OEKのCD

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2013年9月1日 - 2013年9月7日

2013/09/07

諏訪内晶子さん 来年3月にヴァシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィルと石川県立音楽堂に再登場

本日9月7日に井上道義指揮OEKとした諏訪内晶子さんですが,本日,はさまれていたチラシを眺めていると,次のとおり来年3月に再度金沢で公演を行います。


東芝グランドコンサート2014 ヴァシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
日時:2014年3月18日(火)19:00~
場所:石川県立音楽堂コンサートホール
演奏曲目
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
マーラー:交響曲第1番「巨人」

本日のショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第2番は,ほとんど独奏ヴァイオリンは休みなしのような曲でしたが,メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も同様にほとんど休みなしですね。

オスロ・フィルが登場するのは2回目だと思いますが(前回は現在大活躍のマリス・ヤンソンスさん指揮でしたね),石川県立音楽堂に登場するのは今回が初めてだと思います。

その他,ハーモニーホールふくいの演奏会のチラシも入っていました。こちらも次のとおり楽しみなプログラムです。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団
日時:2013年11月8日(金)19:00~
場所:ハーモニーホールふくい大ホール
演奏曲目
シベリウス:「カレリア」組曲
リスト:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

ピアノ独奏のヌーブルジェさんはラ・フォル・ジュルネでもおなじみですが,こちらも楽しみですね。

OEK設立25周年記念スペシャルコンサートでは,井上道義&OEKの個性をしっかり感じさせてくれました。西村朗:鳥のヘテロフォーニーはやはり生に限ります。楽しめました #oekjp

OEKが設立されて25周年になります。設立当初からの定期会員である私のようなものには感慨深さがあるとともに...我ながら歳を取ったなぁと思います(この間,2倍ほどの年齢になってしまいました)。

OEKは室内オーケストラということで,いろいろな面で制限があります。それを逆手に取るように色々と工夫を凝らした活動をすることによって,OEKらしさを作ってきたようなところがあります。今日のプログラムは,最後に井上さんが語っていたように,「他のオーケストラの25周年だったらこういうことにはならないでしょう」というプログラムでした。各曲ごとにOEKらしさが出ていました。

最初に演奏されたヘンデルの王宮の花火の音楽の序曲は,やはり,何といっても「お祝い」の音楽ですね。ステージに登場する井上さんの歩き方を見ただけで,出てくる音が予想できました。バロックティンパニーとトランペットのハイトーンを中心に格好よく,おめでたく決めてくれました。

次のショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第2番は,渋い作品でした。てっきり井上道義さんの趣味で選んだ曲かと思っていたのですが,驚くことに諏訪内晶子さんの選曲とのことでした。CDで予習した感じだと,「これは暗いなぁ」という印象だったのですが,諏訪内さんの演奏を実演で聞くと,「良い曲だなぁ」と感じました。諏訪内さんの演奏はいつもパーフェクトで,その隙のない美しさにひかれるのですが,演奏経験を積み重ねて,落ち着きも加わり,この渋い曲を安心して楽しませてくれました。最終楽章の終盤での,井上&OEKと一体となったアクロバティックな軽やかさもお見事でした。

後半はまず,モーツァルトの交響曲第25番が演奏されました。うかつにも見落としていたのですが...25周年だったので25番ということだったようです。第1楽章の最初から直線的な切迫感のある演奏でした。第4楽章のサッと軽やかに走り抜ける感じも良かったのですが,中間2楽章での脱力した気分も実に良かったですね。聞きながら「日常のあれこれの垢を洗い落としてくれるようだ...」と思いながら浸っていました。

そして最後の西村朗:鳥のヘテロフォニーです。井上さんが語っていたとおり,普通25周年記念の最後に,日本の現代曲を持ってくることはないと思いますが,この試みは大成功だったと思います。個人的には,歴代のOEKのコンポーザ・イン・レジデンスの作曲した曲の中でもいちばんインパクトのある曲だと思っています。この曲を持ってきてくれた辺り,OEKファンとしてはうれしいですね。

