OEKのCD

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2013年6月

2013/06/30

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013アンコール企画「いしかわ音楽紀行」を聞いてきました。菊池洋子さんの優雅で美しいピアノ,音楽堂前でのサプライズ・ステージ,桜丘&額中のゴールデンコンビの吹奏楽などOEKなしでもしっかり#lfjkしていました

5月のラ・フォル・ジュルネ金沢のアンコール企画として,「いしかわ音楽紀行」というイベントが石川県立音楽堂を中心に行われたので聞いてきました。地元のアーティストを中心に,ラ・フォル・ジュルネのようなスタイルで演奏会をハシゴするという内容で,今回が初めてでした。

OEKは登場しなかったのですが,その分,金沢桜丘高校と金沢市立額中学校の吹奏楽部が登場したり,ピアニストの菊池洋子さんが登場したり,本家ほどではないにしても,穏やかに盛り上がっていました。私はまず,JR金沢駅コンコースで午前10:45から行われた額中学校吹奏楽部のステージからスタートしました。

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このとおりラ・フォル・ジュルネ金沢,そのままの雰囲気でした。金沢エキコンを毎月のように行っているので,すっかりこのスタイルも駅になじんでいる感じです。ただし,結構暑かったですね。3曲ほど聞いた後,音楽堂に移動しました。

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今度は金沢桜丘高校吹奏楽部の演奏を聞きました。「アルルの女」の最初の音から,充実感たっぷりの音を聞かせてくれました。

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続いて交流ホールへ。3人の歌手+ピアノによるステージでした。今年のラ・フォル・ジュルネ金沢では,オーケストラ公演ばかり聞いていたのですが,間近で聞く歌も良いですね。特に司会も担当していた石川公美さんのパンチ力のある歌には圧倒されました。

再度,コンサートに戻り,パイプオルガンと室内楽のステージに。

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黒瀬さんのパイプオルガンは1週間前に聞いたばかりでしたが,今回はいつもにも増して,多彩な音色を楽しませてくれました。後半はヴァイオリンの坂口さん,クラリネットの松永さん,ピアノの鶴見さんによるステージでした。いつもと違い,1階席で聞いてみたのですが,音が美しく溶け合っており,気持ちの良い時間を過ごすことができまいした。

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同じ時間帯に,微妙に重なり合うように筒井さんのサックスを中心として演奏会が行われていました。途中から入るのは良くないかなと思ったのですが...話題の「あまちゃん」のテーマがプログラムに入っていたので,これを目当てに聞いてきました。フルート,サックス,ピアノという編成でしたが,原曲にも入っているクレージーキャッツ風の「変な音」がしっかり再現されており,大変楽しめました。この曲は,これから色々な機会で聞く機会が増えそうですね。

その後,本日のメインイベントと言っても良い菊池洋子さんのピアノをコンサートホールで聞きました。菊池さんについては,OEKとの共演は何回か聞いていますが,ソロで聞く機会は個人的には初めてかもしれません。ピアノを激しく叩くような演奏とは正反対の優雅で美しい演奏の連続でした。演奏全体に余裕があるので,スケール感もあり,聞きごたえもありました。

終演後サイン会が行われました。せっかくの機会でしたので,1日分の入場料代わりに(今回の企画は入場無料でした)「ロマンティック・アンコール」という新譜CDを購入し,サインを頂いてきました。
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左側でCDを販売し,右側でサイン会を行っていました。

このサイン会を行っている最中,音楽堂の入口付近では先程の石川さんを中心とした声楽チームが「Time to say good bye」を高らかに歌っていました。
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マイクを使っていたこともあり,大迫力のステージになっていました。演奏会後,人がどんどん集まってくる中,お客さんと歌手が一体となって盛り上がっている感じでした。

今回,私はここで帰ってきたのですが(このところ疲れ気味なので,明日に備えて早目に切り上げました),金沢市にいろいろな音楽文化が根づいて来ていることを示すようなイベントになっていたと感じました。地元在住のアーティストが活躍する機会として,今後も継続していって欲しいと思いました。

