OEKのCD

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2013年3月31日 - 2013年4月6日

2013/04/04

今年度最初のOEK定期公演はダグラス・ボストック指揮によるOEKらしさ満点のプログラム。とても丁寧な指揮ぶりで,プラハを巡る音楽を満喫 #oekjp

2013年度最初のOEKの定期公演には定期公演初登場となるイギリス出身のダグラス・ボストックさんが登場しました.。プログラムは協奏曲なしで,しかもOEKの通常編成(ホルン1とコントラファゴットが追加されていましたが)で演奏可能な曲ばかりでした。いかにもOEKらしいプログラムを楽しむことができました。

ボストックさんはチェコでも活躍されている方ということで,今回のプログラムは”プラハ”がキーワードになっていました。テーマ的にも統一感があり,とてもまとまりの良い演奏会でした。

前半演奏された2曲は,チェコ出身の作曲家ドヴォルザークの作品でした。セレナードが2曲演奏されましたが,OEKの編成を丁度2つに分けるように,管楽セレナードと弦楽セレナードが演奏会されました。この組み合わせのCDは時々ありますが,実演ではなかなか聞けないですね。

ボストックさんの指揮ぶりは大変丁寧で,安心感たっぷりの音楽を聞かせてくれました。編成的には管楽セレナードの方は室内楽的な編成で,弦楽セレナードの方も,アビゲイル・ヤングさんがリーダーならば,指揮者なしでも演奏できる曲ですが,どちらもボストックさんらしさが感じられました。まず,管楽合奏も弦楽合奏も各楽器のバランスが素晴らしく,浸っているだけで幸せという音を聞かせてくれました。全体に落ち着いたテンポで,曲が進んでいくに従って,少しずつ少しずつ切なさが漂ってくるような味わいのある演奏を聞かせてくれました。

後半に演奏されたモーツァルトの交響曲第38番「プラハ」も,OEKがよく演奏している曲です。こちらは,バロックティンパニの硬質な響きを核として,冒頭から力強く剛性感のある音楽を聞かせてくれました。こちらの方も響きがバシッと整っており,どの部分を取っても充実感が感じられました。

プログラムの解説には「フィガロの結婚」のエコーが感じられる曲と書かれていましたが,その点からすると,最終楽章を中心に,オペラ・ブッファ的な疾走感が欲しい気もしました。が,丁寧にバランスが整えられた充実感のある響きは,演奏会の最後を締めるのに相応しい聞きごたえがありました。

アンコールでは,「のだめカンタービレ」でも使われていた,チェコ組曲の中のポルカが演奏されました。ややマイナーだけれども,とても良い曲です。ボストックさんは,日本語で曲目を紹介されていましたが,大変お上手でした。終演後のサイン会でも日本語を連発されていましたが,堂々たる指揮ぶりとは一味違った,サービス精神満点の明るさのある方でした。こういった落差を楽しめるのもまた,サイン会付のOEK定期公演の楽しみの一つですね。

2013/03/31

オーケストラの日コンサート@石川県立音楽堂は楽器体験コーナーが盛況。いしかわ邦楽アンサンブル+ジュニアオーケストラ+OEKが共演。カウンターテナーの藤木大地さんとソプラノの小林沙羅さんのハモリ具合も最高でした #oekjp

年度末最終日の3月31日は「オーケストラの日」ということで,全国各地のオーケストラが「ファン感謝デー」的な演奏会を行っています。石川県立音楽堂では,このホールを拠点として活動している,いしかわ邦楽アンサンブル,石川県ジュニアオーケストラ,そしてOEKが登場しました。

ここ数年この演奏会では,楽器体験コーナーを充実させ,子どもたちの演奏の機会を増やしていますが,絶好のオーケストラ入門のイベントとなっていました。

いしかわ邦楽アンサンブルのステージでは,子どもたちが次々と色々な楽器を演奏しており感心しました。日本ハムの大谷投手ではありませんが,口上→太鼓→箏→三味線 を一人で何役もやっている子どももいたかもしれません。この日は,井上道義さんがナビゲーター役で,「次世代のためにも,邦楽器を演奏する子供たちも育てていかない」と語っていましたが,この演奏会に邦楽アンサンブルが出演することは有意義だと思いました。

続いて,石川県ジュニアオーケストラのステージになりました。今回の指揮者は昨年の「井上道義による指揮者講習会」の優秀者だった平川範幸さんでした(井上さんは「抜擢した」と語っていました。)。音楽堂で行っているイベントに繋がりがあるのは,とても良いことだと思います。

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013のテーマに合わせるように,ビゼーのカルメン前奏曲とシャブリエの狂詩曲「スペイン」が演奏されました。どちらも響きがとても明るく,ラテン的な気分がよく出ていました。私の周りに座っていたお客さんも「上手やねぇ」としきりと感心していました。

休憩時間は30分と長く,楽器をあれこれ体験できるようになっていました。私は三味線と大鼓をやってみました(開演前はチェロも少し触ってみました)。子どもたちが,テキパキと大人に向かって指導しており,頼もしく感じました。人に教えるというのは,子どもにとっては自信につながるのではないかと思います。

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後半はOEKが登場しました。まず,先程ジュニアオーケストラで聞いたばかりのカルメン前奏曲が演奏されました。こうやって聞き比べると,やはり音の密度が違いますねぇ。それと音楽の流れが自然に流れ,有機的だなぁと感じました。さすがOEKと思いました。

続いて,カウンターテナーの藤木大地さんとソプラノの小林沙羅さんが登場しました。「オーケストラの日」と言いつつ,オーケストラは引っ込んで,チェンバロ伴奏でモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」の中の二重唱が歌われましたが,この演奏はこの日のハイライトだったと思います。お2人の声のハモリ具合が素晴らしく,ステージは陶酔的な世界に変わりました。井上さんは「エロい」「こういう世界が大好き」と語っていましたが,是非,モンテヴェルディの曲は,OEKの演奏会でも取り上げて欲しと思います。

# 調べてみると,来年1月のOEKのニューイヤーコンサートに藤木大地さんが登場するようですね。楽しみです。

その後はお2人が交互に登場しました。特に洞窟の中のエコーを表現したマリーニの作品がとても楽しめました。特にアナウンスはなかったのですが,舞台裏でエコー役のソプラノ(多分)とトランペットが演奏しており,とても面白い効果を出していました。

最後は小林さんの独唱で「フィガロ」の中のスザンナのアリアが歌われましたが,これはまさに「はまり役」だと思いました。是非,小林さんをスザンナ役にした「フィガロの結婚」の全曲をOEKとの共演で見てみたいと思いました。

最後は「フィガロの結婚」序曲で明るく締められました。

この日の公演は「オーケストラの日」公演ではなく,「オーケストラの火」公演となっていましたが,これは井上道義さんのアイデアだそうです。「オーケストラの火」を絶やさずに次世代に伝えていきましょう,という意図どおりの演奏会だったと思います。

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