OEKのCD

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2012年6月17日 - 2012年6月23日

2012/06/23

6月はアマチュア・オーケストラの演奏会シーズン。今日は金沢大学フィルのサマーコンサートへ。ドヴォルザークの交響曲第6番(9番ではないですよ)を聞いてきました。

6月は地元のアマチュア・オーケストラの演奏会シーズンで,次のような感じで毎週末に演奏会が行われています。特にこの土日に集中しています。

金沢室内管弦楽団第26回定期演奏会 6月9日(土)
金沢大学フィルハーモニー管弦楽団第37回サマーコンサート 6月23日(土)
金沢交響楽団第54回定期演奏会 6月23日(土)
小松シティ・フィルハーモニック 第7回サマーコンサート 6月24日(日)

今日は金沢交響楽団の演奏会と金沢大学フィルの演奏会がダブってしまい,どちかに行こうか迷ったのですが,ドヴォルザークの交響曲第6番という滅多に実演では演奏されない曲を果敢にも取り上げた,金沢大学フィルの方に行くことにしました。

前半もドヴォルザークのスラヴ舞曲の中の4曲の抜粋でしたので,オール・ドヴォルザーク プログラムということになります。この日は,石川県立音楽堂コンサートホールでの演奏ということで,非常に気持ちの良いオーケストラのサウンドを楽しむことができました。

ただし,メインのドヴォルザークの交響曲第6番については,「ちょっと長いかな」と感じてしまいまいした。曲が始まると「おお,何かブラームスの交響曲第2番に気分が似ているな」という気分で牧歌的な気分になったのですが(どちらもニ長調で,3拍子ですね),段々と長さを感じてしまいました。これは,やはり曲の問題なのかもしれませんが,演奏の方もちょっとまじめ過ぎるかな,という気がしました。後半の2つの楽章は,かなり華やかな感じになりますが(特に第3楽章),そこに行くまでが長いと感じてしまいました。第4楽章の最初の方も,ブラームスの交響曲第2番に雰囲気が似ていたのですが,そうなってくると,やはりブラームスの2番の方が一段上かなということになってしまいそうです。

# ただし,オーケストラ音楽のファンとしては,今回のような”マイナーな曲”を取り上げていって欲しい,という気持ちもあります。

前半のスラヴ舞曲の方もちょっと堅い印象はありましたが,抜粋された4曲のチョイスと並びも良く(ちょっとした交響曲を思わせる配置でした),聞き映えがしました。特にテンポの速い,第1番と第8番は,若い人たちが演奏するのにぴったりだと思いました。

この日はどちらも学生指揮者が指揮をしましたが,どちらもオーケストラがとても良く,しかも,引き締まった感じで鳴っていたのが良かったと思いました。プログラムの裏には,1月の定期演奏会の情報が早くも掲載されていましたが(小松長生さん指揮です),この公演に向け,さらに演奏を磨いていって欲しいと思います(何の曲を演奏するかも楽しみです)。

2012/06/22

金沢のOEK定期に秋山和慶さん初登場。明快&鮮やかなコープランドを堪能。戸田弥生さんのバーバーもグイグイ聞かせてくれました。#oekjp

約1か月ぶりのOEKの定期公演は,秋山和慶さん指揮による,アメリカ音楽の夕べでした。意外なことに,秋山さんが金沢で行われるOEKの定期公演に登場するのは,今回が初めてのことです。ジョアン・ファレッタさんの代役として登場することになったのですが,完全に手の内に入った見事な演奏を聞かせてくれました。

まず,お馴染みのバーバーの弦楽のためのアダージョで始まりました。この曲で,しみじみと,しかし,熱い音楽を聞かせてくれた後,ヴァイオリンの戸田弥生との共演で,バーバーのヴァイオリン協奏曲が演奏されました。この曲は,20世紀のヴァイオリン協奏曲とは思えない,分かりやすい作品で,個人的にとても好きな曲です。生演奏で聞くのは,竹澤恭子さんと尾高/OEK以来のことですが,戸田さんのヴァイオリンは,堂々としたかっぷくの良さがあり,この曲の持つ大らかさとちょっと切なさが混ざったような魅力をしっかり伝えてくれました。第3楽章はワチャワチャとした感じが独特なのですが,秋山さんの鮮やかな指揮で聞くと,非常に分かりやすく整理されており,安心して軽妙さを楽しむことができました。

