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2013年4月

2013/04/30

OEK2013-2014ファンタスティック・クラシカルコンサート情報(石丸幹二,島田歌穂,ソプラニスタ岡本知高,クミコ)#oekjp

ラ・フォル・ジュルネ期間中ですが,OEKの新シーズンのファンタスティック・クラシカルコンサート シリーズの内容が郵便で届いていたのでお知らせしましょう。大きくわけで,ミュージカル,映画音楽,ソプラニスタ,シャンソンの公演です。

10月30日 石丸幹二,島田歌穂によるミュージカルの世界
2014年5月14日 ソプラニスタ岡本知高さんが登場。世界フィギュアスケートのテーマのボレロも演奏されます。
2014年7月12日 シャンソン歌手のクミコさんが登場

2013/04/29

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013 本日は「ピアノの日」「吹奏楽の日」若い演奏者の力をホールの内と外で楽しみました。しいのき迎賓館裏だけでなくもてなしドームの吹奏楽も大賑わい #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢では,前半のエリアイベントの中で「ピアノの日」「吹奏楽の日」という形でジャンルに特化したイベントを行っています。本日がその日でした。今日は,その他,フラメンコとかジャズとか子供向けイベントも行っていたのですが,さすがに全部行くのは体がいくつあっても足りませんね。

まず,午前中は10:30から石川県立音楽堂のコンサートホールで行われた地元ピアニストが次々と登場するピアノの演奏会(500円という安さ)を聞いてきました。アマチュア演奏家とはいえ,オーディション合格した方ばかりということで,どの演奏も見事なものでした。それと音楽堂のコンサートホールで演奏できるというのは大変気持ちよかったのではないでしょうか。今回は1階の真ん中辺りで聞いてみたのですが,ピアノの音の美しさを楽しむことができました。

司会は青島広志さんでした。青島さんは,こういう演奏会の時,「盛大な拍手を贈りましょう」ということをいつも言われているのですが,その成果があり,どの演奏に対しても暖かい拍手が贈られていました。小学生から一般まで20人近く登場し,午前中はフランスの作曲家の作品が次々と演奏されました。中では塚田尚吾さんの演奏した「死の舞踏」(リスト編曲版)が特に素晴らしいと思いました。

最後にピアノ三重奏の演奏を聞いた後,午後からは,しいのき迎賓館裏に移動しました。ここで行われる吹奏楽公演もすっかりおなじみとなり,今回も大勢のお客さんがピクニック気分で演奏を聞いていました。

今回から「ラ・フォル・ジュルネ金沢「吹奏楽の日」」の横断幕が出ていました。写真に写した時に,これがあると良いですね。
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毎年お馴染みのしいのき迎賓館から見下ろしてみました。演奏しているのはNOTOマーチングバンドです。
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その後,遊学館高校,野々市明倫高校が登場しました。

14:30からはタテマチ商店街で演奏があるというので,移動してみました。これは中々新鮮な光景ですね。これもNOTOマーチングバンドです。
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続いて15:00からJR金沢駅前のもてなしドームで小松明峰高校が演奏するので移動しました。この角度の写真は,ラ・フォル・ジュルネ金沢の定番の写真ですね。
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こちらは半分屋根の下での演奏なのでドームいっぱいに音が広がり,演奏が始まるとどんどんお客さんが集まってきました。小松明峰高校の演奏は毎年のように聞いているのですが,今年も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。最後はお馴染みの「宝島」でした。今年は「風になりたい」という曲とメドレーになっており,ものすごい盛り上がりを作っていました。
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本当はしいのき迎賓館の方に戻り,「最後の合同演奏」を聞いてみたかったのですが,小松明峰の演奏に引き込まれてしまい,戻ることができませんでした。

というわけで,今年も金沢名物の吹奏楽は大いに盛り上がりました。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013で発売していたOEK特製フレーズブロックを購入 #oekjp #lfjk

昨日のラ・フォル・ジュルネ金沢2013のオープニングコンサートの後,案内カウンターで販売していたOEK特製フレーズブロックを購入してみました(正式な商品名は違っていたかもしれません)。次の写真のような商品です。
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一言でいうと,横長のメモ帳です。各ページは切り取って使えるのですが,結構しっかりとくっついています。大きさは通常のペンよりも少し長いくらいです。