2013/06/29

OEK弾き振りシリーズ,今回はシュテファン・ヴラダーさん登場。颯爽とした「皇帝」を中心にウィーンの音楽をストレートに楽しませてくれました。 #oekjp

5月末の安永徹さん以来,OEKの定期公演は「指揮者兼ソリスト」の弾き振りシリーズとなっています。今回は,ピアニストとしてお馴染みのシュテファン・ヴラダーさんがOEKに初登場しました。

ヴラダーさんは,ウィーン出身ということで,今回のモーツァルトとベートーヴェンは,もっとも得意とするレパートリーだと思います。OEKのレパートリーの中心ということで,その期待どおり,どの曲も安心して楽しむことができました。

前半,ヴラダーさんは純粋に指揮者として登場しました。最初に演奏されたベートーヴェンの序曲「レオノーレ」 第1番は滅多に演奏されない曲だと思います。「レオノーレ」といえば第3番の序曲が有名で,歌劇「フィデリオ」としては,「フィデリオ」序曲が有名です。この曲は,そのちょうど折衷的な感じの曲のような感じでした。第3番ほどは長くはなく,舞台裏でのトランペットのファンファーレがないのですが,部分的に聞いたことのあるようなメロディが出てきました。

ヴラダーさん指揮OEKの演奏は,まず非常にくっきりとした弦楽器の音が印象的でした。演奏後,ヴラダーさんはコンサートミストレスのアビゲイル・ヤングさんとしっかり握手を繰り返していましたが,ヤングさんがしっかりとリードしている感じで,大変立派で勢いのある音楽を聞かせてくれました。

モーツァルトの交響曲第25番を実演で聞くのは久しぶりです。こちらもオーケストラがしっかりと鳴っているのが印象的でした。雑誌「音楽の友」で評論家の東条碩夫さんが「石川県立音楽堂で聞くOEKの音は最高」といった文章を書いていましたが,そのことを思い出しました。古楽奏法を思わせるほど,すっきりとした響きで始まりましたが,やせた感じはなく,しっかりとした聞きごたえのある音楽を聞かせてくれました。第1楽章は結構しっかりと繰り返しを行っており,2倍ぐらいの長さがあったと思います。第2,3楽章は比較的あっさりと(しかし,味わい深さにも不足しませんでした)聞かせた後,最終楽章は急き立てるような急速になりました。センチメンタルな感じや過剰なドラマはなく,しっかりとした音楽の中からさりげなく哀しみが漂うような見事な演奏だったと思います。

後半の「皇帝」はお待ちかねの弾き振りでした。ヴラダーさんは現在40代後半ということで,今いちばん充実している年代のピアニストだと思います。その予想どおり,最初の和音から堂々とした勢いのある音楽を聞かせてくれました。曲自体,「華麗」なのですが,軽くさらさら流れる感じはなく,どこか品格や風格を感じさせてくれるような落ち着きがありました。ピアノの音も美しかったですね。それと,(あいまいな表現ですが)「ベートーヴェンの音だ」と思いました。明るく美しいだけでなく,どこかロマンの香りが漂っていました。

ヴラダーさんの演奏中の動作ですが,文字通りの「弾き振り」でした。鍵盤を弾いていた手があけば(片手だけでも),間髪をおかず指揮の動作をされていました。「そこまで熱心に指揮しなくても良いかな」という気はしましたが,その分,オーケストラとピアノ演奏の一体感が素晴らしかったと思います。

