OEKのCD

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2012年11月25日 - 2012年12月1日

2012/12/01

PFUチャリティクリスマスコンサートはドビュッシー記念の年を締めくくるフランス音楽特集。心地よい響きに包まれました。井上圭子さんのオルガンとも絶妙のブレンド #oekjp

この時期恒例のPFUクリスマスチャリティコンサートを聞いてきました。このコンサートは入場整理券があれば入れる無料コンサートですが,毎年とてもよくお客さんが入ります。この日もほぼ満席でした。

この日の指揮は,渡邊 一正さんで, オルガン独奏は井上圭子さんでした。私の記憶の限りでは,渡邊さんが金沢でOEKを指揮するのを聞くのは今回が初めてです。OEK取り上げる機会が比較的少ないフランス音楽特集でしたが,どの曲についても,管楽器と弦楽器の音のバランスが良く,心地よい響きに包まれました。亡き王女のためのパヴァーヌでの金星さんのホルン,クープランの墓での水谷さんのオーボエなど,ソリスティックな部分でも曲想にふさわしい軽やかで高貴な演奏を 聞かせてくれました。

前半最後は,石川県立音楽堂で聞くのにぴったりのプーランクのオルガンとティンパニのための協奏曲で締められました。独奏の井上圭子さんの演奏を聞くのは,石川県立音楽堂が開館した2001年以来のことですが,プーランクらしい大胆さと親しみやすさが共存したような音楽楽しませてくれました。ティンパニにも,心地よい弦楽器の響きに楔を打ち込むような力強さがあり,聞きごたえがありました。

後半は,今年がアニバーサリーイヤーだったドビュッシーの曲が2曲演奏されました。牧神の午後への前奏曲の方は,通常のOEKの編成では人数が足りないので,OEKの演奏で聞いたことはほとんどないのですが(一度だけ?),今回は小編成の弦楽器+木管楽器3本+ピアノ+打楽器+もうひとつ謎の楽器 というシェーンベルク編曲による珍しい版で演奏されました。これが素晴らしい編曲であり演奏でした。オリジナルの妖しい雰囲気をしっかり残しながらに,すっきりとした室内オーケストラらしい軽やかさも感じさせてくれました。特にピアノをうまく使っているなと思いました。

最後に演奏された子供の領分の方は,もともとピアノ独奏曲ですが,これをカプレが管弦楽用に編曲したものです。以前,井上道義さん指揮でも聞いたことがありますが,ピアノ独奏で聞くよりも,メルヘン的というかファンタジー的な気分が広がるようなところがあり,演奏会を気持ちよく締めてくれました。

最後に「月の光」の管弦楽編曲版がアンコールで演奏されて終了しましたが,穏やかながらとても気持ちの良い演奏会になりました。

2012/11/29

遅ればせながらOEKのカルメンを魚津の新川文化ホールで観てきました。歌手のバランスの良さに加え,色々と工夫された演出を楽しみました #oekjp

先週,OEKの定期公演として金沢で上演されたビゼーの歌劇「カルメン」全曲ですが,残念ながら観ることができませんでした。せっかくの公演なので何とかみてやろうと思い,2時間ほど休暇を取って,お隣の富山県魚津市の新川文化ホールまで聞きに行ってきました。

今回のカルメンですが,主要キャストは海外から招聘,合唱団・バレエなどは地元メンバー,オーケストラはOEKという形で,全国5か所を回るというものです。このスタイルは,前回の「椿姫」以来ですが,定着しつつあるのではないでしょうか。

今回の上演の特徴は,アルコア版というセリフ入りの版を使っていた点です(かなり以前,カラヤンがアグネス・バルツァと「カルメン」をレコーディングした時はこの版を使っていたと思います)。歌の部分とセリフの部分が混ざり合う感じで,少しレチタティーヴォのようになるのですが,違和感なく楽しむことができました。音楽の流れに緩急が出来て,ドラマに奥行きが出来ていた気がしました。

もう一つの特徴は,ドラマの設定をスペインではなくフィリピンのマニラにしていた点です。日本人が上演することを意識したもので,合唱団を中心に「現地人」の歌やセリフは日本語になっていました。効果があったかどうかは何とも言えませんが,ちょっと引っかかりのある反体制的な気分は出ていたと思います。