面白いのは紙面が五線譜になっている点です。次のような感じです。
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作曲家ならば思いついたフレーズを書き留めることができるかもしれませんね(今気づきましたが,「フレーズ」という語は,「単語の集まり」「メロディの一区切り」という意味のどちらにでも使えますね)。ちなみに私が書いてみたのは,私が作曲(?)した「シラミの歌」です。

この商品ですが,裏面の情報によると次の会社の製品がオリジナルのようです。
http://paperable.jp/items_phrase_summer.html

結構ページ数が多く,しっかりとした紙なので,「パラパラマンガ」を作るのに最適ではないかと思います。

ラ・フォル・ジュルネ期間中は少し安くなっているようなので,是非ご覧になってみてください。色も各種取り揃えているようです。

2013/04/28

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013開幕 金沢駅でのファンファーレから大盛況 オープニングコンサートは井上道義,竹澤恭子,須川展也と役者が勢ぞろい!盛り上がりました #lfjk

今年のラ・フォル・ジュルネ金沢2013が開幕しました。毎年このイベントは不思議なぐらい天候に恵まれていますが,今年も快晴でした。JR金沢駅は, 観光客も交え大賑わいでした。

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オープニングのあいさつをされた三谷さんも語っていましたが,オープニングファンファーレ史上最大の賑わいかもしれません。次の写真は,三谷さんの掛け声に合わせて「オー」と言った瞬間です。
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ファンファーレの後の金沢大学フィルの演奏では,映画「のだめカンタービレ」でフランス人指揮者「ジャン役」を演じた,ジリ・ヴァンソンさんと青島広志さんも登場し(このお2人は,中々の名コンビだと思いました),手拍子を交えての「カルメン」となりました。

その後,12:00過ぎからは石川県立音楽堂に場所を移動し,カフェ・コンチェルトで地元ピアニストによるピアノのミニコンサートを聞きました。予想外と言ったら失礼ですが,これが素晴らしい内容でした。カフェ・コンチェルトに置かれているグランドピアノは昨年修復作業をしたものだと思いますが,間近で聞くピアノの音は大変美しいものでした。次の写真のとおり,段々とお客さんが増えてきて,椅子を追加していました。
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小中学生から一般人までが順番に登場し,1曲から数曲ずつ演奏するのですが,どの演奏もしっかりと磨き上げられており,大変聞きごたえがありました。カフェ・コンチェルトでのピアノ演奏というのは,今後も注目したいと思います。

そうこうしているうちに,オープニング・コンサートの開演時間が近づいてきたので,コンサートホールに入りました。夕方出番のある金沢桜丘高校吹奏楽部の生徒さんの姿も沢山いましたが,会場はほぼ満席だったと思います。

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例年どおりセレモニーがあり,前田実行委員会会長,谷本石川県知事,山野金沢市長のあいさつがあった後,オープニングコンサートが始まりました。ここでも司会は青島さんとジリさんが務めました。

最初,井上道義さんとOEKがたびたび演奏しているドビュッシーの小組曲が演奏されました。完全に手の内に入っており,慈しむような情感たっぷりの演奏を楽しませてくれました。最後の曲では,昨晩,鼓門でやっていた「デジタル掛け軸」の照明も加わり,視覚面でも楽しませてくれました。

その後,ヴァイオリンの竹澤恭子さんとサクソフォンの須川展也さんが登場し,それぞれに聞きごたえたっぷりの見せ場のある曲を楽しませてくれました。お二方とも演奏家として脂が乗りきっている世代で,技巧的な聞かせどころは鮮やかに聞かせ,たっぷりと歌うべきところはえてたっぷりと聞かせてくれました。井上さんの指揮ぶりにも役者的なところがありますが,このお二方の演奏にも役者的なところがありましたので,スター俳優3人そろい踏み,顔見世公演,といった趣きがありました。序奏とロンド・カプリチオーソ,ツィゴイネルワイゼン,グラナダといった「色もの」的な要素のある曲にはぴったりの演奏だと思いました。

