OEKのCD

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2012年10月7日 - 2012年10月13日

2012/10/13

サイレンス02:大拙からケージ,そして22世紀へ。ライトアップされた鈴木大拙館の水鏡の庭で一柳慧さんを中心とした室内楽。まさにサウンド・オブ・サイレンスという雰囲気!

9月に金沢21世紀美術館で行われたアルディッティ弦楽四重奏団の演奏に続く,「サイレンス02」として,今回は,開館して丁度1年になる鈴木大拙館で一柳慧さんを中心とした室内楽の演奏会が行われてきたので聞いてきました。鈴木大拙館は金沢出身の建築家谷口吉生さんによって設計された博物館です。ただし,普通の博物館とはコンセプトが違い,建物+庭の全体の雰囲気で鈴木大拙の思想のイメージを伝えようという,独特の建物です。歩いて5分ほどの所にある金沢21世紀美術館の「弟分」的な感じで,予想以上に多くの入館者を集めているようです。

建物のいちばんのポイントは,「水鏡の庭」という池というかプールのような場所の中に四角い「思索空間」と呼ばれるスペースがある点です。今回は,この水鏡の庭と思索空間を使ってクラシック音楽の演奏会を行うという冒険的な試みでした。次のような雰囲気です。
Nec_0510

もともと演奏会用の場所ではなく,しかも,「ほとんど野外」という場所ですので,どうなるかと思ったのですが,大拙館のコンセプトをしっかり生かした,私自身,「かって味わったことのない」ような独特の演奏会となりました。

一柳さんはピアノを担当し,思索空間の中で演奏していたのですが,それ以外のヴァイオリン,ハープ,フルート,笙などの楽器は,水鏡の庭の至るところで演奏し,建物全体が静かな音に包まれました。演奏された曲は,一柳さんの作品とケージの作品が交互に演奏された後,バッハのヴァイオリン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)で締められました。

ケージの作品は静かな作品が多く,虫の声が聞こえる静かな空間にぴったりの気分を作っていました。一柳さんの曲の方も,東洋のハープ「くご」の独奏曲があったり,笙とヴァイオリンのニ重奏があったり,東洋と西洋を融合させたような面白さが伝わってきました。

ケージのナンバー・ピースVという曲は,この日登場した全奏者で演奏したのですが,ケージらしく偶然性に任せるようなところがあり,沈黙と静けさを強く感じさせてくれました。演奏中,目の前の水面を眺めながら,半分瞑想するような感じになりましたが,「鈴木大拙館でケージ」というのは,最高の取り合わせだと思いました。是非機会があれば,この雰囲気を再度味わってみたいものです。

最後のバッハは,人間的で有機的な雰囲気に感じられました。現実世界にちょっと戻されたような感じでしたが,この曲の雰囲気も(特に第2楽章は),「秋の庭」の気分にぴったりでした。背景が「本多の森」というのも最高です。

今日は結構寒く,休憩なしで1時間以上外に居たので風邪気味になりそうでしたが,薪能気分で味わう室内楽というのは,非常に面白いと思いました。今回は座布団に座って聞いていたのですが(こういうケースも珍しいと思います),演奏会の時間をもう少し短くし,色々と館内を歩きまわりながら聞くというというスタイルでも面白い気がしました。

いずれにしても「大拙館でケージ」の続編を期待したいと思います。武満徹とかサティとかでもぴったりかもしれないですね。

PS.ちなみに,明日14日の18:00~も同じ公演が行われます。定員は70名程度でしたが,当日券も発売されるようです。

今年のPFUクリスマスチャリティコンサート(もうこんな時期!)は,ドビュッシー生誕150年を記念したフランス音楽特集。OEKが出演します。 #oekjp

毎年12月上旬に行われているPFUクリスマスチャリティコンサートですが,今年は,「ドビュッシー生誕150年記念フランス音楽のエスプリ」と題して、渡邊一正指揮OEK,オルガン独奏井上圭子によって行われます。