設定をマニラにしていた点は,やや中途半端だったと感じました。日本人が演じる分には,フィリピン人役の方が違和感はないのですが,エスカミーリョは闘牛士だし,第4幕も闘牛場が舞台という設定を変えるわけにはいかないので,そうなるとフィリピンの闘牛場?ということになり,ちょっと訳が分からなくなりました。ただし,舞台セットが抽象的だったので,フィリピン的な感じはそれほどせず,通常のスペインが舞台として観ていても違和感はありませんでした。

今回の演奏ですが,主要な歌手の粒が揃っており,大変バランスが良かったと思いました。

主役カルメンのリナ・シャハムさんは,カルメンのイメージどおりの「美悪女」的雰囲気がありました。ただし,今回カルメン役がミリヤーナ・ニコリッチさんから交替になったのはやはり残念でした。ラ・フォル・ジュルネ金沢のクロージング・コンサートでの圧倒的な迫力を持った歌を間近で楽しんだので,やはりニコリッチさんのカルメンも観たかったですね。

相手役のロザリオ・ラ・スピナさんのホセは,とにかく声が柔らかく,美しかったですね。プログラムには「オーストラリアのパヴァロッティと呼ばれている」と書いてありましたが,スピナさんの体格を思い出して,「なるほど」と思いました。ミカエラ役の小川里美さんは,カルメンと好対照を成す見事な歌を聞かせてくれました。芯の強さを感じさせてくれる歌で終演後,盛大な拍手を受けていました。

OEKの演奏は,井上道義さんの指揮らしく,最初の前奏曲から大変はつらつとしていました。新川文化ホールは石川県立音楽堂よりは一回り小さい感じで,残響はそれほど長くはありませんでしたが,その分音がストーレートに飛び込んできて,カルメンの音楽の持つ躍動感をしっかりと感じることができました。私は2階席の後方で聞いていたのですが,視覚的にも音響的にも全く問題はありませんでしたので,OEKの巡回オペラシリーズにはぴったりのホールだと思いました。

終演時間が10時過ぎになり(児童合唱の子供たちが遅くまで頑張っていました。井上さんが最後に子供たちを讃えていた”気配り”が素晴らしいと思いました),その後,高速で1時間以上運転となると結構疲れてしまいましたが,それ以上に元気をもらえるのがオペラ公演です。関係者の皆さんに感謝をしたいと思います。

2012/11/25

OEK公演情報(アシュケナージ×辻井伸行との共演、クレメラータ・バルティカメンバーとの共演) #oekjp

現在、「カルメン」で巡回公演中のOEKですが、いくつか新しい情報が分かりましたのでお知らせします。

(1)2013年9月 ピアニストの辻井伸行さんと共演します。指揮はウラディーミル・アシュケナージさん。
次のサイトの情報によると、グリーグのピアノ協奏曲とショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏します。

http://ints.co.jp/oek2013/index.htm
”日本ツァー”ということですので、金沢公演もあるかもしれません。

(2)クレメラータ・バルティカメンバーとの共演
昨日、石川県立音楽堂から持ってきたチラシによる情報です。
2013年1月14日(月祝)19:00~ 石川県立音楽堂交流ホールで、クレメラータ・バルティカメンバーとOEKメンバーが共演します。...といっても、メンバー表を良く見てみると、おなじみの客演奏者の方ばかりです。プログラムは次のとおり、充実したもので、いろいろな編成の弦楽器による室内楽を堪能できそうです。

出演者:アグネ・ドヴァイカイデ(ヴァイオリン)、ダニイル・グリシン(ヴィオラ)、ダニエリス・ルビナス(コントラバス)

OEKメンバーで出演するのは、ヴォーン・ヒューズ、若松みなみ(ヴァイオリン)、丸山萌音揮(ヴィオラ)、ソンジュン・キム(チェロ)

演奏曲目は次のとおりです。
モーツァルト:弦楽四重奏曲第3番ト長調,K.156
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番変ロ長調,op.87
ロッシーニ:弦楽のためのソナタ第3番ハ長調
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K.364(弦楽六重層版)
ゲルゴタス:To the skies 独奏ヴァイオリンと弦楽のための

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