特に最後に演奏された須川さんのソロによるグラナダは,音量もたっぷり,緩急自在,サービス満点の見事な演奏だったと思います。アンコールでは,ジャンさん...ではなくジリさん指揮でカルメンの前奏曲が演奏されました。さすがに「オーケストラの方が棒よりも速く進んでいる?」という微笑ましいところはありましたが,明るく締めてくれました。

というわけで,オープニングコンサートは,開幕に相応しい華やかさがある楽しいステージとなりました。

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その他,会場内で色々と写真を撮ってきたので雰囲気を紹介しましょう。

グッズやお菓子などの販売コーナーは終演後は大賑わいでした(これは開演前に撮影したものです)。
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OEK特製のブロックメモは,正面の案内カウンターで売っていました。早速購入しました(後でご紹介しましょう)。
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このパネルは記念写真用のスポットでしょうか?
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こんな→がありました。このステッカーはなかなか良いですね。
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この天気が連休後半も続くと良いですね。
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2013/04/27

鼓門のライトアップ。デジタルアーティスト長谷川章氏によるD-K(デジタル掛け軸)を見てきました。 #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢のツイッターの情報を見て,長谷川章氏による鼓門のライトアップを見てきました。なかなか面白いものでした。なぜかNHK大河ドラマ「利家とまつ」のサントラ盤の音楽が流れていましたが,それに合わせて,色合いが定期的に変化していました。

カメラの感度を上げて撮影してみたところ,フラッシュなしでも結構きれいに写りました。こうやってみると,綺麗というよりはサイケデリックという感じですね。ストラヴィンスキーの音楽などの原色的な音楽でも合うかもしれませんね。

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私はライトアップの終了間際に見に行ったのですが,写真を撮影している人がかなりいました。
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ドームの下には,ラ・フォル・ジュルネ金沢の開幕用の準備もできていました。
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ラ・フォル・ジュルネ金沢2013 金沢まちなかプレリュード 広坂,タテマチ,片町,香林坊,武蔵を自転車でハシゴ(心地よい疲労感)。どこもお客さんが良い感じに集まっていました。#lfjk

今日の午後からラ・フォル・ジュルネ金沢の開幕イベントである「金沢まちなかプレリュード」に参加してきました。このイベントは,野外を含む金沢の中心商店街の9か所で無料の室内楽の演奏会を行うというものです。一つをじっくり聞くという案もありましたが,物好きな私は自転車を使ってハシゴをしてみました。

次のものは各会場で配っていたチラシです。
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まず最初は広坂交差点(金沢21世紀美術館前)での筒井裕朗サクソフォン・アンサンブルの演奏。
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今回は,先日JR金沢駅で聞きそこなったカルメンをしっかり聞くことができました。

この曲を聞いた後,金沢21世紀美術館へ。始まったばかりの展覧会「内臓感覚」をざっと見てみました。結構,「濃い」感じの展覧会だったので,今度改めてじっくりと見てこようと思います。
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続いて,タテマチ商店街へ。タテマチ・オーバル前でのフルート・アンサンブルのカメラータ・コンチェルティーノの演奏。
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元OEKフルート奏者の上石薫さんが指揮をされていました。

その後,しいのき迎賓館に行きました。「まちなかプレリュード」ではなかったのですが,女性歌手がシャンソンの「パダン,パダン」を歌っていました。この建物の雰囲気によく合っていると思いました。
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片町のラブロでは,金沢クラリネットアンサンブルの演奏
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MCの方はファリャのパヴァーヌと曲を紹介していましたが,フォーレのパヴァーヌなどを演奏していました。

その後,香林坊大和へ。4階特設会場というのはどこだろう?と思って行ってみると,普通の衣服売り場でした。ここも大勢の人がいました。ラ・フォル・ジュルネ金沢弦楽四重奏団の演奏でしたが...その実態は元OEKの大村夫妻を中心とした弦楽四重奏でした。
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入場料代わりに大和で文房具などの買い物をした後,柿木畠商店街へ。のうつのみや書店前のポケットパークでは,再度,フルート・アンサンブルの演奏。用水のほとりでの演奏というのはなかなか良いものです。
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さすがに疲れたので香林坊のミスタードーナツで休憩。何気なく無料情報誌LINKを眺めていたら,ここでもしっかりラ・フォル・ジュルネ金沢の宣伝が掲載されていました。
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続いて,香林坊109前へ。ここでは金沢クラリネット・アンサンブルの2回目の演奏。
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こちらも用水のそばでの演奏でした。

