OEKのCD

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2013/09/17

OEK新シーズン開幕&全国ツァー開始。アシュケナージ指揮OEKによるシューマンは健康的な魅力。辻井伸行さんのショパンの方は軽やかな美音が魅力。大盛況 #oekjp

台風も通り過ぎ,今日は全国的に見事な秋晴れになりました。その中で金沢では,OEKの新シーズン開幕の定期公演が行われました。指揮はウラディミール・アシュケナージさん,ピアノ独奏は辻井伸行さんということで,会場は満席でした。今回は定期公演であると同時に9月後半ずっと行う国内ツァーの初日ということにもなります。

アシュケナージさんがOEKの公演に登場するのは2回目だと思いますが,定期公演に登場するのは今回が初めてです。ツァー用にも色々なプログラムが用意されていますが,OEKファン的には,OEKが初めて演奏するシューマンの交響曲第2番が特に注目です。本日は,この曲を楽しみに行ったのですが,期待通り,アシュケナージさんの表現意欲と人柄がしっかり伝わってくるような,聞きごたえのある演奏でした。

この曲については,最晩年のバーンスタインが札幌でPMFオーケストラを指揮した映像をNHKの音楽番組などで何回か見たことがあり,熱い情念の渦巻くような演奏が印象に残っているのですが,この日のアシュケナージさんの指揮OEKの演奏からは,健康的な明るさを感じました。ステージに登場するアシュケナージさんの姿からも,気取りのない飾らないあり人柄が強く伝わって来たのですが,演奏の方にもアシュケナージさんの溢れる思いが率直に反映しているようでした。この曲については,もう少し屈折した暗さがあっても良い気はしましたが,メンデルスゾーンを思わせる明るさは,OEKにはぴったりだと思いました。最初に演奏されたメンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」の方も,アシュケナージさんの表現意欲がどんどん湧き上がってくるような感じの演奏でした。

人気ピアニスト辻井伸行さんと共演したショパンのピアノ協奏曲第2番については,辻井さんの音の美しさと指の動きの軽やかさが印象的でした。特にノクターンを思わせる2楽章の美しさと,最終楽章のホルンの信号の後の軽快さが良かったと思います。ただし,全体的に音楽の流れにドラマティックな雰囲気が少なく,ややインパクトが弱いと感じました。辻井さんはOEKと同じ25歳ということで,今後の人生経験とともに音楽の方もさらに成熟していって欲しいと思います。

演奏会の最後には,アンコールでラフマニノフのヴォカリーズが演奏されました。今回のツァーでもアンコールで演奏されると思いますが,「さすがアシュケナージさんはラフマニノフのスペシャリストだな」という演奏でした。あっさりした演奏かと思ったら,どんどん思いがこもってきて,情感が溢れ出すようでした。

演奏会後は,アシュケナージさんのサイン会がおこなれました。これも大盛況でした。私は,今から25年以上前に買ったアシュケナージさんのCD(ショパンのピアノ曲集)を持参しサインを頂いてきました。これは大変良い思い出になりました(個人的には,アシュケナージさんのソロ・ピアノも生で聞いてみたいと思っています)。

今回のツァーはとても長いツァーですが,25周年記念のOEKを全国にアピールしてきて欲しいと思います。

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