プログラムは次のとおりです。
・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
・ラヴェル:組曲「クープランの墓」
・プーランク:オルガン協奏曲 ト長調
・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(シェーンベルク編曲)
・ドビュッシー:子供の領分(カプレ編曲)
「牧神の午後への前奏曲」が,シェーンベルク編曲となっているのがOEKらしいところですね。

入場は無料ですが,以下の要領で申し込む必要があります。応募締め切りは11月2日です。

http://www.pfu.fujitsu.com/news/2012/new121012.html

2012/10/08

連休最終日はルドヴィート・カンタ チェロ・リサイタル。R.シュトラウス&ラフマニノフのチェロ・ソナタの組み合わせは聞きごたえ十分。ホールは後期ロマン派の薫りにつつまれました。

連休最終日の午後は,OEK首席チェロ奏者,ルドヴィート・カンタさんのチェロ・リサイタルを聞いてきました。カンタさんのリサイタルは毎年のように行われていますが,同じ曲をほとんど繰り返して演奏していないのが特徴で,チェロのレパートリーを制覇しようとしている感があります。今回演奏された曲は,リヒャルト・シュトラウスとラフマニノフのチェロ・ソナタという非常に渋いプログラムでした。

演奏会場は,石川県立音楽堂のコンサートホールの1階席だけを使っていましたが,カンタさんを囲む会の皆さんをはじめとしたカンタさんファンがしっかりと集まっている感じで,客席は暖かい雰囲気でした。

演奏された曲はどの曲ととても聞きやすい作品でした。

リヒャルト・シュトラウスの作品の方は,彼の若い頃の作品で,ブラームス,シューマンのチェロ作品を聞くようなドイツ音楽らしい気分がありました。若い頃から完成度の高い作品を書いていた点では,メンデルスゾーンにも通じるかもしれません。カンタさんの演奏は,いつもどおり変わった小細工をすることなく,曲の美しさをしっかりと,時に熱く聞かせてくれました。

後半に演奏されたラフマニノフのチェロ・ソナタは,さらに魅力的な演奏だったと思います。そういう先入観で聞くせいか,落日のロシア帝国といった趣きで始まった後,段々と明るさが戻ってくるようなストーリー性を感じました。第3楽章は,以前,泉鏡花の「外科室」という短編を坂東玉三郎が映画化した際に,挿入曲として使っていたことがあります。非常にセリフの少ない映画で,映像と音楽で耽美的な雰囲気を大きく盛り上げていた記憶があります。この日の演奏は,それほど耽美的ではなく,どちらかというと「幸せの予兆」といった感じの暖かみを感じました。

演奏会の時間がそれほど長くなかったこともあり,アンコール曲は3曲も演奏されました。終演後,ピアノのジュリアン・リームさんとカンタさんにそれぞれ花束が贈呈されましたが,それぞれのお子さんから別のお父さんの方に贈呈という形になっていました(多分)。こういう和やかな気分の演奏会を開けるのも,地元金沢ならではだと思います。

ようやく夏の暑さも去り,いよいよクラシック音楽を聞くのにぴったりの季節になってきました。そろそろ,OEK本体の演奏も聞きたくなってきましたね。

月見光路のひかりコンサートに行ってきました。石垣を背景に光と音のコラボレーション

現在,金沢市内で行われているミュージアムウィークに併せて,しいのき迎賓館付近では,月見光路というイベントを行っています。金沢工業大学によるオブジェの展示+ライトアップ企画なのですが,ここ数年ずっと行っていますので,すっかり定着した感じです。その関連イベントとして,ライトアップされた緑地でダンスや音楽の演奏を行う「ひかりコンサート」が行われたので参加して来ました。

イベントは6日と7日の2晩連続で行われたのですが,私は7日の方に参加しました。登場したのは,エコール・ドゥ・ハナヨ・バレエの皆さんと金沢ブラスクインテットの皆さんでした。