まちなかプレリュードの最後は,香林坊大和1階のアトリオステージでの上田智子さんと山徳理紗さんによるハープ二重奏。これはじっくりと30分間楽しませていただきました。
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が,何と何と最後の曲の「カルメン」の「闘牛士の歌」が終わろうとしたところで,アトリオ名物の飾り時計が16:00をお知らせするために華々しく音楽を鳴らし始めました。これにはお2人も苦笑されていました。こういうハプニングもまた,こういう演奏会の面白さの一つだと思います。

これで帰っても良かったのですが,ここまで来たら近江町市場まで行ってやろうと思い,近江町いちば館前まで行ってみたところ,筒井さんのサクソフォン・アンサンブルがララのグラナダを演奏していました。
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こういう感じでハシゴをしてみましたが,どこの会場もよい感じでにぎわっており,ラ・フォル・ジュルネ金沢への期待が大きいことがしっかりと伝わってきました。

本当は,夕方から北國新聞赤羽ホールで行われるフランス歌曲とアリアの夕べにも行ってみたかったのですが,オープニングコンサート前から飛ばし過ぎるのも良くないだろうということで,本日はこれで打ち止めにしておきました。というわけで,心地よい疲労感に浸っています。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013 本日,金沢市内で開幕。石川県立音楽堂は準備万端 #lfjk

今日の朝の金沢は雷鳴がとどろいていましたが,本日からラ・フォル・ジュルネ金沢2013が開幕します。恐らく,全国のラ・フォル・ジュルネの中では,イベントを実施する期間としては金沢がいちばん長いのではないでしょうか?今日から1週間,金沢市内のあちこちでフランスやスペインの音楽が演奏されます。

昨日,金沢駅の近くに行く用事があったのでチケットボックス付近を眺めてみたところ,公演プログラムのボードに色々と手書きのメッセージが書かれていました。書店の手書きPOPのような感じで目を引きますね。

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音楽堂の中ですが,すっかりラ・フォル・ジュルネの装いにになっていました。金沢恒例の青島広志さんの絵のパネルが柱付近に置かれ,そして,交流ホールのには八角形の赤いステージが出来上がっていました。

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今年のラ・フォル・ジュルネ金沢の前半では,サクソフォン奏者の須川展也さんの活躍が目立ちます。須川さんとOEKとはラテン系の曲を集めた「エストレリータ」というCDを作っています。販売があるかどうか分かりませんが,演奏会の予習・復習(?)をかねて,是非お聞きになってみてください。ちなみに...我が家にある「エストレリータ」には須川さんの,素晴らしいサインが入っています(家宝の一つ)。

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本日の予定は決めていないのですが,天気が徐々に良くなってきそうな気配があるので,金沢市内をうろついてみようかなと思います。

2013/04/24

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013 全公演スケジュール発表。4/27-5/2の充実度もすごいです。5/2は白山市でハシゴができそう。#lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013も今度の土曜日が開幕です。本日,石川県立音楽堂に行ったところ,エリアイベントの情報も掲載されたリーフレットが出来ていました。表紙は青空の前に鼓門があり,その前にフランスとスペインの作曲家たちが集まっているものです。

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公演を見てみると,4月27日~5月2日までの公演数の多さに驚きます。例えば,4月28日,29日だけでも十分にハシゴができますね。また5月2日は白山市で集中的に演奏会が行われます。

金沢市内の演奏会場も増えているのではないでしょうか?例えば,4月27日に「広坂交差点」(筒井裕朗サキソフォン・アンサンブル)というのがありますが,一体どういう雰囲気になるのか見てみたい気がします。

5月3日と5月4日のエリアイベントの情報も掲載されていました。この会場も昨年より多い気がします。昨年は確か,もてなしドームでの演奏がなかったと思うのですが,今年は復活しています。その他,ポルテ金沢や金沢都ホテルでも演奏が行われるのは今回からかもしれません。

