OEKのCD

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2012年7月

2012/07/29

サイトウ・キネン・オーケストラ スクリーンコンサート@金沢 8月23日 が行われます。

日本で行われる,クラシック音楽関連の音楽祭ではいちばん有名なもの(多分)である,サイトウ・キネン・フェスティバルですが,昨年からオーケストラコンサートの一部を金沢でも同時中継するスクリーンコンサートを行っています。今年は次のとおり,8月23日に行われます。

サイトウ・キネン・オーケストラ スクリーンコンサート
 日時 平成24年8月23日(木)
 場所 金沢市文化ホール
 問い合わせ先 北陸朝日放送
 http://www.hab.co.jp/event/event0000000111.html
 無料(入場整理券必要)
はがきにて事前に整理券の申し込みが必要です(8月11日締切)
〒920-0393 北陸朝日放送「サイトウ・キネン・オーケストラ スクリーンコンサート」係まで
・住所
・氏名
・年齢
・人数(1通2名様まで)
を記入の上お申し込みください。抽選で整理券をお送りいたします。

この日どういう公演が行われるのか調べてみると
http://www.saito-kinen.com/j/program/orc/

ダニエル・ハーディングさん指揮でR.シュトラウスのアルプス交響曲が演奏されるようです。夏の長野にぴったりの選曲ですが...いしかわミュージックアカデミー日本海交流コンサートと全く同じ時間帯ですね。

というわけで,私は石川県立音楽堂に行こうと思います。それにしてもハーディングさんは日本各地で大活躍ですね。次のようなインタビューの動画もありました。
http://www.saito-kinen.com/j/news/detail.php?view=229

2012/07/28

ロンドン五輪が始まり,OEKは夏休み。8月19日の「夏休みコンサート」ではロンドン交響曲を演奏。五輪の絵も募集中 #oekjp

今シーズンのOEKの定期公演も,本日の横浜での公演で終了し,OEKの方はしばらく夏休みですね。次回は,8月19日の「夏休みコンサート」ですので,その間,丁度,ロンドン五輪を楽しめます。

それと同期を取るかのように,この「夏休みコンサート」では,ハイドンの「ロンドン」交響曲とヘンデルの水上の音楽の一部が演奏されます。さらに,この公演では,「みんなで描くロンドンオリンピック」という企画もあり,「ロンドン」の演奏中に応募作品がスクリーンに投影されます。

http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/concert/2012/08/oek_3.html

詳細はチラシをご覧ください。小中学生が対象で,応募した人には親子券がプレゼントされますので,この演奏会に行ってみたいという方は,お子さんに無理やり(?)にでも描かせてみたらいかがでしょうか?締め切りは8月15日です。

2012/07/25

今シーズン最後のOEK定期公演はマルク・ミンコフスキさん指揮。濃厚で生き生きとしたファンタジーの世界を楽しませてくれました。プーランクの協奏曲は粋で大胆なパリのモーツァルト風 #oekjp

今シーズン最後のOEKの定期公演には,一般的にはバロック~古典派音楽の指揮者として知られているマルク・ミンコフスキさんが登場しました。前回のダニエル・ハーディングさんに続いて,世界的に大きな注目を集めている指揮者の登場ということで,この日もお客さんはよく入っていました(ただし,満席ではなかったと思います。)。

演奏された曲は,意表を突いて,ワイル,プーランク,ラヴェルと20世紀の音楽が並びました。数年前の,ルーブル宮音楽隊との金沢公演の時はハイドン,モーツァルトを楽しませてくれましたので,今回の公演ではミンコフスキさんの別の面を楽しむことができました。

ただし,どの曲にも生き生きとした生命力が吹き込まれており,緻密で練られていると同時に,沸き出てくるような音の数々を堪能できました。この点は,ルーブル宮の時と同様だったと思います。ハーディングさんの時もそうでしたが,OEKの適応力の高さと誠実な演奏ぶりを今回も実感できました。

