いしかわミュージックアカデミー ライジングスターコンサート2013 今年も力強く熱い演奏の連続
いしかわミュージックアカデミーに合わせて,過去のIMA音楽賞受賞者を中心とした若手奏者が勢ぞろいするライジングスターコンサートが行われました。毎年,ヴァイオリン,チェロ,ピアノの演奏が中心ですが,今年は,弦楽四重奏とピアノ三重奏による演奏があったのが特徴だったと思います。
弦楽四重奏の方は,山根一仁さん,毛利文香さん,田原綾子さん,上野通明さんという桐朋女子高等学校音楽科(男女共学です)の仲間で結成されたエール弦楽四重奏団によるドヴォルザークの「アメリカ」の第1楽章,第4楽章が楽しめました。コンクール入賞者集団ということで,各楽器のソロが大変雄弁で,大変立体的で聞きごたえのある演奏を聞かせてくれました。第4楽章の方は大変軽快で,ちょっと遊び心を感じさせてくれるほどの鮮やかさのある演奏でした。さすがと言う演奏でした。
演奏会の最後に演奏されたピアノ三重奏の方は,竹田理琴乃さん,小川響子さん,松本亜優さんという女性3人による「女子会」的華やかさのある演奏でした。押し出しの強い小川さんのヴァイオリンに触発されるように,熱い演奏が繰り広げられました。ピアノ三重奏は,昔からソリストが3人集まって演奏されることの多いジャンルですが,演奏会のトリを締めるのにふさわしい演奏でした,
韓国のジェヒョン・イさんとジヨン・イムさんのヴァイオリン二重奏によるサラサーテのナヴァーラも圧倒的な演奏でした。一糸乱れないバチっと決まった,強靭な演奏で,ただただ凄いと思いました。
その他,合計8組が次々登場しました。リスト,パガニーニなど技巧的な曲が多いので,聞いていてやや疲れるところもありましたが,今年も若さと力強さ溢れる演奏を堪能できました。
PS. 最初に登場した尾崎未空さんですが...一瞬,能年玲奈さんが登場したのかと思ってしまいました。「あまちゃん」の見過ぎですね。
PS2. 演奏会の後,金沢フォーラスに立ち寄ったところ,楽器を持った若者集団とすれ違いました。よく見ると,エール四重奏団の皆さんでした。「ご苦労さん」とでも掛けてあげれば良かったかな...。こういうのは大都市圏ではありえない,金沢ならではの楽しさですね。
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