今年のラ・フォル・ジュルネ金沢2013が開幕しました。毎年このイベントは不思議なぐらい天候に恵まれていますが,今年も快晴でした。JR金沢駅は, 観光客も交え大賑わいでした。


オープニングのあいさつをされた三谷さんも語っていましたが,オープニングファンファーレ史上最大の賑わいかもしれません。次の写真は,三谷さんの掛け声に合わせて「オー」と言った瞬間です。

ファンファーレの後の金沢大学フィルの演奏では,映画「のだめカンタービレ」でフランス人指揮者「ジャン役」を演じた,ジリ・ヴァンソンさんと青島広志さんも登場し(このお2人は,中々の名コンビだと思いました),手拍子を交えての「カルメン」となりました。
その後,12:00過ぎからは石川県立音楽堂に場所を移動し,カフェ・コンチェルトで地元ピアニストによるピアノのミニコンサートを聞きました。予想外と言ったら失礼ですが,これが素晴らしい内容でした。カフェ・コンチェルトに置かれているグランドピアノは昨年修復作業をしたものだと思いますが,間近で聞くピアノの音は大変美しいものでした。次の写真のとおり,段々とお客さんが増えてきて,椅子を追加していました。

小中学生から一般人までが順番に登場し,1曲から数曲ずつ演奏するのですが,どの演奏もしっかりと磨き上げられており,大変聞きごたえがありました。カフェ・コンチェルトでのピアノ演奏というのは,今後も注目したいと思います。
そうこうしているうちに,オープニング・コンサートの開演時間が近づいてきたので,コンサートホールに入りました。夕方出番のある金沢桜丘高校吹奏楽部の生徒さんの姿も沢山いましたが,会場はほぼ満席だったと思います。

例年どおりセレモニーがあり,前田実行委員会会長,谷本石川県知事,山野金沢市長のあいさつがあった後,オープニングコンサートが始まりました。ここでも司会は青島さんとジリさんが務めました。
最初,井上道義さんとOEKがたびたび演奏しているドビュッシーの小組曲が演奏されました。完全に手の内に入っており,慈しむような情感たっぷりの演奏を楽しませてくれました。最後の曲では,昨晩,鼓門でやっていた「デジタル掛け軸」の照明も加わり,視覚面でも楽しませてくれました。
その後,ヴァイオリンの竹澤恭子さんとサクソフォンの須川展也さんが登場し,それぞれに聞きごたえたっぷりの見せ場のある曲を楽しませてくれました。お二方とも演奏家として脂が乗りきっている世代で,技巧的な聞かせどころは鮮やかに聞かせ,たっぷりと歌うべきところはえてたっぷりと聞かせてくれました。井上さんの指揮ぶりにも役者的なところがありますが,このお二方の演奏にも役者的なところがありましたので,スター俳優3人そろい踏み,顔見世公演,といった趣きがありました。序奏とロンド・カプリチオーソ,ツィゴイネルワイゼン,グラナダといった「色もの」的な要素のある曲にはぴったりの演奏だと思いました。
特に最後に演奏された須川さんのソロによるグラナダは,音量もたっぷり,緩急自在,サービス満点の見事な演奏だったと思います。アンコールでは,ジャンさん...ではなくジリさん指揮でカルメンの前奏曲が演奏されました。さすがに「オーケストラの方が棒よりも速く進んでいる?」という微笑ましいところはありましたが,明るく締めてくれました。
というわけで,オープニングコンサートは,開幕に相応しい華やかさがある楽しいステージとなりました。

その他,会場内で色々と写真を撮ってきたので雰囲気を紹介しましょう。
グッズやお菓子などの販売コーナーは終演後は大賑わいでした(これは開演前に撮影したものです)。


OEK特製のブロックメモは,正面の案内カウンターで売っていました。早速購入しました(後でご紹介しましょう)。

このパネルは記念写真用のスポットでしょうか?

こんな→がありました。このステッカーはなかなか良いですね。

この天気が連休後半も続くと良いですね。

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