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2013年1月

2013/01/26

第12回北陸新人登竜門コンサート:管打楽器・声楽部門出演者決定

本日,石川県立音楽堂で,「第12回北陸新人登竜門コンサート」オーディションの第2次審査が行われ,次の方々が優秀賞に選ばれました。

森川元気(もりかわげんき) 管楽器/バス・トロンボーン
氷見健一郎(ひみけんいちろう) 声楽/バス
竹多倫子(たけだみちこ) 声楽/ソプラノ

この3人は,2013年4月24日(水)に行われる「第12回北陸新人登竜門コンサート」でOEKと共演することになります。オーディションの詳細は,次のページをご覧ください。
http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp/news/2013/01/122_1.html

また,優秀者の写真の方はOEKのFaceBookページに掲載されていました。
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=527358073962906&set=a.204541022911281.51133.173613622670688&type=1&theater

今回,打楽器部門については選出されなかったようですが,バス・トロンボーン奏者とバス歌手が選べれたのは初めてのことですね。どういう曲を演奏されるのか楽しみにしたいと思います。

ちなみに竹多倫子さんですが,OEKが数年前に金沢歌劇座で「カルメン」を上演した際に,フラスキータ役で出演されているようです。というわけで,2回目の共演ということになりますね。
http://www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp/ed_detail.php?ed_no=1749

2013/01/25

石川県立音楽堂1月のランチタイムコンサートはOEKメンバーと相良容子さんによるショスタコーヴィチの室内楽。濃密で贅沢な1時間でした。#oekjp

本日は,仕事がたまたま休みだったので,石川県立音楽堂のランチタイムコンサートに出かけてきました。平日の昼に出かけるのはなかなか新鮮な気分でした。今回は,OEKの松井直さん,上島淳子さん,石黒靖典さん,大澤明さんによる弦楽四重奏に石川県新人登竜門コンサートで優秀者に選ばれたことのある,ピアノの相良容子さんが加わっての室内楽の公演でした。

そこで演奏されたのが,ショスタコーヴィチでした。ランチタイムコンサートといえば,気楽に聞ける小品集というイメージを持っていたので,かなり冒険的なプログラムと言えます。演奏されたのは,ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第11番とピアノ五重奏曲でした。ピアノ五重奏曲は数回実演で聞いたことはあるのですが(とても好きな曲です),弦楽四重奏の方は実演で聞くのは初めてです。

演奏時間的には通常は全部で45分ぐらいだと思うのですが,今回はピアノ五重奏曲がかなり長い曲でしたので,全部で1時間近く掛かっていたのではないかと思います。どちらも充実した内容の曲ですので,「入場料500円」とは思えない充実感でした。

最初に演奏された弦楽四重奏曲第11番は全体で15分ちょっとなのですが,7つの楽章から成っている独特の構成の曲です(ただし楽章の区分ははっきりしないところもありました)。楽章数からすると,晩年のベートーヴェンの弦楽四重奏曲と通じるものがあります。全曲を通じて,時々,独特の速い音の動きが出てきましたが,基本的に暗い湿ったような雰囲気に覆われており,最後の楽章などはべートーヴェンの「英雄」の2楽章などを思わせる,重く引きずるような感じでした。昼間っからショスタコの小宇宙にすっぽりとはまり込んでしまいました。

次のピアノ五重奏曲の方は曲想に変化があり,3楽章のタガが外れてしまったようなスケルツォを中心にシンメトリカルに構成されているような作品です。この楽章を挟む2楽章,4楽章は緩やかな楽章で,各楽器がしみじみと絡み合っていくような精密で落ち着いた気分があります。明暗の判別がつかないような独特のメランコリックな気分もありました。

相良さんのピアノは,冒頭の和音から,バランスの良い,まろやかな響きをしっかり聞かせてくれました。前半の曲がモノトーンの雰囲気だったので,パッと気分が変わりました。最終楽章は,ショスタコーヴィチとしては不自然なぐらいに明るく軽やかに終わりますが,相良さんのピアノを中心にとてもしゃれた気分で絞めてくれました。