前半演奏されたワイルの交響曲第2番とプーランクの2台のピアノのための協奏曲は,どちらも演奏会で取り上げられる機会は多くない作品です。特にワイルの作品は,渋めでしたが,CD等で聞くよりはずっと生き生きとした音楽として楽しむことができました。室内編成ながら,ダイナミック・レンジの広さを感じさせてくれる,充実した演奏でした。

プーランクの協奏曲は,昨年,OEKが海外ツァーを行った時にも演奏したことのある曲とのことですが,定期公演で演奏されるのは初めてだと思います。プーランクの曲ならではのウィットと同時に,ここでも生きの良さを実感できました。フランスの若手ピアニスト,ギョーム・ヴァンサンさんと金沢出身のお馴染み田島睦子さんのデュオと,ミンコフスキ&OEKは,しっかり息があっており,現代的な斬新さと同時に古典的なまとまりの良さを感じさせてくれました。音楽が美しく流れる部分と,渡邉さんのパーカッション(いろいろな楽器を弾き分けていました)を中心に,ビシっと決まるアクセントとが心地よく交錯し,プーランクならではの楽しい音楽となっていました。

今回は,何と言っても金沢出身で,岩城宏之音楽賞を受賞したばかりの田島睦子さんがミンコフスキ指揮OEKと共演したことが,金沢の音楽ファンにとっては嬉しいことだったと思います。ヴァンサンさんは,かなり大きな身振りで跳ねるような動作で演奏していたのに対し,田島さんは,落ち着いた雰囲気で音楽を締めていたように感じました。今回,田島さん自身がいちばん嬉しかったと思いますが,この日のお客さんにも田島さんを祝福する気持ちは大きかったと思います。今回の共演をきっかけに,さらに活躍の場を広げて欲しいと思います。

後半は,ラヴェルの「マ・メール・ロワ」が演奏されました。この曲は,組曲版の方がよく演奏されると思いますが,今回は,バレエ版で演奏されました。まず,このバレエ版の音楽自体が素晴らしいと思いました。曲と曲をつなぐ「つなぎ」の音楽が入り,曲全体が連続していましたが,この「つなぎ」の音楽が何とも魅力的でした。弦楽器のコルレーニョのカタカタという音が入ったり,高音から急に下がってくるような幻想的なフレーズが出てきたり,ファンタジーの気分満点でした。

ミンコフスキさんの指揮も曲が進むにつれて,濃厚な気分たっぷりになってきて,最後の「妖精の園」などは,文字通り大団円となっていました。OEKメンバーのソロも冴えていました。随所に出てくる2本のホルンによる遠近感のある響き,色鮮やかな木管楽器群(「野獣」役のコントラ・ファゴットの音はやはり強烈でした),そして,最後の曲でのアビゲイル・ヤングさんの水も滴るような艶っぽい独奏など,聞きどころ満載でした。

お楽しみの「パゴダの女王レドロネット」では,期待どおり,「いかにも中華風」の銅鑼の音を豪快に楽しませてくれましたが,この部分では,非常に繊細で静謐なハープとチェレスタの響きも印象的でした。

今回はバレエ版ということで,曲全体が夢の中の世界にそのまま入り,会場全体がファンタジーの世界に包まれたような気分になりました。緻密でクリアな音がしっかりと組み合わさりながら,幻想味を感じさせてくれる辺り,ミンコフスキさんのマジックにかかったようなステージだったと思いました。非常に聞きごたえのある「マ・メール・ロワ」でした。

終演後,ミンコフスキさんは,OEKの奏者たちを次々と立たせていましたが,体格の割に(?)結構動作が機敏で,しかも,どこかマメさを感じさせてくれました。今回の共演で,ハーディングさんの時とは違った意味で,ミンコフスキさんもOEKメンバーから大きな信頼を得たのではないかと思います。

ハーディングさんの時もそう思いましたが,ミンコフスキさんも,これからもOEKと「長いおつきあい」をしてほしい指揮者です。明日からは,東京,横浜公演になりますが,ルーブル宮音楽隊の時とは一味違った演奏を関東のお客さんにも披露してくれるのではないかと思います。