後半の最初は,映画「シンドラーのリスト」のテーマが演奏されました。この曲のオリジナルはイツァーク・パールマンの演奏だったと思いますが,戸田さんの演奏も,それに負けない,非常に濃くたっぷりと演奏を聞かせてくれました。ただし,ちょっと濃すぎて,やや演歌っぽいかな,というところもありました。

最後は,コープランドの「劇場のための音楽」という,何ともそっけないタイトルの音楽だったのですが,これが非常に楽しめました。木管楽器などは1本ずつでかなりこじんまりした編成でしたが,バーンスタインの音楽の原型のような,変化に富んだ音楽を聞かせてくれました。秋山さんは,非常に明快な指揮をされる方ですが,その職人芸的指揮ぶりから出てくる鮮やかな音楽を,しっかり楽しむことができました。リズムが多彩に変化すればするほど,音楽に安定感が出てくるような,凄みを感じました。トランペット,イングリッシュホルン,クラリネット...など各楽器のソロも楽しめました。原色的な生々しさと軽妙さがありました。特にクラリネットが,ちょっと甲高い音で軽快にジャズ風のメロディを演奏する軽快さが耳にしっかり残っています。

演奏時間的には,それほど長い演奏会ではなかったのですが,これまでOEKがあまり取り上げてこなかったアメリカ音楽の面白さを伝えてくれました。OEKメンバーの雰囲気からは,秋山さんに対する,絶大な信頼感とリスペクトする雰囲気を感じました。是非また客演して欲しいと思います。

PS. それにしても...秋山さんは昔から変わりませんねぇ。30年以上クラシック音楽を聞いているのですが,その間,ずっと今と同じ雰囲気のような気がします。実は,このことも凄いと思っています。

2012/06/17

池辺さん作曲カンタータ「悪魔の飽食」を聞いてきました。予想外に聞きやすい作品で、500人近くの大編成合唱団による熱い歌と反戦の思いがストレートに伝わってきました。 #oekjp

このところOEKは、学校公演を中心に活動していますので、OEKを聞くのは久しぶりのことです。この日は、石川県立音楽堂の洋楽監督の池辺晋一郎さんの作曲・指揮によるカンタータ「悪魔の飽食」を中心としたプログラムを聞いてきました。この作品は,推理作家として有名な森村誠一さんが1981年に著した,関東軍731部隊についての著作をもとにした作品です。旧満州国で行われていたという人体実験の実態を描いた作品ということで,発表当時,大きな話題になりました。

この曲は、森村さん自身による、「悪魔の飽食」に関する、7つの詞に池辺さんが曲を付けたもので、当初はピアノ伴奏による合唱組曲だったのですが、その後、毎年のように繰り返し全国各地で演奏されるようになり、オーケストラ伴奏でも演奏されるようになったものです。今回の金沢公演は23回目とのことです。

前半最後に森村さんと池辺さんによるトークが入ったのですが、この曲については、お二人の予想以上に多くの人に間に”勝手に”広まっているとのことで、この日も全国各地から集まった合唱団に地元のメンバーが加わり、500人近くの大編成合唱団とOEKとの共演となりました。

演奏を聞きながら、繰り返し演奏されていること、そして、合唱に参加する人数が増えている理由が分かる気がしました。タイトルからすると、「難解」「暗い」「重い」作品という先入観を持ってしまうのですが、むしろ印象は逆で、「平明」で「親しみやすさ」がありました。もちろん、大半の作品は暗いのですが、どちらかというと大河ドラマとかミュージカルとかにも使えそうな感じの音楽で、歌う方からすると、気持ちをしっかりと込めやすい、入り込みやすい曲が多いと思いました。そのことが、聞く方にとっても歌う方にとっても魅力的なのだと思います。そういう意味で、「戦争中に起きた非人間的な出来事」、という歴史的な事件を離れて、より普遍性を持った作品になっていると感じました。作品中、ロシア人の母娘が登場したり、赤い靴が登場したり、ナレーションが加わったり...単純な合唱曲ではなく、演劇的な要素も組み込まれていました。その辺も、分かりやすくなっていた理由の一つです。

ということで、大合唱による熱いメッセージがしっかりと伝わってくるステージとなりました。歌詞が全部書かれたパンフレットも配布されましたが、言葉もしっかり聞きとれました。合唱団の皆さんに拍手を送りたいと思います。

前半は地元の太鼓サークルの演奏とOEKのカンタさんを含む、二胡とチェロとピアノによる三重奏の演奏がありました。後半の「悪魔の飽食」との関連は薄かったのですが、特に二胡の音の不思議な軽やかさが印象的でした。

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