心配は天候だけでしょうか。特に前半は野外で演奏するイベントが多いので,ちらしのような青空を期待したいですね。

今年の北陸新人登竜門コンサートは楽しめました。MVPはバストロンボーンの森川元気さん。竹多倫子さん,氷見健一郎さんの歌唱もお見事でした。

この時期恒例の北陸新人登竜門コンサート,今回は管楽器・声楽部門でした。ピアノ部門,弦楽器部門に比べると,「何が飛び出すか分からない」といった楽しさもある部門ですが,この日の演奏は,井上道義さんによる盛り上げもあり,「もしかしたら新人登竜門コンサート史上,過去最高かも?」というぐらい楽しむことができました。

何と言ってもバストロンボーン奏者の森川元気さんに拍手を送りたいと思います。この部門にバストロンボーン奏者が登場したのは初めてでしたが(そもそも協奏曲があるとは思いませんでした),森川さんは「選曲の勝利」という感じで,大変楽しい作品を聞かせてくれました。

今回演奏されたのは,ジャズの名曲「テイク・ファイブ」の作曲者デイヴ・ブルーベックの息子のクリストファー・ブルーベックの書いたバストロンボーン協奏曲でした。一体どういう作品なのだろう?と聞く前は予想もつかなかったのですが,本当に楽しい作品でした。ラプソディ・イン・ブルーのような感じの作品と言えば良いでしょうか。ジャズのテイスト満載だけれどもきっちりと3楽章から成っている作品で,クラシックの演奏会で聞いても違和感はありません。井上さんのキャラクターにもぴったりで,OEKメンバーも楽しそうに演奏していました。

赤いサスペンダーで登場した森川さんは,この曲を本当に自分の作品のように自在にのびのびと演奏してくれました。クラシック音楽の世界でのバス・トロンボーンは縁の下の力持ち的な存在だと思いますが,独奏楽器としての楽しさ,雄弁さをしっかりと伝えてくれました。それと何より,森川さんのキャラクターが素晴らしいですね。OEKの大澤さんに匹敵(?)するようなインパクトを感じました。これからどんどん活躍の場を広げて行って欲しいと思いました。

歌手のお2人も,とても完成度の高い歌を聞かせてくれました。特にソプラノの竹田倫子さんの歌にはしびれました。軽やかなソプラノというよりは,常にドラマをはらんだようなほの暗い強さを感じさせてくれる声で,「運命の力」のアリアは,思わず身を正して(?)聞いてしまいました。曲の最後の部分の激しさは,OEKの演奏と相俟って,「これぞヴェルディ」という感じでした。

バスの氷見健一郎さんの声は,大変つややかで,水もしたたるような美しさがありました。「シモンボッカネグラ」の方は,(井上さんの解説によると)「じじい役」,「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロのアリアの方はコミカルな曲ということで,ちょっと若過ぎるかな,ストレート過ぎるかなという気はしましたが,どちらも安心して楽しむことができました。

歌手のお2人については,これからきっとOEKのオペラ公演などに登場する機会も出てくるのではないかと思います。今後の活躍に期待したいと思います。

演奏会の前半は,指揮者なしでリヒャルト・シュトラウスの13管楽器のための組曲が演奏されました。昨年の「もっとカンタービレ」シリーズでもシュトラウスの管楽アンサンブルの作品を聞いたことがありますが,この曲はシュトラウスが20歳頃に書いた作品です。じっくりと管楽器のハーモニーの美しさを楽しませてくれるような演奏で,聞いていて安心感を感じました。

今回の演奏会は,ブルーベックの協奏曲をはじめとして独特のプログラムになりましたが,名曲ばかりではなく,こういう挑戦的な演奏が聞けるのも,新人登竜門コンサートの魅力だと思います。大変楽しめました。

2013/04/14

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013 公式ガイドブック配布開始。無料です。 #lfjk

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013の公式ガイドブックが本日,石川県立音楽堂に置いてありました。次のような表紙です。
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これまで発表されてこなかった,交流ホールの公演も掲載されています。クロージングコンサートも例年通り行われるようですが,20:30~21:15ということで,いつもより時間帯が遅くなっています。

その他,4/30~5/2の予定なども掲載されています。今年は金沢蓄音器館でも演奏が行われるようですね。年々,エリアイベントが充実してきており,「1週間ほどんどずっと」という感じです。

