OEKのCD

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2012年12月2日 - 2012年12月8日

2012/12/05

中嶋彰子さんの夢幻能「月に憑かれたピエロ」。かなり難解でしたが,声と映像のコラボに圧倒されました。能と無調音楽の相性もぴったり #oekjp

11月末のカルメンから,OEKの公演が続いています。今回はソプラノの中嶋彰子さんの演出+歌による夢幻能「月に憑かれたピエロ」を観てきました(ただし,この日のOEKは5人編成でした。能の演奏の方が多いぐらいでした)。シェーンベルクの無調音楽と能の笛や太鼓を絡ませるという企画は滅多にないことだと思います。舞台は,段々と狂気の世界へと入って行きました。

ステージ上には月などの映像を映し出すスクリーンがあり,ところどころで日本語字幕も入っていましたが,正直なところ,歌っている内容はほとんど理解できませんでした。この辺が少々もどかしい感じもしましたが,何よりも中嶋さんの声が素晴らしく,ただならぬ迫力を感じました。今回の上演を10年がかりで実現した中嶋さんの気迫を感じさせてくれる歌と演技でした。

この日は,演奏前に中嶋さんとシテ方宝生流の佐野登さんと指揮のニルス・ムースさんによるプレトークもありました。「歌手なのに歌わない」といった点がデモンストレーションを交えて,分かりやすく説明されました。

この日のプログラムも,全曲の対訳が付いている充実したものでした。インパクトのある映像を思い出しながら,読み返してみようかと思います。

2012/12/02

12月恒例,OEKと北陸聖歌合唱団のクリスマス&メサイア公演。三河正典さんの指揮の下,壮麗で暖かい音楽が広がりました。 #oekjp

昨日に続いてOEKの公演を石川県立音楽堂で聞いてきました。この日は,12月恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによる,クリスマス&メサイア公演でした。この北陸聖歌合唱団は,ほぼ紅白歌合戦と同じ歴史を持ち,その間,メサイアばかりを歌ってきました。音楽堂が完成してからは,OEKと共演すようになり,私も毎年のように聞いています。

今年の公演ですが,ここ数年でもっとも素晴らしい内容だったと感じました(ただし,昨年は聞いていないのですが)。まず,三河正典さんの作る,全く慌てることのない誠実な音楽が素晴らしく,OEKや合唱団のメンバーは「演奏しきった!」という充実感を持ったのではないかと思います。それが伝わってくるような演奏でした。

ハレルヤコーラスの方は小細工することなく大変しっかりとした力強い音楽を聞かせてくれました。最後のアーメン・コーラスの方は,非常にじっくりとしたテンポで各声部をじっくりと聞かせた後,大きな間を取って,本当に壮麗なフィナーレを築いていました。

ソリストの歌の中では,特に女声2人の歌が特に印象的でした。第1部のクリスマスの場では,おなじみの朝倉あづささんの澄んだ声を楽しむことできました。メゾ・ソプラノの池田香織さんの声を聞くのは久しぶりでしたが,つややかな声が大変魅力的でした。第2部の最初の方のアリアなど,大変聞きごたえがありました。時間が止まってしまって,異次元の世界に入ったように感じました。

メサイアの前に,まずOEKエンジェルコーラスによってクリスマス・ソング・メドレーが歌われました。榊原栄さん編曲のこの曲もすっかりお馴染となり,演奏にも年季が入ってきた気がします。


最後に全員で「きよしこの夜」を歌ってお開きとなりましたが,この演奏会を聞くと,「今年も早くも12月か!」と感じると同時に,無事に過ごせたことに感謝をしたくなります。

石川県先行上映「リトルマエストラ」を観てきました。いきなり井上道義指揮OEK@石川県立音楽堂が登場します。 #oekjp

今年の1月頃,石川県の志賀町と金沢市などでロケーションを行った映画「リトルマエストラ」の上演が始まったので,「毎月1日は映画1000円」の特典を生かして早速,観てきました。

http://little-maestra.jp/

「天才」女子高校生指揮者と漁村にあるアマチュア・オーケストラのメンバーとの絆を描いたドラマなのですが,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のファンとしては,「OEKが登場する映画」「長髪の井上道義さんが登場」「石川県立音楽堂でロケ」ということで,ネタにするためにも必見です。

ドラマの後半,アマチュア・オーケストラのコンクール(石川県立音楽堂で行っている設定になっていました)に出かけた後,予想外の展開に変わっていく部分など,かなり突っ込みどころの多い映画でしたが(「こんな場所で演奏するか!」「運搬がかなり大変?」という場所で演奏していました。「あまりにもよいタイミング」というシーンも結構ありましたねぇ),ドラマの前半での,葛藤と和解の部分など結構ぐっときました。

設定としては,炭鉱の町のブラスバンド(吹奏楽ではなくブラスバンド)を描いたイギリス映画の「ブラス!」とちょっと似たところがあり,志賀町の風土のようなものが伝わってきたのが良かった点です。福浦(ふくら)の灯台など行ってみたくなります。

音楽的には,冒頭部分で井上道義さん指揮OEKによるモーツァルトの交響曲第40番の演奏シーンが出てきた以外には,福浦漁火オーケストラ(このドラマの主役ですね)が演奏するエルガーの威風堂々第1番ばかりが出てきて,やや物足りなさを感じました。しかも,トリオの部分ばかりなので,ついつい映画のスポンサーでもある北國新聞社の「ふるさと不足」のCMなどを思い出してしまいました。

その他,「アンサンブル金沢主催のアマチュア・オーケストラ・コンクール(結構,面白い設定)」に出場する団体として石川フィルハーモニー交響楽団が実名で登場し,フィンランディアの一部を演奏するシーンが出てきました。

主役の有村架純さんの演じる「天才女子高生指揮者」は,実はただの吹奏楽部の指揮者に過ぎなかったことが途中判明するのですが,その回想シーンで演奏していたのが,吹奏楽経験者にはよく親しまれているヴァンデルローストの行進曲「アルセナール」でした。

音楽映画として見るならば,オーケストラの演奏がうまくまとまっていく過程などをもう少し沢山描いて欲しかったのですが,作品のテーマが「ふるさと振興」のような感じになってきていたので仕方がないところかもしれません。ただし,セリフの中に出てきていた「楽譜は作曲家からの手紙である」という言葉にはなかなか含蓄がありました。

OEKファンとしては,井上道義さんのみならず「音楽堂の○○さんが実名で出ている」「□□さんが映っている」といった,親戚縁者の晴れ舞台を見るような楽しさもありました。というわけで,OEKファンならば,ところどころ突っ込みながらも,楽しめる作品になっていると思います。是非,ご覧になってみてください。

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