OEKのCD

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2012年9月

2012/09/29

10月1~8日はミュージアムウィーク。音楽関係イベントもいろいろと行われます。

毎年,10月上旬には,兼六園周辺の美術館や博物館を中心に「ミュージアムウィーク」と題していろいろなイベントが行われています。今年は次のチラシのようなイベントが行われます。

http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/chirashi2012.pdf

この中で音楽関係のイベントもいくつか行われますのでご紹介しましょう。いずれも入場無料です。

ミュージアム・コンサート
10月2日(火) 11:30~ 石川県立歴史博物館,13:30~ 石川県立伝統産業工芸館
演奏:上田智子(ハープ)

10月6日(土)13:30~ 石川県立美術館ホール
谷内直樹ギターリサイタル  ※入場無料ですが申込が必要

10月8日(月祝)
11:30~ 石川県立美術館ロビー
13:30~ 石川四高記念文化交流館
オーケストラ・アンサンブル金沢メンバーによる弦楽四重奏
演奏:坂本久仁雄(第1ヴァイオリン) 石黒靖典(ヴィオラ)トロイ・グーギンズ(第2ヴァイオリン) 大澤 明(チェロ)

15:30~ 石川県立美術館ロビー
アフタヌーン・コンサート~マリンバの調べ~ 平松智子(マリンバ)

10月5日,6日,8日に文化の森朗読会というイベントが,石川四高記念文化交流館で行われます(入場無料 申込: 不要(当日先着50名))。そのうちの,次の回で, ポルムベスク作曲「望郷のバラード」が演奏されます。

10月5日(金)14:00~15:00 髙樹のぶ子「百年の預言」(抄)
朗読会とともに楽しむ“望郷のバラード”
朗読:石井かおる(NHKアナウンサー) 演奏:坂口昌優(ヴァイオリン)、鶴見彩(ピアノ)

10月は2日間有効の金沢市内の美術館・博物館入り放題(ただし,21世紀美術館は別ですが)のパスポート(500円)も発売されるようですので,この機会にいろいろな博物館をハシゴするのも面白いのではないかと思います。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/pdf/tokutokupass2012.pdf

PS.それにしても次のページの情報は,2011年の情報が混在していて分かりにくいですね。2012年版のチラシを見た方が確実だと思います。
http://www.pref.ishikawa.jp/muse/bunkanomori/event/museumweek2011p.html

2012/09/22

この秋,金沢では多彩なピアノリサイタルが充実。上杉春雄,ベン・キム,鶴見彩,クリスチャン・ツィメルマン,室井摩耶子

先日,OEKの定期公演に行った時に石川県立音楽堂に置いてあったチラシをパラパラ見ていたのですが,今年の秋は,なかなか個性的なピアノ・リサイタルが続くようです。

まず,何と言っても,11月24日(土)のクリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタルが注目です。ラ・フォル・ジュルネ金沢でのポゴレリッチに続き,今年は「大物&公演回数の少ないピアニス」トの当たり年のようです。この公演は,開演時間が17:00というのも独特です。

10月1日(月)「ミニ・リサイタル午後の音楽散歩 医師にしてピアニスト,人間・バッハを解剖する」には,現役の医師でピアニストの上杉春雄さんが登場します。

10月11日(木)には,「ベン・キム ピアノロマンティックリサイタル」が行われます。注目の若手奏者のようです。

11月8日(木)には,金沢出身のピアニスト,鶴見彩さんのピアノリサイタルが行われます。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番「熱情」とショパン/ピアノ・ソナタ第3番の組み合わせということで,個人的にも,とても聞いてみたいプログラムです。

そして,最後に11月26日(月)のランチタイムコンサートに室井摩耶子さんが登場します。室井さんは91歳のピアニストで,井上道義OEK音楽監督の小学生の頃のピアノの先生だったとのことです。お2人による連弾も披露されるようです。

これだけ多彩なピアニストが登場するのも珍しいかと思います。お昼の演奏会に行くのは,なかなか難しいのですが,出来るだけ足を運んでみたいと思います。

2012/09/20

OEK定期。井上道義指揮の「田園」は,オーケストラを自在にドライブした感動的な演奏。森麻季さんはしっとりとした声でスタンド・アローンなど得意曲を披露 #oekjp

今日は井上道義さん指揮OEKの定期公演を聞いてきました。OEKは時々,「ソリストが主役」になる変則的な定期公演を行いますが,今回も交響曲が前半で,後半が森麻季さんの歌で締められるという,「ソリストに花を持たせる」構成でした。