あとは5/3~5/4の,「音楽堂以外」の公演情報が未発表でしょうか。

いずれにしましても,このガイドブックを見かけましたら,ぜひご覧ください。

井上道義指揮サンクトペテルブルク交響楽団金沢公演。さすがロシアのオーケストラという響きでした。ショスタコーヴィチ:交響曲第5番は井上さんの「思い」がしっかりこもった,強く美しい名演

今月はサンクトペテルブルク交響楽団が来日し,井上道義さん指揮で全国数か所で公演を行います。その最初の演奏会が金沢で行われました。プログラムは,チャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」,ストラヴィンスキーの「火の鳥」,そして,ショスタコーヴィチの交響曲第5番ということで,先日の金聖響さん指揮のOEK+大阪フィル公演以来,金沢は大曲づいている感じです。

このオーケストラの響きですが,弦楽器の人数もかなり多く(プログラムだと16名),石川県立音楽堂のステージはぴったり満席という感じでした。オーケストラの音には常に余裕があり,どこか重心の低い暗めのサウンドなので,ロシア音楽にはぴったりでした。井上さんの指揮は,どの曲についても,各楽器の音をしっかりと鳴らし,堂々とした構えの音楽を作っていました。その一方,ロミオとジュリエットなどでは,美しく歌う部分は強く歌わせ,抒情的な雰囲気にも不足はありませんでした。

「火の鳥」では,冒頭のコントラバスの重低音の歩みから魅力たっぷりでした。20分ほどの1919年版で演奏していましたが,聞きごたえ十分でした。「カッシェイ王の悪の踊り」でいかにも井上さんらしい,生き生きした表現を聞かせたあと,子守唄,終曲と続きますが,オーケストラの響きに余裕があるので安心して楽しむことができました。各楽器のソロも印象的で,子守唄でのファゴット,終曲でのホルンなど,くっきりとした音を美しく聞かせてくれました。

アンサンブルの面では「超精密」という感じではなく,所々でちょっとしたミスがありましたが,全体の雰囲気が堂々としているので全然気になりませんでした。

後半のショスタコの5番の方は,さらに井上さんらしさ全開,というか井上さんの信念のようなものが強く伝わってくるような演奏になっていました。第1楽章は非常にシリアスな音楽ですが,それほど大げさになることはなく,堂々とした風格と同時に,びしっと締まった表情を持っていました。途中,ショスタコーヴィッチらしく吹奏楽の行進曲のようになる部分がありますが,こういう部分でも弾けすぎることはなく,どこか不気味な暗さを湛えていました。

こういった部分を中心に,トランペット(4本いました),トロンボーンなどの金管楽器の威力が素晴らしく,黒光りするような凄みのあるサウンドを聞かせてくれました。

小細工のない第2楽章,弦楽合奏の凄みのある美しさを聞かせる第3楽章の後,フィナーレとなりますが,ここでもスポーツ的に走ることはなく,どこか暗さを常にはらんでいました。最後の部分のティンパニとバスドラムの強打も印象的でした。最後にとどめを刺すような恐怖感を伝えていました。

全曲を通じて,ロシア音楽に対する井上さんの敬意が強く伝わってくるような,素晴らしい演奏会だったと思います。この日の公演は,かなり座席は空いていましたが(やはり,金沢のお客さんからすると,価格設定が高めですね。それと...今月は何といってもラ・フォル・ジュルネをひかえているので「迷ったけど...」という人もいたのではないかと思います),今回の日本ツァーは素晴らしいものが期待できると思います。

アンコールが1曲演奏されましたが,曲名はレビューの方でご紹介しましょう。マイナーな曲でしたが,大変盛り上がりました。

2013/04/13

天候が良くなると,金沢駅周辺もラ・フォル・ジュルネムードに。エキコン金沢は筒井裕朗サキソフォン・アンサンブル #lfjk

1週間前の金曜日に桜が満開になった後,全国的に冬に戻ったような寒さになっていましたが,今日は久しぶりに快晴になりました。石川県立音楽堂に行ってチケットを買った後,確か北陸朝日放送がイベントをやっているかず,と思いJR金沢駅の方に行ってみたところ,コンコースの方角から音楽が聞こえてきました。
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本当に偶然だったのですが,エキコン金沢がちょうど始まったばかりでした。本来は11:00開始だったのですが,予定が変更され11:30開始になっており,うまい具合にほぼ全プログラム聞くことができました。1曲目のカルメン(幻想曲?)がちょうど終わった後,聞き始めました。

