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2013/08/25

音楽堂室内楽シリーズIMA講師チェンバーコンサートは,聞きごたえ十分の室内楽の連続。最後のシューマンのピアノ五重奏曲は変化に富んだスケール感たっぷりの演奏。今年のIMAをしっかり締めてくれました。

いしかわミュージックアカデミーも本日で終了ということで,そのエンディングとなる室内楽コンサートが石川県立音楽堂邦楽ホールで行われました。コンサートのタイトルは,「IMA×OEK」となっているものもありましたが,OEKからはヴィオラの石黒さんだけが参加していましたので,IMAチェンバーコンサートというのが正確なところかもしれません。

演奏された曲は,ベートーヴェン/ピアノ三重奏曲「街の歌」,モーツァルト/弦楽五重奏曲第4番ト短調 ,シューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調 ということで,古典派からロマン派に掛けてのドイツ・オーストリア系の室内楽の本流をしっかり聞かせてくれるようなプログラムでした。

講師陣勢ぞろいということで,どの曲も素晴らしい演奏でした。大げさな身振りはないのに味が染みている「街の歌」,今回,IMA初登場(だと思います)のフランチェスコ・マナーラさんの透き通るようなヴァイオリンを中心に,バランスの良い「せつなさ」を感じさせてくれたモーツァルトの弦楽五重奏曲。どちらも堪能させてくれました。

後半に演奏されたシューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調は,演奏効果のあがる名曲だけあって, 特に聞き映えがしました。レジス・パスキエさんの熱のこもったヴァイオリンの歌いぶり,それに応えるジャン・ワンさんの威厳のある第2主題...第1楽章から名俳優が競い合って演技をするような面白さがありました。

どの楽章も曲想が鮮やかに描き分けられていたのですが,特に最後の楽章の終結部で,すべてのパートが全開になって,「全員が主役」みたいな感じで盛り上がっていたのが素晴らしかったですね。

会場は満席ではなかったのが残念でした。IMAの受講生を応援しつつ,こういう正統的で聞きごたえのある室内楽プログラムを楽しむような市民が増えてきてくれると良いのになぁと聞きながら考えていました。

さて,IMAが終わると,OEKの新シーズンも間近です。演奏会の帰り際に,「打ち水」のような感じのにわか雨に遭遇してしまいましたが,聞きごたえのある室内楽公演を聞いて,植物同様に息を吹き返した感じです。とても良い演奏会だったと思います。

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