森さんとOEKはCD録音も含めたびたび共演していますが,今回も森さんの声のしっとりとした美しさを味わうことができました。やはり,十八番のムゼッタのワルツが大変聞きごたえがありました。演奏会の最後では,NHKドラマ「坂の上の雲」のテーマ曲「スタンド・アローン」が歌われました。このドラマは何年にも渡って放送していましたので,このテーマ曲は多くの方にとって馴染み深いものだったと思います。久石譲さん作曲ということで,クラシック音楽のコンサートの最後に来ても,全く違和感のない,良い曲です。聞いていて,前向きな気分になりました。

ただし,森さんの声自体はちょっと本調子ではない気がしました。ヘンデルのアリアのような小編成の曲だとバランスは良かったのですが,オペラのアリアだと声の威力がもう少し欲しいかなと感じました。

とはいえ,途中で水色の衣装から秋を思わせる黄色っぽい衣装へと着替えるなど,「芸術の秋」の幕開け気分に相応しい,品の良さと華やかさを持っているあたり,森さんならではのステージでした。

演奏会の前半はベートーヴェンの「田園」交響曲が演奏されましたが,やはり,OEKファンとしては,こちらの方が楽しめました。井上さん指揮による「田園」を聞くのは今回が初めてでしたが,「さすが」という演奏でした。オーケストラをしっかりとドライブした安定感と同時に,木管楽器を中心に非常に積極的な音の絡み合いを楽しむことができました。今回も第1フルート奏者はエキストラの方でしたが(ザビエル・ラックさんという方でした),非常に音に存在感がありました(遠くから見た感じは井上道義さんと,かなりよく似ていましたが)。

。「田園」は,ベートーヴェンの交響曲の中では地味と思われがちですが,今回の演奏は,どの部分にも井上さんの描く音のドラマが込められており,退屈な部分が全くありませんでした。

全体的には思い入れたっぷりという感じではなかったのですが,曲の最後の部分をはじめとして,感動をしっかりと秘めたような充実感があり,聞きごたえ十分でした。この曲の良さを改めて実感させてくれる素晴らしい演奏でした。

PS. 今回,楽章間にトロンボーン奏者の方が入ってこられました。こういうケースを見るのは初めてのことでした。井上さんにお尋ねしようかと思ったのですが...残念ながら今回はサイン会はありませんでした。

2012/09/15

アルデイッティ弦楽四重奏団+藪俊彦@金沢21世紀美術館。ケージと能舞取り合わせに加え,密室空間でのリゲティが凄かった!た

オーケストラの定期公演シリーズ同様,金沢21世紀美術館も9月に展覧会の入れ替えを行っています。本日から始まった,「ソンリュミエール,そして叡智」にあわせるかのように,美術館内のシアター21で,アルデイッティ弦楽四重奏団の室内楽の演奏会が行われたので聞いてきました。

今回の演奏会ですが,「サイレンス01:大拙からケージ,そして22世紀へ」という副題が付いており,金沢出身の哲学者・鈴木大拙とその影響を受けている作曲家,ケージの作品が取り上げられました。金沢特別企画として,地元の宝生流能楽師の藪俊彦さんがケージの4楽章からなる弦楽四重奏曲に合わせて舞いました。藪さんとクラシック音楽との共演については,ラ・フォル・ジュルネ金沢などでもお馴染みなのですが,現代音楽との組み合わせというのは今回が初めてかもしれません。

まず驚いたのは,4楽章ごとに面や衣装やカツラが変わっていたことです。それほど長くない曲だったので,一種早変わり的な感じになっており,視覚的には飽きずに楽しむことができました。ただし,禅の世界の影響を受けているケージの曲に合わせる能としては,もう少しシンプルな演出でも良かったのかなと思いました。

アルデイッティ弦楽四重奏団の演奏を聞くのは初めてだったのですが,「さすが!」と思いました。このシアター21は,「残響ほとんどゼロ」というホールなので,特に弦楽奏者にとっては演奏しにくいホールなのですが(音程の狂いなど演奏の粗が目立ちやすいホールです),今回の場合,それを逆手に取るかのように,非常に緻密で,集中力十分の演奏を聞かせてくれました。

最初に演奏された,一柳さんのインタースペースの時から,間近で聞く生の音の迫力にグッと引き付けられていたのですが,次のリゲティの弦楽四重奏曲第2番はさらに凄い曲,そして,凄い演奏でした。ハンガリー出身の作曲家ということで,少しバルトークを思わせるような所もあるのですが,さらに前衛的で,メロディは全然ありません。楽章ごとにハーモニクスやピツィカートなどの特殊奏法が次々と登場し,まずは,その技巧に圧倒されました。CDで聞くと,こういう曲はなかなか聞き通せないのですが,今回のような至近距離で聞くと,曲のテンポやリズム,音色や肌触りの変化が非常に鮮やかに伝わってくるので,メロディの有無など全く問題になりません。ホールの響きがないので,誰が演奏しているのかがくっきりと分かります。前衛的な曲の生々しい演奏にどっぷりとつかったような感じになりました。

