小松市まで電車で出かけ小松シティ・フィルハーモニックの定期演奏会へ。「ローマの松」は地元高校生も加わり,壮大なクライマックス。「大きな松」になっていました。
この日は,やや肌寒かったものの,穏やかな天候になりました。その中,JRで30分ほどローカル線に乗り,小松市に行き,小松シティ・フィルハーモニックの定期演奏会を聞いてきました。この演奏会は,ここ数年ずっと,OEKと学生の合同公演と同じ日だったので聞きに行けなかったのですが,今年はめでたく別の日になったので,特に「ローマの松」を目当てに聞きに行くことにしました。
前半演奏されたシューマンの交響曲「春」は,冒頭のファンファーレの音がいつも音程が低く「おや?」と思ったのですが,プログラムによるとこちらがオリジナルとのことでした。そういうったこだわりを聞かせてくれるのはうれしいですね。春を待つこの時期にぴったりの演奏でした。
後半最初に演奏されたヴェルディのナブッコ序曲は,今年生誕200年になるヴェルディにちなんでの選曲だと思います。ヴェルディの序曲といえば「運命の力」を思い出しますが,この曲も良い曲だなと思いました。
最後に演奏された「ローマの松」では,最後の「アッピア街道の松」で,小松市立高校吹奏楽部のトランペットとトロンボーンが別働隊(バンダ)で加わっており,最後の部分では,2階席の両サイドからも音が聞こえてくるという凄いことになっていました。この日演奏会が行われた「うらら」はそれほど大きなホールではないので,大音量でホールが満たされていました。この曲をオーケストラの演奏で聞くのは,今回が初めて(多分)だったのですが,演奏効果の上がる曲だと実感できました。
その他,「第1曲にはコントラバスが入らないんだ」とか「ピアノが結構活躍するんだ」とか実演を見て初めて実感できる部分もありました。第2曲での舞台裏から聞こえてくるトランペット,第3曲での非常にデリケートなクラリネット独奏など,聞かせどころもしっかりと楽しませてくれました。
この日,石川県では小松市立高校に在籍している山本雅也さんがローザンヌのバレエコンクールで3位に入賞したニュースを繰り返し伝えていましたが,その同じ高校の生徒さんが参加していたのも何かの縁かもしれません。山本さんの快挙を祝福するような爽快な演奏でした。
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