CDで聞いても面白いのですが,やはり実演で聞くと格別です。どうやってこういう音が出てくるのだろう,という部分の連続のような曲なので,見ているだけで楽しめます。弦楽器などもかなり細かくパートが分かれているようで,タイトルどおり,熱帯系の鳥がクチャクチャ啼いているような部分があったり,複雑なリズムの繰り返しで盛り上がったり,鍵盤打楽器を弓でこすったり,ティンパニを手で叩いたり(こういう奏法は他では見たことがありません)...演奏後,井上さんが「死にそうなぐらい大変」と言っていましたが,その苦労のし甲斐が演奏効果となってしっかり伝わってくるような作品です。

こういう作品をレパートリーとして持っていることは素晴らしいことだと思います。これだけ多彩な響きを出す作品にも関わらず,通常のOEKの2管編成で演奏できてしまうのがすごいところです(パーカッションは1名追加が必要ですが)。是非,次の25年に向けて(私は生きているのだろうか?)OEK十八番となるような新作を残していって欲しいと思います。

アンコールでは,最初の王宮の花火の音楽の序曲に対応するように,同じ曲のメヌエットで終了しました。ヘンデルでまとまりを付ける辺りも井上さんらしいと思います。

というわけでお祭り気分とOEKらしさに溢れた,素晴らしい演奏会でした。

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この日のプログラムです。ツイッターで紹介されていた缶バッチもゲット。ついつい,井上音楽監督の顔の入ったものを選んでしまいました。

2013/09/05

今週はOEKの演奏で西村朗:鳥のヘテロフォニーを2回聞けます #oekjp

9月になりOEKの新シーズンももうすぐ開幕ですね。今年は9月7日に行われる「25周年記念コンサート」で開幕する形ですが,その前の9月6日の「ランチタイムコンサート」にもOEKが登場します。

この中で個人的に注目しているのが西村朗作曲の「鳥のヘテロフォニー」です。この曲が2日連続で演奏されます。この曲は,岩城宏之さん時代に西村さんがコンポーザー・イン・レジデントとして作曲したもので,海外ツァーも含め,日本の現代曲の中でももっとも頻繁に演奏している曲ではないかと思います。

たまたま,西村朗さんが書かれた「曲がった家を作るわけ」という本を書店で立ち読みしていたところ,この曲の初演の際のエピソードが書かれていました。岩城さんのエピソードも書かれていたので「OEKファンとしては買ってじっくり読んでみようかな」と思ったのですが...数日後にもう一度書店に行ったら売り切れていました。

次の本です,関心のある方はお読みになってみてください。
http://www.amazon.co.jp/dp/4393935799

ちなみにこの本のタイトルですが,「作曲家」という3つの文字を無理やり(?)織り込んで,ひっくり返して意味ありげなタイトルにしています。この発想は,モチーフを展開するような作業と似ており,いかにも作曲家らしいと思います。池辺晋一郎さんをはじめ,作曲家にはダジャレの好きな方が多いのですが,クラシック音楽の作曲というのは,実は「音楽的なダジャレ」の積み重ねなのではないか,と最近思っています。現代音楽についても,ダジャレの観点から鑑賞すると,結構楽しめるのでは?とひそかに考えているところです。

さて,「鳥のヘテロフォニー」ですが,レコーディングの多いOEKならではで,2つのCDに収録されています。
Nec_0139

2回目のワーナー盤はライブ録音で,解説には「作曲家の了解を得て原曲の楽器編成から変更しています」と注釈がついています。先ほどの西村さんの本には,この曲の演奏があまりにも難しいので岩城さんとOEKが必死に練習して初演を行ったことが書かれていますが,その辺の緊迫感はやはり1回目のCDに現れていると思います。