OEKの演奏も,ヴラダーさんのピアノ同様で,勢いはあるけれども突っ走ることはなく,堂々とした強さを感じさせてくれました。第2楽章なども弱々しさはなく,堂々たる皇帝の歩みを感じさせる感じでした。第3楽章も大変生き生きとした音楽でした。最後の方で,ティンパニとピアノだけが静かに残る部分があります(大変好な箇所です)。今回はバロック・ティンパニを使っており,どこかカラッとした響きを出しており,面白い効果を出していると思いました(菅原淳さんでした)。その後のエンディングの部分は非常に颯爽としており,体操競技などでフィニッシュが格好良く決まったような気持ちよさがありました。

アンコールではリストのコンソレーション第3番が演奏されました。深い息の深さを感じさせてくれるような演奏で,これもまた見事でした。ピアニストとしても円熟していることを実感させてくれました。

というわけで,しっかりとモーツァルトとベートーヴェンの音楽を楽しませてもらいました。

2013/06/23

珍しく日曜のお昼にランチタイムコンサート@石川県立音楽堂。今回は「青島広志のオルガン講座」でした。

通常は平日のお昼に行われている石川県立音楽堂のランチタイムコンサートですが,今回は日曜日に開催されました。しかも,これまでとちょっと違った切り口で楽器にポイントを絞った企画ということで聞きに行くことにしました。

今回のテーマはオルガンでした。パイプオルガンは石川県立音楽堂コンサートホールの象徴的な存在ですが,きちんと聞く機会はそれほど多くありません。今回は青島広志さんと金沢ではお馴染みのオルガン奏者,黒瀬恵さんのコンビによって,トークと演奏を交えて進められました。

最初に青島さんの演奏で2曲演奏された後,楽器の説明となりました。オルガンという楽器は,建物と一体になっている特注品ばかりなので,恐らく,一つとして同じ楽器はないのではないかと思います。青島さんはピアノがお得意ですので,単純に演奏するだけならば問題はないのですが,やはり音色を作るためのレジスターの操作となると黒瀬さんに頼らざるを得なく,操作をお手伝いしながらの演奏となりました。

音楽堂のパイプオルガンは4段の鍵盤があり,今日は,それぞれトランペット,フルートなど色々な音色を設定してあるという説明があった後,今回特別に用意されたオルガンステージに座っていたお客さんにオルガンの試演をしてもらうコーナーになりました。バイエルなどの曲でもパイプオルガンで聞くと立派に響いており,皆さん感激したのではないかと思います。

その後,黒瀬さんの演奏で,定番中の定番のバッハのトッカータとフーガと小フーガが演奏されました。ただし,今回はちょっと変わった趣向になっており(時間の節約かもしれません),トッカータのフーガの中のトッカータと小フーガを連続的に演奏していました。つまり,「トッカータと小フーガ」ということになります。青島さんの演奏にはどこかせっかちなところがあったのですが(青島さんは鍵盤が押してから音が出るまでのタイミングがピアノと違うと語っていましたが,その影響もあるのかもしれません),黒瀬さんの演奏は,切れ味良く,堂々と聞かせてくれました。

青島さんの即興演奏コーナーでは,オルガンステージのお客さんが適当に言った4つの音をモチーフとして演奏されました。今回は「ソ・ミ・レ・ラ」をもとに演奏していました。演奏も即興的でしたが,レジスターの出し入れの方もかなり激しく,結構刺激的な雰囲気になっていました。

最後は黒瀬さんが鐘の音を模したヴィエルヌの「カリヨン」,お2人の連弾でベートーヴェンの「機械じかけの時計のためのアダージョ」が演奏されました。ベートーヴェンの方は大変珍しいい曲でしたが,ヴァイオリンのためのロマンスを思わせる,とても良い曲でした。

アンコールではオッフェンバックの「天国と地獄」序曲の一部が演奏されました。「「カンカン踊りの部分では手拍子を入れてね」ということで,リラックスした気分でお開きとなりました。

今回はオルガンがテーマでしたが,青島さんは,「世界一受けたい授業」の講師ですので,このパターンで「青島先生の○○講座」シリーズがあっても面白いと思います。ネタは沢山ありそうなので,是非,今後に期待したいと思います。