弦楽四重奏なのに,どこか管楽器のように聞こえたり,3楽章のピツィカードなどは打楽器のように聞こえたり,現代音楽のスペシャリストとしての,この弦楽四重奏団の凄さも強く実感しました。

このところ,いわゆる「現代音楽」については,旗色が悪くなっている感じですが,狭い部屋で演奏者と一体になって聞くと,「非常に面白い」ということが分かりました。ただし,やはりこれは名曲を素晴らしい団体で聞いたからかもしれません。

このサイレンスのシリーズですが,02が10月中旬に,今度は昨年オープンした鈴木大拙館で行われます。こちらには,一柳慧さんが登場します。こちらは恐らく,池の回りで演奏することになると思うのですが,どういう雰囲気になるか,非常に楽しみです。

2012/09/08

OEK新シーズン開幕公演は岩城宏之生誕80年記念.ベートヴェンの全?交響曲を効率よく鑑賞.田島睦子さんのプーランクも生き生き #oekjp

9月になりOEKの定期公演の新シリーズが始まりました。毎年,岩城宏之音楽賞の受賞者との共演,コンポーザー・オブ・ザ・イヤーによる新作の初演というパターンで始まっていましたが,今年は,岩城宏之OEK永久名誉音楽監督の生誕80年を記念して岩城宏之メモリアルコンサートになりました(今シーズンは,コンポーザー・オブ・ザ・イヤーはなし?)。

メモリアルコンサートは,9月6日に東京でも行われていたのですが,内容の方はかなり違っていました。東京公演では,ジュディ・オングさん,ペギー葉山さんの歌といったクラシック音楽以外と一柳さん,武満さんらの現代音楽とが混在し(その他,合唱や打楽器のステージもあり),最後は第9の第4楽章で締めるというものでした。

金沢公演の方は,池辺さんがOEKのために書いた「悲しみの森」で始まった後,今年の岩城音楽賞受賞者の田島さんとの共演でプーランクのピアノ協奏曲,後半は西村朗さんによる「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」とベーーヴェンの第9の4楽章が演奏されました。東京公演は,お祭り的なガラコンサートでしたが,金沢公演の方は,意外に普通の公演でした。

特に西村さんの作品については,もっとふざけた感じの作品かと思っていたのですが,意外に真面目な曲でした。ベートーヴェンの8番までの全交響曲の全楽章のモチーフを散りばめた曲で,知的遊戯といった趣きでした。最後に演奏された第9の第4楽章の方は,「いつものベートーヴェン」ですので,その点では,ちょっと違和感を感じましたが,定期公演の後半の曲としては,丁度良いと感じました。

第9の方は,4楽章だけということで,聞く方としても,やはりちょっと勝手が違いました。普通は3楽章までじわじわと期待を高め,4楽章で一気に盛り上がるというパターンですので,「全曲聞きたくなった」というの正直な感想です。演奏の方も,熱っぽく盛り上がるというよりは,がっちりとまとめるような堅固さのある演奏でした。

独唱者では岩城さんと旧知の間柄の木村俊光さんを久しぶりに聞くことができたのが嬉しかったですね。声も非常に立派でした。声の艶は全盛期ほどではなかったと思いますが,曲全体の士気を高めるような力を持っており,岩城さんのメモリアル公演にぴったりでした。

演奏会の前半では,田島さんのソロによるプーランクがとても楽しめました。田島さんは7月のミンコフスキとの定期公演に続いてのプーランクの演奏でしたが,実に堂々と華麗に演奏していました。曲自体,ロマン派の曲のパロディみたいなところがあり,「ラフマニノフが旅行でパリに来て,気分良く作曲していった」ような独特の面白さがありました。田島さんはこれで,すっかりプーランクの専門家になりましたね。

この日は,池辺晋一郎さんと西村朗さんという「N響アワー」の司会者コンビによるトークコーナーもありました。時間があれば,どれだけでも岩城さんのエピソードが出てきそうでした。今だから話せるということ出てきて,会場は非常に和やかな雰囲気になりました。

終演の際に井上道義さんから,1年後の定期公演から「少しやり方を変えます」というアナウンスがありました。マイスター公演の方を,金・土2回ずつの形にするようです(井上さんはそう思っているということで,確定ではないとのことですが)。いろいろと挑戦していくのが,岩城さん時代からのOEKの伝統だと思います。金沢での公演回数が増えるということで,ファンとしては大いに期待したいと思います。2回公演となると,富山,福井,能登,加賀のお客さんに今以上に来ていただく必要があるでしょう。広報活動も今以上に重要になりそうです。

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