PS.終演後,恒例のサイン会が行われました。実は前回ハーディングさんから頂いたサインの書かれたプログラムを持参し,そのすぐ下にミンコフスキさんのサインを頂いてきました。これは,正真正銘の「お宝」だと思います。

2012/07/13

ハーディング&OEK定期。全然いばったところのない,魅力満載の運命らしからぬ運命!永遠に新鮮なベートーヴェン。堂々と渡り合ったシン・ヒョンスのヴァイオリンもお見事。素晴らしい定期公演でした#oekjp

ダニエル・ハーディング指揮OEKによる,オール・ベートーヴェン・プログラムは,期待どおりの素晴らしい演奏会でした。昨日は「これまで経験したことのないような大雨」でしたが,この日の公演では,「これまで経験したことのないベートーヴェン」を堪能させてくれました。

やはり何と言っても後半に演奏された「運命」の方にハーディングさんらしさが顕著に現れていました。「運命」という標題とは全く関係なく,「苦悩を越えて勝利へ」という常套文句とも違い,「運命を越えて自由へ」という感じの演奏でした。もはや,古楽奏法とか,原典に忠実といったレベルではなく,ハーディングさんらしさが隅から隅まで行きわたった演奏でした。それでいて押しつけがましいところはなく,音楽は最初から最後まで,非常にスムーズに流れ,OEKの自主性が全開になっていました。

第1楽章から,ストレートに音楽は流れ,時に前のめりに曲は進んで行きます。生き生きとしたニュアンスが豊かで,重苦しさよりは,軽やかさを感じさせてくれました。第2楽章の冒頭のチェロの演奏などは,ヴィブラートをしっかりかけて演奏しており,非常に艶やかでした。ニュアンスに自然な変化が付けられており,何ともいえない瑞々しさに溢れていました。

第3楽章はかなりの高速で演奏されており,コントラバスをはじめ,弦楽器は大変だったと思いますが,全く悲壮感はなく(OEKの素晴らしさだと思います),生気に満ちた音の絡み合いを聞かせてくれました。第4楽章は非常に華やかに始まった後,万華鏡のように音の表情が変わって行きました。通常は力こぶが入るような部分が,非常にソフトに演奏されていたり,ファンタジーの世界に入ったような気分でした。最後の部分では,シャキッとした雰囲気に戻り,若々しく締めてくれました。全体を振り返ってみると,大きな流れを重視した演奏で,スケールの大きさも感じさせてくれました。

深刻ぶった重いベートーヴェンとは正反対だったかもしれませんが,これだけ聞きなれた作品から新鮮な響きを引き出してくれるハーディングさんの才能には感嘆するばかりです。それと,ハーディングさんの要求に見事に答えたOEKも本当に見事でした。ハーディングさんの指揮はマーラー・チェンバー・オーケストラで過去2回聞いたことがありますが,それに全く劣らない,ハーディングさんの要求をしっかり表現した見事な演奏だったと思います(これは是非,再共演を望みたいところです)。

前半のシン・ヒョンスさんとのヴァイオリン協奏曲も素晴らしい演奏でした。独奏者と指揮者の音楽性は,正直なところかなりズレていた気がするのですが,ハーディングさんの指揮の懐の深さもあり,スリリングなやり取りに満ちた,聞きごたえのある演奏を楽しませてくれました。

ハーディングさんの方は,ストレートに音楽を流そうとしたそうでしたが,シン・ヒョンスさんの方は,濃い表現にこだわり,かなり遅めのテンポを志向していました。特に高音部でのバシッと決まった美音が印象的でした。ヴァイオリン独奏の部分になると,非常にゆっくりとしたテンポになり,オーケストラだけの部分になると音楽に勢いが出るのですが,チグハグなところはなく,曲が自然に息づいていたのがお見事でした。最終楽章は,かなりラプソディックで,シンさんの演奏は時々荒っぽくなる部分もありましたが,ライブならではの「丁々発止」といった演奏になっていました。何よりも,全曲を通じて,ハーディングさんと堂々と渡り合っていたのが素晴らしいと思いました。