今回は岩城さんの指揮ではなく井上道義さんの指揮で演奏されるのですが,どう雰囲気が変わるのか,これも楽しみです。何よりこの曲は実演で聞いて楽しめる曲です。私自身,実演でこの曲を聞いて「すごい」と思った後,家にあったCDを聞き返してみて,「やっぱりすごかった」と再認識したことがあります。

曲の雰囲気としては,途中,バルトークの「中国の不思議な役人」とかストラヴィンスキーの「春の祭典」のように複雑なリズムの繰り返しが緊迫感を生むような部分があるので,特に実演で聞き映えがすると思います。音を微妙に滑らせるような奏法など変なサウンドが沢山出てきますが,この辺も見た方が楽しめると思います。

この曲は,「25周年公演」の最後に演奏されますが,それに相応しい曲だと思います。演奏する方としては非常に大変だと思いますが,「OEK十八番」のうちの1曲の再演に期待したいと思います。

2013/09/04

大野和士指揮サイトウ・キネン・オーケストラのスクリーン・コンサート@金沢市文化ホールで聞いてきました。純音楽的な「ツァラトゥストラ」は聞きごたえ十分

この日の金沢は日中から激しい豪雨だったのですが,夜になって小雨になったので,金沢市文化ホールで行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本2013のスクリーン・コンサートを聞いてきました(入場無料)。

スクリーン・コンサートについては,スクリーンの「向う側」と「こちら側」でどうしても「空気の熱さ」が違ってくるので,拍手をしても良いか迷ってしまうのですが,どの曲も素晴らしい演奏で,「盛大な」とまでは行きませんが,それなりに拍手が起きていました。

最初に演奏されたモーツァルトの交響曲第33番は,オーケストラ・アンサンブル金沢が演奏する機会もほとんどない曲ですが,とても良い曲です(ジュピター音型が第1楽章に出てきますね)。サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の演奏は,そんなに変わったことをしているわけではないのですが,各フレーズのニュアンスの付け方が大変念入りで,退屈せずに楽しむことができました。全体的に慌てることなく,明快に鮮やかな音楽を楽しませてくれました。

2曲目のリゲティのフルートとオーボエのための二重協奏曲では,管楽器を中心としたサウンドの素晴らしさを堪能させてくれました(多分,ヴァイオリンは入っていなかったと思います。かなり変則的な編成でした)。いわゆる現代音楽ですので,聞きやすい作品とは言えないのですが,フルートのジャック・ズーンさんとオーボエのフィリップ・トーンドゥルさんの音が素晴らしく,その音に浸るだけで幸福感を感じました。

アンコールではモーツァルトの魔笛(多分)の中の2曲をこのお2人が演奏しました。ここでは音の素晴らしさだけではなく,自由自在の闊達さも楽しませてくれました。

後半の「ツァラトゥストラはかく語りき」は,後期ロマン派の作品だけあってうねるようなスケール感があるのですが,大げさ過ぎる感じはなく,むしろ純音楽的な構築感がありました。SKOはソリスト集団だけあって,各モチーフの押し出しが明確で,その積み重ねや受け渡しを追っていくだけで,充実感を感じました。

有名な冒頭のファンファーレはトランペット,ティンパニともに大変鮮やかでしたが,全体的にあっさりとした感じでした。曲のエンディング部分もあっさりとした感じでしたが,こういった点も含め,曲全体のまとまりがとても良いと思いました。

#ちなみに今回のメンバーは次のとおりです。弦楽器は日本人中心ですが大変豪華なメンバーですね。
http://www.saito-kinen.com/j/program/sko_mem/sko_mem.shtml

この日会場では松本市の観光マップを配布していましたが,北陸新幹線が金沢まで開通すれば,松本市まではかなり近くなりますね。その時は一度,松本でSKOの実演を聞いてみたいものです。

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↑このイベントのチラシです。この日の豪雨を予想するように「雨天決行」などと書いてありました。

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