今回は,コンサートホールで聞いたこともあり各楽器の音がとても美しく響いていました。室内楽といえば,交流ホールか邦楽ホールという印象がありましたが,コンサートホールの響きはやはり絶品だと思いました。休日の昼に室内楽というのもなかなか良いものです。昼食をしたついでに,ついつい気分が良くなって金沢駅周辺の店で,不要な買い物をしてしまいました。今回,さすがにお客さんの入りは半分ぐらいでしたが,お昼のコンサートは,中心商店街の消費の拡大に貢献しているのではないか,と思ったりしました。

PS. 「昼間っからショスタコ」というのは賛否両論あったかもしれませんね。個人的には,やはりランチタイムよりは,やはり夜更けに合う音楽だと思いました。

2013/01/19

OEKオペラ「天守物語」は,キャラクターも音楽も非常に多彩。鏡花と現代音楽が融合して素晴らしいエンターテインメントに!傑作だと思います。#opejp

金沢出身の作家泉鏡花原作の戯曲を水野修孝さんがオペラ化 した「天守物語」を金沢歌劇座で見てきました。鏡花作品のオペラを観るのは昨年度の「高野聖」以来です。今回の「天守物語」は既に定評の高い作品ですが,今回初めて見て,「その通り」と思いました。

鏡花の原作自体,化け物系のキャラクターが次々出てくるのですが,そのどれもが生き生きとしていました。歌舞伎の荒事風の朱の盤坊,ゲゲゲの鬼太郎とかジブリのアニメなどに出てきそうな舌長姥など,イメージどおりでした。その後, ソプラノの佐藤美枝子が演じる亀姫(これも化け物系ですね)が登場し, 腰越満美さん演じる,主役の天守夫人と二重唱を歌います。ソプラノ2人の重唱というのは珍しいのですが,鞠を突きながら絡むシーンなど,非常に怪しい美しさがあり,陶酔感たっぷりでした。ステージ前景で騒いでいる朱の盤とのコントラストも非常に効果的でした。

この日は,石川県出身の鳥木弥生さんも奥女中 薄役で登場していました。この役は前半も後半も登場し,しかも比較的「まとも」なキャラクターだったので,オペラ全体のストーリーの軸の一つになっていたと思いました。

この日のセットや照明も効果的で,ステージ奥の高くなっている部分の戸が静かに開くとそこにお姫さまがスッと立っていたり,「美しい化け物」気分満載でした。

前半はこの2人の姫が天守の最上階で出会う話なのですが,後半は全く別の話になり,化け物のいる最上階に上ってきた勇気ある美青年,姫川図書之助と天守姫の物語になります。図書之介役の中鉢聡さんと腰超さんの組み合わせはぴったりでした。失明した2人が最後の最後の部分で歌う愛の重唱は「光」に満ちており,オペラ全体のクライマックスを築いていました。この部分は,音楽の方は,不協和音たっぷりの強烈な「現代音楽」で,映画「2001年宇宙の旅」の最後部分(ここも光を感じさせるような部分ですね)のような感じになります。その中から2人の声が突き抜けてくるのは,感動的でした。そこに金色の紙吹雪が降ってきて,今度は甘い音楽へと変わって行きます。山下一史さん指揮OEKの演奏は実に表情豊かで,力に満ちていました。

ストーリーの方は,「最後に愛は勝つ」というパターンなのですが,音楽自体がすべてを語っており,納得のエンディングでした。この作品については,和太鼓などの邦楽器が活躍する部分があったり,児童合唱によるわらべ歌が出てきたり,大人の合唱が怪しい気分を盛り上げたり,ちょっとジャズっぽい気分になったり,非常に多彩な音楽が使われていました。水野さんの音楽を聞くのは初めてだったのですが,その音楽の素晴らしさに圧倒されました。何よりもキャラクターやストーリーの多彩さにぴったりの音楽で,見ていてワクワクするような作品になっていたと思います。

実は,原作では最後の最後の部分で,いきなりあるキャラクターが初登場し,鮮やかに締める形になっているのですが,この部分については,かなり設定を変えていました。このキャラクターが無くても音楽だけで納得という感じだったと思います。

これで,2年連続で鏡花作品のオペラを見たことになるのですが,どちらも純粋にエンターテインメントとして楽しむことができました。特に今回の「天守物語」は,日本のオペラの定番として定着していって欲しいものです。来年は,是非,鏡花シリーズ3作目に期待したいと思います。