2013/06/20

初夏も真夏も熱狂?「ラ・フォル・ジュルネ的」イベント@石川県立音楽堂の情報 #lfjk

4~5月に掛けての石川県立音楽堂を中心とした「ラ・フォル・ジュルネ金沢」はすっかり金沢に定着していますが,それに飽き足らない人が多いようで,次のとおり6月末と8月上旬に,ミニ・ラ・フォル・ジュルネ的なイベントが音楽堂で行われます。

(1)いしかわ音楽紀行 ~夏の一日を音楽で旅しよう!
6月30日(日) 
http://lfjk.jp/news_2010/topics.cgi?action=201306201535
朝9:30~夕方まで 石川県立音楽堂コンサートホール、交流ホール、JR金沢駅、鼓門、音楽堂広場で行われます。演奏される曲目も「本家」ラ・フォル・ジュルネのアンコール的な感じの曲が並んでいます。各演奏会の時間も30~1時間程度で,本家の雰囲気そのままのようです。ピアニストの菊池洋子さんが登場するなど,「これで入場無料?」という大変お得な企画だと思います。今回は実験的に行って,その反響を見て次年度以降の様子を見ようという試みかもしれませんね。

オーケストラは登場しませんが,吹奏楽あり(金沢桜丘高校+額中学校),声楽ありということでなかなか楽しそうです。地元アーティストが活躍するお祭り的企画として是非定着していって欲しいものです。

ちなみに菊池洋子さんですが,最近次のようなCDを出しています。そのプロモーションを兼ねた企画ともいえそうです。入場料代わりに1枚買ってもよいかもしれません。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00BGKN4RY

(2)朝日サマーフェスティバル 音楽堂ミュージックトレジャー2013
8月3日~4日 
こちらの方はまだインターネットで情報は流れていないようですが,先日の演奏会の時,チラシが置いてあるのを見つけました。朝10:15~15:30 石川県立音楽堂コンサートホールと邦楽ホールを使って,コンサートやワークショップ,バックステージツァーが複数行われます。こちらの方はOEKも出演します。

毎年,朝日新聞,HABとの共催で行っていた朝日サマースペシャルを発展させたような企画ですが,短いイベントが並んでいる点でやはり,ラ・フォル・ジュルネ的なところがあります。

今年のテーマは「打楽器」ということで,和洋の各種太鼓を体験できるようです。夏休みの自由研究対策にもなりそうなイベントのようです。詳細が分かりましたら,またお知らせしましょう。

2013/06/15

OEK設立25周年記念県内縦断コンサートかほく公演@西田幾多郎記念哲学館。加納律子さんのオーボエ+弦楽四重奏を楽しみました。#oekjp

今年設立25周年を迎えるOEKは,それを記念して石川県内全19市町村で公演を行います。その第1弾がかほく市で行われたので聞いてきました。会場は石川県西田幾多郎記念哲学館でした。ステージの大きさ的にOEK全体が入るには厳しいので,今回は弦楽四重奏+オーボエの加納律子さんという室内楽編成でした。

かほく市は,司会役のトロイ・グーキンズさんが語っていたとおり,山側環状道路を使えば,金沢から車で30分程度で着いてしまうのですが,それほどOEKは演奏は行っていないと思います。私もほとんど行ったことはありません(行くとすれば,イオンかほくショッピングセンターぐらいですね。)。今回は,我が家の車が使えなかったので,「この際」ということで,JR金沢駅から七尾線に乗り,宇野気駅で降りて西田記念哲学館まで行ってみることにしました。金沢駅から30分かからないぐらいで料金も400円でしたが,JR宇野気駅から哲学館までの距離が歩いくには結構長く(20分ぐらい),しかも,結構分かりにくい道でしたので,なかなかスリリングでした(だけど,こういう知らない土地を歩くのは大好きです。)。

