OEKのCD

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2012/06/17

池辺さん作曲カンタータ「悪魔の飽食」を聞いてきました。予想外に聞きやすい作品で、500人近くの大編成合唱団による熱い歌と反戦の思いがストレートに伝わってきました。 #oekjp

このところOEKは、学校公演を中心に活動していますので、OEKを聞くのは久しぶりのことです。この日は、石川県立音楽堂の洋楽監督の池辺晋一郎さんの作曲・指揮によるカンタータ「悪魔の飽食」を中心としたプログラムを聞いてきました。この作品は,推理作家として有名な森村誠一さんが1981年に著した,関東軍731部隊についての著作をもとにした作品です。旧満州国で行われていたという人体実験の実態を描いた作品ということで,発表当時,大きな話題になりました。

この曲は、森村さん自身による、「悪魔の飽食」に関する、7つの詞に池辺さんが曲を付けたもので、当初はピアノ伴奏による合唱組曲だったのですが、その後、毎年のように繰り返し全国各地で演奏されるようになり、オーケストラ伴奏でも演奏されるようになったものです。今回の金沢公演は23回目とのことです。

前半最後に森村さんと池辺さんによるトークが入ったのですが、この曲については、お二人の予想以上に多くの人に間に”勝手に”広まっているとのことで、この日も全国各地から集まった合唱団に地元のメンバーが加わり、500人近くの大編成合唱団とOEKとの共演となりました。

演奏を聞きながら、繰り返し演奏されていること、そして、合唱に参加する人数が増えている理由が分かる気がしました。タイトルからすると、「難解」「暗い」「重い」作品という先入観を持ってしまうのですが、むしろ印象は逆で、「平明」で「親しみやすさ」がありました。もちろん、大半の作品は暗いのですが、どちらかというと大河ドラマとかミュージカルとかにも使えそうな感じの音楽で、歌う方からすると、気持ちをしっかりと込めやすい、入り込みやすい曲が多いと思いました。そのことが、聞く方にとっても歌う方にとっても魅力的なのだと思います。そういう意味で、「戦争中に起きた非人間的な出来事」、という歴史的な事件を離れて、より普遍性を持った作品になっていると感じました。作品中、ロシア人の母娘が登場したり、赤い靴が登場したり、ナレーションが加わったり...単純な合唱曲ではなく、演劇的な要素も組み込まれていました。その辺も、分かりやすくなっていた理由の一つです。

ということで、大合唱による熱いメッセージがしっかりと伝わってくるステージとなりました。歌詞が全部書かれたパンフレットも配布されましたが、言葉もしっかり聞きとれました。合唱団の皆さんに拍手を送りたいと思います。

前半は地元の太鼓サークルの演奏とOEKのカンタさんを含む、二胡とチェロとピアノによる三重奏の演奏がありました。後半の「悪魔の飽食」との関連は薄かったのですが、特に二胡の音の不思議な軽やかさが印象的でした。

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