OEKのCD

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2012/11/01

エミール・タバコフ指揮OEK定期公演。容赦なく強烈でハードボイルドなドヴォルザーク8番に感嘆!コントラバスのカルチェヴァさんはスターの貫録 #oekjp

エミール・タバコフ指揮OEK定期公演を聞いてきました。タバコフさんはブルガリアの指揮者。演奏される曲はドヴォルザーク。ソリストで登場するのはコントラバス...ということで,のどかな田園風景を思わせるノスタルジック演奏会になるかなと思っていたのですが...逆に強烈なインパクトの残る演奏会となりました。

指揮者のタバコフさんは,日本での知名度はそれほど高くはないのですが,全く熱くならずに強靭な音楽を聞かせてくれる,どこかハードボイルドな雰囲気に強く惹かれました。実演は聞いたことはないので憶測で書いていますが,ゲオルク・ショルティとかアンタル・ドラティなどハンガリー系の指揮者に通じるようなソリッドな感じのする音楽を聞かせてくれました。ドヴォルザークの交響曲第8番の演奏の時は,OEKは,低弦を中心にいつもより編成を増強していましたが,非常にスケールの大きな音楽を聞かせてくれました。

指揮者のタバコフさんには,常に全体を見通しているような冷静さがあり,音楽に強烈なアッチェレランドが掛っても乱れるような感じはなく,常に安定感が感じられました。指揮の動作にも無駄がなく,大きく手を広げると,音楽もぐっと大きく広がるような感じで,OEKを自在に操っていました。ドヴォルザークの8番は,美しいメロディが沢山出てきますが,それに溺れることなく,音楽の立派さや強さを際立たせる辺り,本当に素晴らしい指揮者だと感じました。

2曲目はタバコフさん自身が作曲したコントラバス協奏曲が演奏されました。この曲には,冒頭から「おっ」と声が出そうなくらい,ゴツゴツとした感じの強靭さと前衛的な気分がありました。ソリストのマルガリータ・カルチェヴァさんは,OEKの客演首席コントラバス奏者としてすっかりお馴染みの方です。カルチェヴァさんが出演する演奏会では,毎回,そのにこやかで優雅な雰囲気に注目してしまうのですが,今回のようなシリアスな音楽でも確かな技を聞かせてくれました。ただし,独奏楽器としては,やはりコントラバスはやや地味で(音量が少し足りない気がしました),どちらかというと,他の楽器と一体となったような,オーケストラのための協奏曲的な雰囲気があると思いました。

最初に演奏された「売られた花嫁」序曲での,精緻な音の動きも聞きものでした。

この日の公演では,最後に演奏されたアンコール曲も大きな聞きものでした。パーカッションが炸裂する,「何じゃこりゃ」というぐらい強烈なインパクトのある東欧風の曲でした。後で掲示をみると,タバコフさん自身のブルガリアン・ダンスという曲でした(名前からして「アルメニアン・ダンス」を彷彿とさせるので,中高生が吹奏楽で演奏しても盛り上がるかもしれません)。というわけで,記念についつい,受付で売っていたタバコフさんの曲のCDまで買ってしまい,サイン会でサインを頂いてしまいました。

タバコフさんは,マーラーの交響曲全集のCD録音なども残しているとのことですが,是非,再度聞いてみたい指揮者です(OEKでも聞きたいし,大編成オーケストラでも聞いてみたいですね)。只者ではない指揮者だと思いました。

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コメント

いつものOEKじゃない!というのが今回の感想でした。
といいますか、指揮者の個性、演出が、かようにオケを、会場の雰囲気を変えてしまうものかと・・・これは音楽に限りませんが・・・長年、音楽会を聴いてきて、いまさらながら、ディレクションの重要性を再確認しました。

前回のメッセージにお返事できず失礼しました。タバコフさんの演奏会は,私もいつもと音の雰囲気が違う気がしました。

そもそも,ドヴォルザークの交響曲第8番をOEK単独で演奏するのを聞いたのも初めてだったからかもしれませんが,熱さと冷静さが同居したような印象を持ちました。このところ,ハーディング,ミンコフスキといろいろな指揮者が登場していますが,その度にガラリと変わるのがOEKの面白さだと思います。

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