まずは哲学館の中を一回りした後,演奏会場に行きました。この建物は安藤忠雄さん設計だけあって,大変凝った作りになっていました。会場の哲学ホールは,レクチャーなどにも使える多目的ホールということで,音響の方はややデッドでしたが,ステージは大変見やすく,トロイさんも「演奏しやすい」と語っていました。

演奏されたのは,モーツァルトとボッケリーニの室内楽でした。今回,実は加納さんのソロによるオーボエ四重奏をお目当てに聞きに行ったのですが,期待通り「さすが!」という演奏でした。何よりも伸びやかな音が素晴らしいですね。この曲にはオーボエが主役のように活躍する協奏曲的な雰囲気もあり,鮮やかで品の良い華やかさのある世界を堪能しました。最後に演奏されたボッケリーニのオーボエ五重奏曲も初めて聞く曲でしたが,大変楽しげな雰囲気のある曲で気楽に楽しめました。

坂本さん,トロイさん,古宮山さん,ソンジュン・キムさんによるモーツァルトの弦楽四重奏曲「狩」はしっかり全曲が演奏されました。この曲ではすっきりとしたキレの良さを楽しむことができました。

演奏会の最後は「花は咲く」を地元の合唱団とOEKメンバーとの共演で演奏されました。最初の方は楽章が終わるたびに拍手が入ったり,「ちょっといつもと違うな」という感じでしたが,トロイさんのリラックスさせてくれるようなトークも交えて,全体的に暖かな雰囲気のある演奏会となりました。

県内縦断コンサートについては,今回を皮切りに全部で19公演行われます。トロイさんは「全部聞いた人には何かプレゼントしなければ」とおっしゃっていましたが,取りあえずこの公演に参加した私にはまだ可能性が残っていますので,他の縦断公演についてもできるだけ聞きに行ってみようと思います。

2013/06/13

レオン・フライシャー指揮OEK定期公演。すべてが味わい深い音楽。自然な立派さのあるベートーヴェン1番。夫人のキャサリンさんとの2台のピアノ共演は別世界の美しさ #oekjp

右手の故障から復帰し,奇蹟のピアニストと呼ばれているレオン・フライシャーさん指揮のOEKの定期公演を聞いてきました。OEKの演奏については,美しい,スリリング,元気が出る..など色々な形容詞で表現してきましたが,意外に少ないのが「無為自然の味わい深さのある」という表現かもしれません。今回の定期公演は,そういう公演でした。曲の中から自然な味わい深さがにじみ出てくるような演奏の連続でした。

特に最後に演奏されたベートーヴェンの交響曲第1番が素晴らしいと思いました。80歳を超えるフライシャーさんは,とてもゆっくりと指揮台まで歩いてこられ,椅子に座って指揮されていました。音楽もそのたたずまいに相応しく,堂々とした落ち着きがありました。音楽には作為的なところはなく,すべての音に慈しむような暖かさがありました。これはフライシャーさんをしっかりサポートしてやろうというOEKメンバーの力だと思います。ゆったりとしたテンポから音があふれ出てくるような豊かさを感じました。それでいて音楽には十分な瑞々しさやエネルギーがあります。遠い目で音楽を楽しんでいるような第3楽章のトリオも印象的でした。OEKが演奏してきたベートーヴェンの中でも特に印象に残る演奏だったと思います。

前半は静謐な落ち着きと音楽を慈しむような気分のある「クープランの墓」に続いて,夫人のキャサリン・ジェイコブソン・フライシャーさんとの共演で,モーツァルトの2台のピアノのための協奏曲が演奏されました。てっきり,K.365の協奏曲が演奏されるのかと思っていたのですが,通常は3台のピアノのための協奏曲として知られている曲を2台用に改編されたものが演奏されました。

この演奏もまた味わい深いものでした。2人のピアノには穏やかさと優雅さが溢れていました。レオンさんの方が第2ピアノで支えている感じでしたが,2人揃って音楽を演奏できる喜びをしっかりかみしめているような気分があり,感動的でした。OEKのサポートも暖かく,ステージ上には別世界が広がっているようでした。