バレエの方は非常に幻想的でした。傾斜地でしかも芝生の上ということでかなり踊りにくかったと思うのですが,白い衣装からして,ギリシャ神話などに出てきそうな独特のムードを出していました。この場所で本格的なバレエをやってみても面白いかも,と思いました。

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金沢ブラスクインテットの方は,OEKのトランペット奏者藤井幹人さんを中心とした金管5重奏で,サウンド・オブ・ミュージックの曲などが演奏されました。この場所での管楽器の演奏といえば,ラ・フォル・ジュルネ金沢の吹奏楽の日を思い出しますが,ライトアップされた中で聞く金管楽器にも違った味わいがあります。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の最後の方で,夜の野外ステージでエーデルワイスなどを歌うシーンがありますが,その雰囲気などを思い出しました。

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演奏の合間には多彩なオブジェを夜桜見物のように楽しみました。暗闇で光を見ると安心感を感じます。少々寒いぐらいでしたが,金沢の初秋の名物イベントになったように感じました。

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しいのき迎賓館前

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2012/10/07

3連休は本多の森+月見光路+カンタさんのチェロ

この週末にはOEKの演奏会はないのですが,3連休ということで,金沢市でもいろいろとイベントが行われます。
先日もお伝えしたとおり,市内の美術館を中心とした「ミュージアム・ウィーク」と名付けて,いろいろとイベントが行われています。

まず,金沢21世紀美術館付近では,「まるびいdeパーティ8」ということで,開館8周年イベントが行われています。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=1515

美術館の周りに加え,しいのき迎賓館付近の広坂緑地にもいくつかお店が出ていました。さらに,この辺一体には,すっかり恒例となった”月見光路”のオブジェが出現していました。
http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/tsukimi/

このイベントにあわせて,次のとおり演奏会も行われます。
HIKARI Concert 10月7日(本日) 19:00~21:00 
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=175373122599450&set=oa.274406766004529&type=1&theater

金沢ブラスクインテットの方は,OEKのトランペット奏者藤井幹人さんを中心とした金管アンサンブルです。気になるのは...お天気でしょうか。

10月8日(明日)は,14:00~石川県立音楽堂でこちらも恒例のルドヴィート・カンタさんのリサイタルが行われます。こちらの方には行く予定にしています。チラシには書いてないのですが,OEK定期会員だと前売券が割引になりましたので,定期会員の方は是非お越しください。ラフマニノフのチェロソナタが非常に楽しみです。

この日は,OEKの坂本さん,トロイさん,石黒さん,大澤さんの弦楽四重奏のミニ演奏会も行われます。
 11:30~石川県立美術館ロビー
 13:30~石川四高記念文化交流館 
こちらは入場無料。いろいろなイベントとハシゴを楽しむのも面白いのではないかと思います。

10月3日のOEKのファンタスティック・クラシカルコンサート...行けませんでしたが新しいスタイルが出てきそうですね。#oekjp

10月前半はあれこれ忙しく,3日に行われた植松伸夫さんの作品を集めたファンタスティック・クラシカルコンサートを聞くことはできませんでした。

というわけで,OEKや石川県立音楽堂のサイトの写真を見ています。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2012/10/photofantastic_classical_conce.html

http://www.facebook.com/media/set/?set=a.477353495630031.113198.173613622670688&type=1

合唱,独唱,ギターなど非常に多彩なプログラムだったようですね。しかも,最後のアンコール曲では,植松さん自身が合唱に加わっているようです。ゲーム音楽には馴染みがないのですが,この演奏会についてのツィッターなどのメッセージを読んでみると,いつもの定期演奏会とはお客さんの雰囲気が少々違います。その雰囲気を味わうためにも行けなかったことを後悔しています。

次回のファンタスティック・クラシカルコンサートは12月の「白鳥の湖」(2日連続。一つは特別演奏会)ということで,こちらは是非聞きに行きたいと思います。

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