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演奏していたのは,おなじみの筒井裕朗さんを中心としたサキソフォン四重奏でした。そういえば,1年前のラ・フォル・ジュルネでは武家屋敷前の和菓子屋さんで聞いたなぁということを思い出しました。

演奏されたのは,ラ・フォル・ジュルネ金沢の今年のテーマに合わせて,フランスとスペインの曲ばかりでした。毎回感じるのですが,このサクソフォン四重奏という編成は,音量的にもバランス的にも非常に聞き映えがします。今回のようなホール外で聞いても,音の美しさや表情の豊かさがしっかりと伝わってきました。

演奏された曲の中では最後に演奏された,ララのグラナダがやはり特に聞きごたえがありました。曲の途中で筒井さんによるかなり長いソロが入るのですが,迫力十分の鮮やかな演奏で,お客さんも大喜びでした。「何故か」というか「さすが金沢」というか外国人の観光客も多かったですね。盛大な拍手を送っていました。)。

その他,次のような曲が演奏されました。

1)カルメン幻想曲(?)
2)サティ/ジュ・トゥ・ヴ
3)ジャンジャン/四重奏曲~1曲,4曲
4)アルベニス/セヴィリア
5)アルベニス/愛の歌
6)ララ/グラナダ
7)(アンコール)花は咲く

最後に演奏された「花は咲く」は,はじめのうちは何の曲だろうと思っていたのですが,サビのメロディが出てきて,この曲かと分かりました。桜は散りつつありますが,駅の構内では,「しあわせ」「しあわせ」という感じであちこちで花が咲いておりました。

筒井さんを中心としたサクソフォン・アンサンブルは,ラ・フォル・ジュルネ金沢でも色々な場所で演奏されるようですが,是非ご期待ください。

その後,北陸朝日放送の「さくらまつり」というイベントを見に,もてなしドーム地下に行ってみました。ここでは何故か三味線の音が聞こえてきました。写真ではチェロ(?)か何かに見えますが,小さい子どもの奏者が見事な技巧を聞かせていました。

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その後,看板の写真が見るからに巧そうで,しかも高くなかったので,ホテル金沢の屋台で「牛すじカレー+卵つき」なるものを食べました。牛すじはもう少し暖かいものかと思っていたのですが,こちらもしっかり楽しめました。

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2013/04/10

金聖響/OEK with 大阪フィルによる定期公演はハ調ばかりの見事なまでの名曲路線。華麗に盛り上がるブラームス1番&外山啓介さんとの共演によるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を堪能 #oekjp

4月に入って早くも2回目となるOEKの定期公演は,大阪フィルとの共演による,フル編成のオーケストラらしさを満喫できる超名曲を並べたプログラムでした。今回の共演は,これまでの合同演奏とは違い,基本的にはOEKが中心で,エキストラ的に大阪フィルのメンバーが加わる形になっていました。編成的には,「ステージいっぱいに広がる大編成」というよりは,普通のフル編成オーケストラを聞いている印象でした。

演奏された曲は,ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲,ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番,ブラームスの交響曲第1番ということで,ハ長調,ハ短調,ハ短調と見事にハ調で揃えられていました。堂々とした響きのする曲の連続ということで,いわば「クラシック音楽の王道」を行くような名曲路線のプログラムでした。

ただし,OEKがこれらの曲を演奏する機会は編成上少ないので,金沢のお客さんには新鮮に感じられます。他のオーケストラの定期演奏会の場合,「聞き飽きた」と言われる可能性があることを考えると,金沢の聴衆は「しあわせ」と言えるのかもしれません。そのこともあり,今回は大変沢山のお客さんが入っていました。

このことは,やはり金聖響さんと外山啓介という,「のだめカンタービレ」にそのまま出てきそうな雰囲気のあるお2人の人気にもよると思います(ラフマニノフとブラームスは「のだめ」の中でも特に重要な曲ですね)。終演後のサイン会は長蛇の列になっていました。