レオン・フライシャーさんのピアノについては,ソロ演奏も聞いてみたかったのですが,今回の演奏会は,波乱万丈の人生がにじみ出たような,そし抑制された中に音楽できる喜びが溢れ出たような,素晴らしい内容の演奏会だったと思います。

2013/06/09

16回目となるOEKメンバーによる「ふだん着ティータイムコンサート」@金沢市民芸術村は大盛況。子どものためのコンサートだけでなく,室内楽コンサートも大変良いムードでした。#oekjp

本日は毎年恒例のOEKメンバーの企画・運営による「ふだん着ティータイムコンサート」を金沢市民芸術村で聞いてきました。このコンサートも今回で16回目となります。音楽堂楽友会や芸術村のボランティアの協力による運営もスムーズで,本当に間近で演奏するOEKメンバーの演奏を楽しむことができました。

前半の子どものためのコンサートはこのような雰囲気でした。
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この距離感は芸術村ならではですね。演奏された曲は,ルロイ・アンダーソンの曲やテレビ・アニメの曲など,親しみやすい曲ばかりでした。楽器紹介コーナーに続いて,恒例の1分間指揮者コーナーがありました。以前に比べると大変活発に手を挙げる子供たちが多かったと思います。

休憩時間は屋外の芝生の上でボール遊びをしたり,池で水遊びをしたりする親子連れの姿が目立ち,いつもの演奏会と違うのどかな風景が広がっていました。
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後半はミュージック工房でいろいろな編成の室内楽が演奏されました。次のような感じでした。
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今回の選曲は,スタジオジブリのアニメの曲,ハイドンやベートーヴェンの弦楽四重奏曲,ダンツィの管楽アンサンブルなど,どの年代の人にも楽しめるような「よくできた」構成になっていました。その中で,渡邉さんを中心としたパーカッションのステージが特に楽しめました。ボディパーカッションだけの曲は,いわゆる「腹鼓」(?)なども出てきて,大いに盛り上がりました(少々痛そうでしたが)。

最後のコーナーは,先日,安永徹さんとの室内楽公演で聞いたばかりの八重奏の編成で(全く同じ編成でした),ビートルズの曲が演奏されました。以前のこのコンサートでも,すぎやまこういち編曲によるビートルズの曲が演奏されたことがありますが,このコンサートを締めるのに相応しい聞きごたえと親しみやすさがありました。

最後の方でチェロの大澤さんが語っていましたが,今回のコンサートでは演奏会の最後の方でも,「かぶりつき」の席(相撲で言うところの砂かぶりの席ですね)にも大勢人が残っており,例年にも増して盛り上がったようです。今回の演奏会を機会に,OEKメンバーに親しみを感じる人がさらに増えたのではないかと思います。

2013/06/08

6月15日にOEK設立25周年県内縦断コンサートかほく公演が西田幾多郎記念哲学館で行われます。#oekjp

OEKの公式サイトを見ていたら,OEK設立25周年県内縦断コンサートかほく公演の情報が書かれていました。次のような内容の室内楽公演が行われます。

6月15日(土) 14:00開演(13:30開場) 西田幾多郎記念哲学館 哲学ホール

出演者:加納律子(オーボエ),坂本久仁雄,トロイ・グーギンズ(ヴァイオリン),古宮山由里(ヴィオラ),ソンジュン・キム(チェロ)

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク より
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調
モーツァルト:弦楽四重奏曲 変ロ長調「狩り」
東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」ほか

どういう構成になるか不明ですが,地元の合唱団との共演もあるようです。

西田幾多郎記念哲学館にはかなり前に一度行ったことがあるのですが,「哲学ホール」には入ったことはありません。ちょっと気になるネーミングですね。演奏曲目の中では,加納律子さんとOE弦楽Kメンバーによるモーツァルトのオーボエ四重奏曲が特に楽しみです。

