OEKのCD

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2012/05/13

#lfjk 明けのOEK定期公演は 大人向け「ピーターとおおかみ」 #LFJtokyoの再現でマヒルちゃん登場!大人のための音楽講座「もう一人のピーター」では音楽の可能性を色々考えました。#oekjp

ラ・フォル・ジュルネ金沢が終わってまだ1週間ほどですが,OEKの定期公演が再開しました。さすがに「ラ・フォル・ジュルネ疲れ」ということで,お客さんの数はそれほど多くなかったのですが,ラ・フォル・ジュルネ東京で「朝一」で演奏されて,いろいろと話題になった,井上道義さんの指揮+語り+演技による「ピーターとおおかみ」が演奏されました。演出等はそのまま同じだと思いますが,今回のお客さんの層を見て,いくらか「大人向け」の語りになっていたようです。

それにしても井上さんはすごいですね。指揮しながらナレーションというのは,何とかなりそうな気はしますが,さらに演技もしていました。トレーナーを着たり,脱いだりして,ピーターになったり,おおかみになったり,おじいさんになったり...。「おおかみが動物園に入っておしまいで良いのか?」という問題点を残しながらも,爽やかに終わりました。

そして,エンディングでは,おおかみに丸飲みされたアヒルがリアル・アヒルになって登場しました。いかにも賢そう(?)なアヒルは,東京公演同様,井上さんが自宅で飼われているマヒルちゃんです。演奏中ずっと指揮台付近のかごの中に大人しく潜んでいました。

衣装等は次のブログと同様でした。北陸朝日放送が収録していたそうなので,石川県内でそのうち放送されるのではないかと思います。
http://www.lfj.jp/lfj_report/2012/05/post-816.php

後半は,ぐっと大人の雰囲気になり,バッハの音楽のささげものの中の3声のリチェルカーレが鈴木隆太さんのオルガンによって演奏された後,ウェーベルン編曲版で6声のリチェルカーレがOEKによって演奏されました。音楽は感情を描くだけではなく,素材を組み立て,建築物のように立派なものを作る面白さもあるということをアピールしたかったのだと思います。

そして,最後に鈴木隆太さんの編曲による「もう一人のピーター」が演奏されました。英語のタイトルが「Peter, after the deam”ということで,前半,「ピーターとおおかみ」を指揮した井上さんが朝,目を覚ましてみると色々と状況が変わっていました...という感じで曲が進んで行きました。正直なところ,よく分からない部分もあったのです(今からじっくり考えてみようと思います),基本的に「朝」「鳥」「ネコ」など,「ピーターとおおかみ」に出てくる素材に別のクラシック音楽をまじえて,雑多な味わいにするといった曲でした。次々と曲が出てきたので,その曲が何なのかを探す楽しみがありました(個人的に「ネコ」と「タコ」の合わせ技が気に入りました)。

途中「おおかみ」のテーマが,いきなり乱入してきた女子中学生のリコーダー重奏によって演奏される,という場面が出てきました。ここでは,金沢市立北鳴中学校の皆さんが,怖いはずのテーマを素朴に演奏して,井上さんをからかっていました。この「おおかみ」のテーマは,鈴木さんのオルガンでは恐ろしげに演奏され(「オペラ座の怪人」風?),音楽堂の中はますます混とんとしてきました。

その後は井上さんのトークが入って,少し「音楽教室」風になりました。ちょっとこの辺のつながりが分かりにくかったのですが,「音楽では戦いでも何でも表現できてしまう。本当に戦わないくても良い」といったことを伝えたかったのではないかと思いました。最後は,平和な音楽として「美しく青きドナウ」のエンディングがすっきり演奏しておしまいとなりました。

途中,OEKメンバーが全員マスクをして現れたり(これは,ラ・フォル・ジュルネ金沢のクロージングコンサートで演奏された「仮面舞踏会」が伏線になっていた?),音楽を素材として,色々なことを考えてもらおうという趣向だったようです。

いずれにしても,前半も後半もしゃべり通りだった井上さんの「音楽に対する熱さ」がしっかり伝わってくる公演でした。今から自分自身,あれこれ考えてみようと思いました。

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