2013/01/14

Kremerata meets OEK。弦楽六重奏版のモーツァルト:協奏交響曲では,強力ツートップをOEKメンバーがサポートする白熱の室内楽に。多彩なプログラムも聞きごたえ十分 #oekjp

3連休の最終日の夜...ということで少し出かけにくい時間帯だったのですが, OEKのエキストラ奏者として頻繁に定期公演等の公演に参加しているクレメラータ・バルティカ(KB)の弦楽メンバーがOEKの弦楽メンバーと共演する室内楽公演が行われたので出かけてきました。雰囲気としては,「もっとカンタービレ」シリーズの追加公演のような感じで,OEKのヴァイオリン奏者のヴォーン・ヒューズさん主催となっていました。

今回登場したのは,KB+OEKの合計7名で,5曲が演奏されましたが,曲ごとに編成が異なり,四重奏,五重奏,六重奏。七重奏が並ぶ面白いプログラムの演奏会となりました。

演奏された曲の中では,KBメンバーが加わった メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲第2番とモーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K.364(弦楽六重奏版)が素晴らしい演奏でした。特に協奏交響曲の方は,アグネ・ドヴァイカイデ(ヴァイオリン)さん、ダニイル・グリシン(ヴィオラ)さんの強力ツートップの迫力のあるソロに若手を中心としたOEKメンバーがしっかりと喰らいついていくような演奏で,楽章が進むにつ入れて白熱していくようなライブならではの演奏でした。この曲については,優雅なイメージを持っていたのですが,交流ホールで聞いたこともあり,オーケストラ伴奏版で聞く以上の迫力があった気がしました。特にヴィオラのグリシンさんは,見た目どおりの迫力でした。ヴィオラらしからぬ(?)非常に輝かしい音を聞かせてくれました。

前半に演奏されたメンデルスゾーンの五重奏曲も大変聞きごたえがありました。有名な弦楽八重奏曲を思わせるところのある第1楽章も良かったのですが,底知れぬ深みを感じさせてくれた第3楽章が何と言っても感動的でした。メンデルスゾーンの室内楽というのは,もっと注目されても良いのではないかと思わせる素晴らしい演奏でした。

その他,OEKのメンバーが中心となった,ロッシーニの弦楽のためのソナタ第3番,モーツァルト:弦楽四重奏曲第3番もそれぞれ良い演奏でした。が,KBメンバーが加わった各曲の柄の大きさに比べると少しインパクトが弱かったかもしれません。

もう1曲 ゲルゴタスという作曲家のTo the skies という曲も演奏されました。とても短い曲でしたが,ヴァイオリンとヴィオラ奏者が順番に一人ずつソロを回していく独特の曲で,どこか詩的な印象を残してくれました。人の声が一人ずつ違うように,各奏者の楽器の音もそれぞれ違っていたのがとても面白く感じました。

最後にアンコールで演奏された曲も,KBらしい選曲でした。とても気持ちの良い音が繰り返されるような曲で,「誰の曲だろう?」と思って聞いていたのですが,出口に貼ってあった掲示によるとマイケル・ナイマンの作品とのことでした。なるほどと納得しました。

この日の公演は,OEKメンバーも会場で聞いていたり,全体にとても暖かい雰囲気がありました。KBとOEKの交流もすっかり定着していますが,今回のような室内楽レベルでの合同公演を今後も期待したいと思います(もちろんKB全体の演奏も聞いてみたいですが)。まずは,主催者のヒューズさんに拍手を送りたいと思います。

2013/01/07

今年のOEKニューイヤーコンサートは前半はコルンゴルト,後半はオペレッタ。中嶋彰子さんも吉田浩之さんも絶好調。井上道義さんの「VPOのニューイヤーコンサートより面白い」発言に納得。お馴染みOEKドラ焼き付でした。 #oekjp

今年の初コンサート,井上道義指揮OEKによるニューイヤーコンサートを聞いてきました。ウィーンの音楽を集めたニューイヤーコンサートについては,過去OEKもたびたび取り上げてきましたが,個人的には,「過去最高!」と感じました。OEK25周年の年の最高の幕開けとなりました。井上道義さんも益々元気です。