詳細は次をごらんください。
http://www.city.kahoku.ishikawa.jp/www/contents/1369881637816/index.html

明日はOEKメンバーによる「ふだん着ティータイムコンサート」@金沢市民芸術村。演奏曲目の一部をご紹介しましょう。 #oekjp

明日は,OEKメンバーが自主的に企画・運営する,ふだん着ティータイムコンサートが金沢市民芸術村で行われます。チラシにはずっと演奏曲名が入っていなかったのですが,この前の演奏会の時に入っていたチラシには曲目の一部が入っていましたのでご紹介しましょう。

プログラムの方は家族で楽しめる内容で(しかも無料で)ですので,お気軽にどうぞ(と,OEKメンバーに成り変わってPRさせていただきました)。

14:00~ PIT3 オープンスペース
子どものためのコンサート

ポルカ「狩り」
ラデツキー行進曲
ドラえもんの歌
恒例 1分間指揮者コーナー

15:10~ PIT4ミュージック工房
室内楽コンサート

久石譲:スタジオジブリメドレー
ダンツィ:木管五重奏曲変ロ長調
バッハ,J.S.:無伴奏チェロ組曲から
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー」~第4楽章
モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ 他

2013/06/04

サッカー中継は見ずにOEK音楽堂室内楽シリーズ第2回へ。安永徹さん選曲によるこだわりの室内楽を堪能 #oekjp

今晩は,日本チームのワールドカップ出場を決める試合が中継されていたのですが,「心配しなくても勝つだろう」と勝手に思い込んで,「音楽堂室内楽シリーズ」第2回を聞いてきました。

今回は5月末のOEK定期公演に登場したばかりの安永徹さんがヴァイオリンで登場しました。編成の方は弦楽五重奏,六重奏,管楽八重奏と大き目の弦楽アンサンブルの曲が中心でした。選曲は,安永さんのトークによると,「全部私が選曲しました」ということで,こだわりのプログラムとなりました。

特に前半は大変マニアックなプログラムでした。トゥリーナ/闘牛士の祈り,ブルックナー/インテルメッツォ,ジャン・フランセ/八重奏曲とCDも含めて初めて聞く曲ばかりでした。安永さんは「このプログラムでどれだけお客さんが来てくれるか不安でした」と語っていましたが,その裏には「絶対に楽しめる曲ばかりです」という自信があったのではないかと思います。

交流ホールならではの迫力たっぷりの演奏の連続で,安永さんの思惑どおり,先入観なしに音楽を聞く楽しさを味わうことができました。

各曲ごとに安永さんの解説が入りましたが(管楽器の入るフランセの曲だけは柳浦さんの解説でした),その解説が大変面白く,含蓄に富んだものでした。解説があったのでさらに曲を深く楽しむことができました。

トゥリーナの曲は闘牛士の複雑な心理,ブルックナーの曲では本当に深々とした音楽を楽しませてくれました。フランセの曲は,どこかプーランクの「ぞうのババール」を思わせるようなファンタジーと軽妙さに溢れた曲でした。最後の楽章のウィーンへのオマージュのようなワルツも楽しいものでした。

後半のチャイコフスキー/フィレンツェの思い出の方はかなり有名な曲で,実演でも何回か聞いたことがあります。今回の演奏は安永さんのヴァイオリンを中心にキリっと引き締まった表情が印象的でした。6人の奏者が立体的に絡み合い,色々な音の彩を楽しむことができました。交流ホールは残響が少ないので,エネルギーが溢れすぎ
てややヒステリックに響くような部分もありましたが,最終楽章のエンディング部分など大変若々しく,力に溢れていました。

最後にハイドンの弦楽四重奏の中の1つの楽章がアンコールで演奏されてお開きになりましたが,定期公演同様に充実した音楽を楽しむことができました。ワールドカップサッカーの方も無事出場が決まり(さすが本田さんです),言うことなしの一日でした。

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