シン・ヒョンスさんは,「毎年夏に金沢でヴァイオリンの勉強をしていたアーティスト」ということで,個人的に特に親しみを感じています。これからも是非,時々,金沢に戻ってきてほしいアーティストの一人です。

この日ですが,サイン会も行われました。超人気指揮者のハーディングさんといいうことで,サイン会はないかな,とも思ったのですが,ハーディングさんは,席から立ち上がって,自らお客さんの方に向かって,サインをして回るというサービスぶりでした(そういえば,前回もそうだったことを思い出しました。)。

というわけで,最近のOEKの演奏会の中でも特にすばらしい演奏会になったと思います。ハーディングさんには,是非,再度OEKを指揮して頂きたいと思います。マーラー・チェンバー・オーケストラとの合同演奏にも期待したいと思います(結構,可能性が高い気もしています。いかがでしょうか?)。

2012/07/07

七夕の夜に聞くOEK室内オペラシリーズ。パーセル「ディドとエネアス」は,シンメトリカルに整った雰囲気から哀感が漂ってきました。バッハのコーヒーカンタータも楽しいステージ。#oekjp

七夕の夜,石川県立邦楽ホールで,OEK室内オペラシリーズを聞いてきました。今回は,バロックオペラの傑作,パーセルの「ディドとエネアス」とバッハのコーヒーカンタータが上演されました。このシリーズでバロックオペラが取り上げられるのは,「オルフェオ」以来ということで期待して観に行きました。その期待どおりの充実した内容でした。

ディドとエネアスは,1時間程度の短い作品なのですが,魔女役の牧野正人さんがストーリーを,芝居っ気たっぷりに,各幕の前にしっかりと説明されていましたので,予想以上にボリュームがありました。舞台はそれほど大がかりではありませんでしたが,非常によくできており,邦楽ホールの機能を生かして,場面がにスムーズに転換していきました。舞台全体に”シンメトリーの法則”が貫かれている感じで,整然とした品格の高さを感じました。ストーリーは悲恋物語ということで,その中から哀感が美しく漂ってくるのが何とも言えず魅力的でした。OEKの清冽な音もそういう気分にぴったりでした。

各歌手の歌唱も素晴らしく,ギリシャ悲劇をオペラで見るような雰囲気がありました。その中で,ハリーポッターに出てきそうな魔女役を楽しげに演じていた,牧野正人さんの声に圧倒的な輝きがあり,ドラマを大きく盛り上げてくれました。OEK合唱団も大活躍でした。この前の池辺さんのオペラ「高野聖」の時もそうでしたが,”動くセット”のような感じで,いろいろなフォーメーションを作って動き回り,各場面を盛り上げてくれました。魔女の出てくる場面では,天井から衣装が吊り下がって出てきたり,舞台全体にダイナミックさを加えていました。

前半に演奏されたコーヒーカンタータも楽しいステージでした。こちらはさらにシンプルなステージでしたが,いつもとは一味違った,ユーモア好きなバッハの世界をリラックスして楽しむことができました。バッハのカンタータは,世俗カンタータもかなりありますので,シリーズ化していって欲しいものです。

今回の上演では,「ドレスアップしてオペラを楽しみませんか?」という呼びかけをFacebookで行ったそうです。山野金沢市長もタキシードで来られていました。「オペラパーツ金澤」ということで,オペラを盛り上げるパーツになりませんか,という趣旨だったようです。「金沢発オペラ」シリーズを盛り上げるためのアイデアが次々出てくることは素晴らしいことだと思います。が,正直なところ,何をしていたのか,よく伝わってきませんでした。ロビー付近でシャンパンを飲んでいる人がいたり,写真撮影用のスペースがあったりしましたが...ドレスアップしてきた人用の特典?だったのでしょうか。

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