夏休みも終盤。久しぶりに雨の降った金沢。21世紀美術館でジャスミン・チョイさんの瑞々しくも華麗なフルートを聞いて生き返りました。 #oekjp
本日は夏休みでお休みでした。久しぶりに金沢では雨が降りましたが,その分,結構蒸し暑くなり,昼食後はぐったりとしていたのですが,21世紀美術館で行っている,「井上道義&OEK21世紀美術館シリーズ」をやっていたのを思い出し,出かけてきました。
このシリーズのネーミングには「OEK」と入っているのですが,毎回,メンバーが出演するわけではなく,今回も井上道義さんがナビゲーター役で登場しているだけでした。今回は韓国のフルート奏者で,今シーズンからウィーン交響楽団の首席フルート奏者になるという若手フルーティスト,ジャスミン・チョイさんが登場しました。
ジャスミンさんは,K-POPの女性アイドルを思わせるようなファッショナブルな雰囲気の方でしたが,演奏の方も素晴らしく,全身からアートの雰囲気を発散されているような方でした。ジャスミンさんは,まず,ドビュッシーのシランクスを吹きながら登場しました。音量が豊かで,美術館の中の空気が入れ替わったような鮮やかさがありました。
最初の方は,現代曲を中心に演奏されました。フルートという楽器の限界に挑むような技の連続でした。特に「歌いながら吹く」というの凄かったですね。息が漏れる感じもあったので,尺八的な音にも聞こえました。
後半は,田島睦子さんのキーボード伴奏で,クーラウのフルート・ソナタの中の楽章など,「普通の曲」が演奏されました。どの曲も音が鮮やかで,聞いていて生きを吹き返すことができました。このところ体調が悪かったのですが,少し調子がよくなった気がしました。
最後にモンティのチャールダーシュが演奏されてお開きとなりましたが,拍手が鳴りやまず,もう1曲,無伴奏で「熊蜂の飛行」がアンコールで演奏されました。
井上道義さんのトーク&Tシャツも,美術館とフルート(特にドビュッシー)を意識したもので,アートの雰囲気たっぷりでした。8月ももうすぐおしまいですが,名残惜しさと同時に,充実感を感じさせてくれたミニコンサートでした。
久しぶりに美術館のガラスにも水滴がついていまいた。奥にいるのは「雲をはかる男」
(参考)
ジャスミン・チョイさんのサイトです。
http://www.jasminechoi.com/home.html
「Calendar」を見てみると,9月のOEK公演&ツァーに参加されるようです。次回の定期公演のお楽しみが,一つ増えました。
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