演奏された曲の中では,やはり後半に演奏されたブラームスの交響曲第1番が素晴らしかったと思います。聖響さんとOEKはこの曲のCDを作っていますが,その演奏に比べると「かなり普通」の演奏でした。が,奇をてらったところのない,ストレートな表現は,曲のもつ強さをダイレクトに伝えてくれました。特に第4楽章での流れの良い華麗さや集中力満点のキレの良さは,「お見事!」という感じでした。

アビゲイル・ヤングさんのヴァイオリン,フルートの岡本さん,オーボエの加納さん,クラリネットの遠藤さん,ホルンの金星さん...各楽器のソロもしっかり堪能しました(今回,大阪フィルの皆さんは首席奏者ではありませんでした)。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の方は,OEKが演奏する機会はほとんどない曲です。こちらもたっぷりと聞かせてくれました。外山さんのピアノは「草食系」という印象で,もう少し大胆さが欲しい気もしましたが,聞かせどころをしっかり押さえており,第2楽章などでは,ロマンティックな味わいにしっかり浸ることができました。また,この曲でもオーケストラの響きは充実していました。OEKがラフマニノフを演奏する機会は少ないので特に新鮮でした。

というわけで,他のオーケストラでは当たり前のプログラムですが,OEKが時々,こういった曲を演奏するのもの良いものです。他オーケストラの協力を得て,「フル編成オーケストラになる」定期公演については,これからも期待したいと思います。

2013/04/04

今年度最初のOEK定期公演はダグラス・ボストック指揮によるOEKらしさ満点のプログラム。とても丁寧な指揮ぶりで,プラハを巡る音楽を満喫 #oekjp

2013年度最初のOEKの定期公演には定期公演初登場となるイギリス出身のダグラス・ボストックさんが登場しました.。プログラムは協奏曲なしで,しかもOEKの通常編成(ホルン1とコントラファゴットが追加されていましたが)で演奏可能な曲ばかりでした。いかにもOEKらしいプログラムを楽しむことができました。

ボストックさんはチェコでも活躍されている方ということで,今回のプログラムは”プラハ”がキーワードになっていました。テーマ的にも統一感があり,とてもまとまりの良い演奏会でした。

前半演奏された2曲は,チェコ出身の作曲家ドヴォルザークの作品でした。セレナードが2曲演奏されましたが,OEKの編成を丁度2つに分けるように,管楽セレナードと弦楽セレナードが演奏会されました。この組み合わせのCDは時々ありますが,実演ではなかなか聞けないですね。

ボストックさんの指揮ぶりは大変丁寧で,安心感たっぷりの音楽を聞かせてくれました。編成的には管楽セレナードの方は室内楽的な編成で,弦楽セレナードの方も,アビゲイル・ヤングさんがリーダーならば,指揮者なしでも演奏できる曲ですが,どちらもボストックさんらしさが感じられました。まず,管楽合奏も弦楽合奏も各楽器のバランスが素晴らしく,浸っているだけで幸せという音を聞かせてくれました。全体に落ち着いたテンポで,曲が進んでいくに従って,少しずつ少しずつ切なさが漂ってくるような味わいのある演奏を聞かせてくれました。

後半に演奏されたモーツァルトの交響曲第38番「プラハ」も,OEKがよく演奏している曲です。こちらは,バロックティンパニの硬質な響きを核として,冒頭から力強く剛性感のある音楽を聞かせてくれました。こちらの方も響きがバシッと整っており,どの部分を取っても充実感が感じられました。

プログラムの解説には「フィガロの結婚」のエコーが感じられる曲と書かれていましたが,その点からすると,最終楽章を中心に,オペラ・ブッファ的な疾走感が欲しい気もしました。が,丁寧にバランスが整えられた充実感のある響きは,演奏会の最後を締めるのに相応しい聞きごたえがありました。

アンコールでは,「のだめカンタービレ」でも使われていた,チェコ組曲の中のポルカが演奏されました。ややマイナーだけれども,とても良い曲です。ボストックさんは,日本語で曲目を紹介されていましたが,大変お上手でした。終演後のサイン会でも日本語を連発されていましたが,堂々たる指揮ぶりとは一味違った,サービス精神満点の明るさのある方でした。こういった落差を楽しめるのもまた,サイン会付のOEK定期公演の楽しみの一つですね。

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