2012年大みそか。本年もOEKを中心に生の音楽を沢山楽しめたことに感謝します。#oekjp
今年も大みそかです。OEKの方は「カウントダウン・コンサート」がもう一仕事ありますが,私の方は完全に正月休みモードに入っております。2012年も沢山のコンサートを生で楽しめたことを感謝したいと思います。
今年,金沢で聞いた演奏会では,やはり,ハーディングとミンコフスキが揃った7月が印象的です。特に日頃聞きなれている,ベートーヴェンの第5番で新鮮な演奏を聞かせてくれたハーディングの手腕と,演奏会後にお客さんにサインをして回るような親しみやすさに感激しました。
その一方,ラルフ・ゴトーニさん,広上淳一さん,下野竜也さん,高関健さん...といった実力派指揮者の定期演奏会も楽しめました。それぞれのプログラム後半で聞かせてくれたハイドン シューベルト,ベートーヴェンの交響曲での生き生きとしていながら安定感を感じさせてくれる,“OEKスタンダード”の音楽が大変魅力的でした。
井上道義さんについて毎年毎年,OEKと音楽堂を舞台として,本当にいろいろなアイデアを実現してくれていて,頼もしい限りです。2013年は定期公演のスタイルを変えるという話なので特に期待したいと思います。井上さんの指揮では,やはりショスタコーヴィチの交響曲2つがそれぞれに印象的でした。第14番と第11番という滅多に聞けない作品を金沢で演奏してくれただけでもありがたいと思います。
1月の定期公演に登場した山田和樹さんは,スイスロマンド管弦楽団の客演指揮者になられるなど,ますます活躍の場を広げていらっしゃいます。その時の「英雄」は,今後の活躍を保証するような熟練の演奏でした。
独奏者では,ピアノの河村尚子さん,ハオチェン・チャンさんが特に印象に残りました。それとOEKと共演はしていませんが,やはり,クリスチャン・ツィメルマンさんの実力は圧倒的でした。また金沢に来て欲しいアーティストです。
ヴァイオリンでは,IMAの日本海交流コンサートに登場した神尾真由子さんによるバーンスタインのセレナードが特に印象的でした。渋いところでは,北陸新人登竜門コンサート:弦楽器部門で,客演的に登場した,OEKヴィオラ奏者の丸山萌音揮さんのヒンデミットが印象的でした。井上道義さんも感激という演奏でしたね。
舞台関係では,カルメンと白鳥の湖といった定番作品を楽しめたし,中嶋彰子さんプロデュースによる「月につかれたピエロ」という映像と音楽と文学が一体になったような意欲的な公演を堪能できました。
金沢21世紀美術館主催で鈴木大拙館で行われた,野外でのケージも大変印象的でした。ラ・フォル・ジュルネ金沢は,テーマが「ロシアの祭典」ということで,フルオーケストラを多数楽しむことができました。
ラ・フォル・ジュルネをはじめとした大きなイベントを行おうとすると,お金のことが気になります。現在の日本の状況でライブの芸術文化活動を継続的に行っていくことは,いろいろな点で難しくなりつつありますが,OEKfanとしては,これからも日常生活の中で生で味わう音楽ことのありがたさや楽しさを伝えていけると良いと思っています。
皆様,良いお年をお迎えください。
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