OEKの「白鳥の湖」@石川県立音楽堂コンサートホール(2日目)を鑑賞。やっぱりバレエは最高です。最初から最後まで楽しみました #oekjp
昨日から2日連続で,石川県立音楽堂のコンサートホールを使ったバレエ「白鳥の湖」公演が行われています。コンサートホールなので幕はないし,ステージもやや狭いのですが,その分,オーケストラの音がしっかり楽しめるというのがセールスポイントの公演です。バレエの定番中の定番を,ドイツ・エッセン市立歌劇場バレエ団と地元のダンサーたちの共演で上演するのは,前回の「くるみ割り人形」と同じですが,「白鳥の湖」の方が上演時間が長いこともあり,時間を忘れてバレエの世界に浸ることができました。
「白鳥の湖」の場合,華やかな宮廷シーン,森の中の湖のほとりの神秘的なシーン,各国のダンスが続く娯楽性,「最後に愛は勝つ」という感じの盛り上がり...と退屈する間がありません。第1幕冒頭の群舞シーンを見ているだけで嬉しくなりました。
今回特に良いと思ったのが王子とオデットが出会う第2幕でした。有名なグラン・パ・ド・ドゥの辺りでした。鈴木織衛さん指揮OEKの演奏は,第2幕冒頭の有名な「情景」の演奏から表情豊かでした。この部分ではさらにテンポを落として,せつない雰囲気満点でした。何よりもコンサートマスターの松井さんのヴァイオリン・ソロが最高でした。オデット役のバルバラ・コホウロヴァさんにも非常にエレガントな雰囲気があり,この気分に特にぴったりでした。
第3幕前半はフィギュア・スケートのエキシビションのような感じで楽しめますが,後半その雰囲気が一転して,黒鳥オディールが登場します。そのコントラストが本当にドラマティックです。お楽しみの32回転のフェッテも大いに盛り上がりました。
第4幕のエンディング部分については,いろいろな解釈がある部分ですが,今回は音楽堂のパイプオルガンのステージを使った,なかなか斬新な演出でした。どういう演出だったかは...後で紹介しましょう。
終演後は,サイン会も行われました(2日目だったからかもしれません)。家族連れのお客さんも多かったのですが,皆さんバレエを堪能したようです。サイン会も大変にぎやかでした。バレエについては,もしかしたら準備をするのは,オペラよりも大変なのかもしれませんが,これからも,年に1回ぐらいはOEKのバレエを楽しみたいものです。
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