前半は,コルンゴルトの作品中心。世紀末の匂いとキラキラとした美しさのある独特のコルンゴルトのサウンドを楽しむことができました。11歳の時に書いたという「雪だるま」(時節柄ぴったり),ヴァイオリン協奏曲の2楽章(この楽章だけ切り取って聞くとニューイヤーコンサートにぴったり。ブレンディスさんのソロも絶品!),井上さんの思い出付きの「死の都」の中のアリア...そして,最後のシュトラウシアーナ で後半のシュトラウスにつなげるという見事な選曲でした。

後半は中嶋彰子さんと吉田浩之さんの歌を加えたオペレッタとシュトラウスの音楽を中心とした選曲でした。このお二人ですが,絶好調だったと思います。中嶋さんの声を聞くのは,12月の「月に憑かれたピエロ」以来ですが,娘役から未亡人(?)まで色々なキャラクターをそれぞれにサービス精神たっぷりに楽しませてくれました。中嶋さんの声は,雑なところのないよく練られた声で,本当に安心して聞くことができます。「恋はやさし野辺の花よ」での日本語の歌詞が出てきたときは,思わずゾクっとしました。深みのある美しさは,どの曲にも何とも言えない品格を加えていました。

吉田浩之さんの声は,本当に軽やかで,しかも思う存分のびのびと歌われており,オペレッタにぴったりでした。中嶋さんとのバランスもぴったりで,このコンビで,レハールの「メリー・ウィドウ」やシュトラウスの「こうもり」の全曲などを期待したいものだと思いました(コルンゴルトの「死の都」全曲...というのは難しい?)。

OEKの演奏も,井上”踊りたくて仕方がない”ミッキーの指揮にピッタリで,生き生き,キビキビとした音楽を聞かせてくれました。途中出てきたスッペの「詩人と農夫」序曲を聞くのは本当に久しぶりだったのですが...いいですねぇ。いろいろな曲想が流れよく次々と湧き上がってきて,何も考えずに音楽の楽しさに浸ることができました。

途中井上さんは,「今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートより良かったでしょ?」と語っていましたが(実は,私はウィーンフィルの放送を見ていないので判断できないのですが),「その通り」と思った方も多かったと思います。ウィーンを強く意識しながらも,マンネリにならず(ドナウもラデツキーもなし),しかも誰もが知っている名曲も楽しませてくれる,という素晴らしいプログラムでした。

アンコールでの「踊る指揮者2人?」も楽しかったし,引退した松井選手への感謝もあったり,終わってみれば,OEKらしさ満載のニューイヤーコンサートでした。堪能しました。

PS. 恒例のOEKどら焼き by たろう は今から堪能させていただきます。

2013/01/02

OEKメンバーによる新春ミニコンサートの開催(1月3日,石川県庁19階展望ロビー) #oekjp

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年のOEKの公演は1月6日射水市で行われるニューイヤーコンサートで始まりますが,それに先だって,次のとおりOEKメンバーによる室内楽公演も行われ,新年の演奏会の定番のシュトラウスのワルツなどが演奏されます。通常の弦楽四重奏とは違い,チェロの代わりにコントラバスが入っている点がウィーンっぽいかもしれませんね。

オーケストラ・アンサンブル金沢 新春ミニコンサート

日時= 1月3日(木) 1回目 13時00分~ / 2回目 14時00分~(各30分程度)
場所= 石川県庁19階展望ロビー交流コーナー
内 容= オーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーによる弦楽四重奏(入場無料)
 シュトラウス,J/芸術家の生活
 シュトラウス,J/ウイーン気質
 シュトラウス,J/南国のばら

出演者=第1ヴァイオリン 坂本久仁雄、 第2ヴァイオリン トロイ・グーギンズ、 ヴィオラ 丸山萌音揮、 コントラバス 今野淳

http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenmin/events/20120101.html

なお,このメンバーに管楽器を加えた編成で,1月11日(金)には彦根市でもニューイヤーコンサートが行われます。この9人編成というのもウィーン的ですね。
http://bunpla.jp/event/detail/540/

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