏会を中心に情報をお知らせしましょう。

■10月上旬 平成23年度兼六園周辺文化の森ミュージアムウィーク
兼六園周辺の美術館等で,OEKメンバーを含む地元アーティストがミニコンサートを行います。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/2011concert.pdf
その他のイベントは次のとおり。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/museumweek2011p.html

■10月2日(日)15:00~ 吹奏楽の響き・管弦楽の調べ(こまつ芸術劇場うらら)
指揮:鈴木織衛
小松市吹奏楽協会 選抜団員がOEKと共演します。
スッペ/喜歌劇「軽騎兵」序曲
アンダーソン/トランペット吹きの休日
ビゼー/「アルルの女」 第2組曲
ベートーヴェン/交響曲 第6番 「田園」
※ スッペ,アンダーソン,ビゼーで共演

■10月22日(土)14:00~ 世界の旋律・能登の歌声 珠洲公演(ラポルトすず)
指揮:ヨンミン・パク, リーダー&ヴァイオリン:マイケル・ダウス,ピアノ:ハオチェン・チャン
地元の合唱団とOEKが共演します。ピアノのハオチェン・チャンは,昨年,金沢でリサイタル公演を行いましたが,是非,金沢でもOEKとの共演を期待したいところです。

■11月13日(日)15:00~ 石川県合唱連盟創立50周年記念演奏会(石川県立音楽堂)
指揮:松尾葉子
石川県合唱連盟創立50周年を記念して,第9と大地賛頌が歌われるようです。個人的には,オーケストラ版の大地賛頌を一度聞いてみたいと思います。第9の方は11月5日に入善市でも演奏するようです(こちらはコスモホール開館25周年記念)。

■11月16日(水)19:00~ 平原綾香 with オーケストラ・アンサンブル金沢 〜my Classics〜(石川県立音楽堂・コンサートホール)
指揮:渡辺俊幸
http://www.ayaka-hirahara.com/news/detail.html?id=71474
平原綾香さんが渡辺俊幸さん指揮OEKと共演します。ということで「おひさま」のテーマ曲が聞けそうです(今回のテーマはとても短いのでロングバージョンを期待)。

2011/09/11

石川県立音楽堂開館10周年記念スペシャル・コンサート。紅白生オケ歌合戦は予想外(?)のハイレベル。秋川さんの千の風の後は,和洋が融合した長~い演奏会に。徳光和夫さんの司会はお見事でした。#oekjp

石川県立音楽堂が開館して丁度10周年になります。今日はその記念スペシャル・コンサートを聞いてきました。3部構成だったのですが,かなり長い演奏会になり,休憩時間を含めると4時間以上かかっていたのではないかと思います。

第1部は,「秋川雅史さんとともに紅白対抗生オケ歌合戦」でした。OEKをバックに歌ってみたいという6人の石川県民が順に登場し,カラオケならぬ生オケをバックに歌を歌いました。この企画ですが,レパートリーがかなり限定されていたという問題はあったものの,どの方も個性的で,大変楽しめる内容になりました。特にいちばん若い13歳の歌には,井上道義審査委員長(一人だけでしたが)には驚いていました。是非,恒例企画にして欲しいと思います(次回は,OEK団員のどなたかに歌ってもらっても面白い気がするのですが,いかがでしょうか.)。

第2部は邦楽のステージでした。コンサートホールで邦楽を演奏するのは,珍しいことですが,やはり舞台設定に時間がかかるので,邦楽については邦楽ホールで,と分けた方が本来は良いのかな,という気もしました。ただし,コンサートホールでやってくれるから,邦楽に触れることができるという面もあります。今回も箏を中心とした大合奏,日本舞踊,素囃子をたっぷり楽しめました。特に,最後の素囃子は,一種,邦楽器による室内オーケストラのようなものということで,緊張感たっぷりの聞きごたえのある演奏を聞かせてくれました。

第3部は,和洋が揃う演奏でした。六段をアレンジした曲の後,OEK合唱団が登場し,シューベルトとモーツァルトの宗教曲が演奏されました。10年前に音楽堂が開館した時,同時多発テロの犠牲者を追悼するためのバッハのアリアで記念式典は始まったのですが,何となくそのことを思い出してしまいました。安心に暮らせる世界への祈りは,10年間ずっと続いていると言えそうです。

最後は,箏と尺八をソリストにした協奏曲的な作品で締められました。フルートとハープのための協奏曲の邦楽器版といったところですが,最後の曲にしては,ちょっと渋いかなという印象を持ちました。その後,出演者全員+会場のお客さんで「ふるさと」を歌ってお開きとなりました。

今回は,8月末の24時間テレビで24時間マラソンを走ったばかりの徳光和夫さんが司会を担当していたことも注目でした。上坂典子さんとのやり取りだけではなく,会場のお客さんとのやり取りも楽しく,長い演奏会の雰囲気を和やかなものにしてくれていました。演奏会の時間は予想以上に長かったのですが,石川県らしさ,特に石川県内で邦楽に携わっている人の多さを改めて実感できた公演でした。

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