OEKのCD

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2013/06/13

レオン・フライシャー指揮OEK定期公演。すべてが味わい深い音楽。自然な立派さのあるベートーヴェン1番。夫人のキャサリンさんとの2台のピアノ共演は別世界の美しさ #oekjp

右手の故障から復帰し,奇蹟のピアニストと呼ばれているレオン・フライシャーさん指揮のOEKの定期公演を聞いてきました。OEKの演奏については,美しい,スリリング,元気が出る..など色々な形容詞で表現してきましたが,意外に少ないのが「無為自然の味わい深さのある」という表現かもしれません。今回の定期公演は,そういう公演でした。曲の中から自然な味わい深さがにじみ出てくるような演奏の連続でした。

特に最後に演奏されたベートーヴェンの交響曲第1番が素晴らしいと思いました。80歳を超えるフライシャーさんは,とてもゆっくりと指揮台まで歩いてこられ,椅子に座って指揮されていました。音楽もそのたたずまいに相応しく,堂々とした落ち着きがありました。音楽には作為的なところはなく,すべての音に慈しむような暖かさがありました。これはフライシャーさんをしっかりサポートしてやろうというOEKメンバーの力だと思います。ゆったりとしたテンポから音があふれ出てくるような豊かさを感じました。それでいて音楽には十分な瑞々しさやエネルギーがあります。遠い目で音楽を楽しんでいるような第3楽章のトリオも印象的でした。OEKが演奏してきたベートーヴェンの中でも特に印象に残る演奏だったと思います。

前半は静謐な落ち着きと音楽を慈しむような気分のある「クープランの墓」に続いて,夫人のキャサリン・ジェイコブソン・フライシャーさんとの共演で,モーツァルトの2台のピアノのための協奏曲が演奏されました。てっきり,K.365の協奏曲が演奏されるのかと思っていたのですが,通常は3台のピアノのための協奏曲として知られている曲を2台用に改編されたものが演奏されました。

この演奏もまた味わい深いものでした。2人のピアノには穏やかさと優雅さが溢れていました。レオンさんの方が第2ピアノで支えている感じでしたが,2人揃って音楽を演奏できる喜びをしっかりかみしめているような気分があり,感動的でした。OEKのサポートも暖かく,ステージ上には別世界が広がっているようでした。

レオン・フライシャーさんのピアノについては,ソロ演奏も聞いてみたかったのですが,今回の演奏会は,波乱万丈の人生がにじみ出たような,そし抑制された中に音楽できる喜びが溢れ出たような,素晴らしい内容の演奏会だったと思います。

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