OEKのCD

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2013年11月10日 - 2013年11月16日

2013/11/14

OEK第343回定期公演。ギュンター・ピヒラー指揮によるウィーンの音楽集。やっぱりピヒラーさんのハイドンは最高です。ラドヴァン・ヴラトコヴィッチさんの自然体のホルンも素晴らしい安定感でした #oekjp

11月の定期公演にはおなじみギュンター・ピヒラーさんが登場しました。演奏会のキャッチコピーは「ウィーンの楽士たち饗宴」ということで,プログラムには,ハイドン,R.シュトラウス,シューベルトとウィーンで活躍した作曲家の作品が並びました。プログラムの構成的には,シューベルトの5番,シュトラウスの協奏曲,ハイドンのオックスフォードということで,協奏曲を中心にシンメトリカルな構成になっていました。

最初に演奏された,シューベルトの交響曲第5番はOEKがたびたび演奏してきた曲で,個人的に大好きな作品です。ピヒラーさんの指揮は,演奏会の最初ということで,いつものように(?)ビシビシと引き締める感じは,少し控え目にして,キビキビと軽やかに流す感じでした。それがまたこの曲に相応しいと感じました。

2曲目のR.シュトラウスのホルン協奏曲第2番は,ラドヴァン・ヴラトコヴィッチさんのホルンを堪能できました。冒頭からヴラトコヴィッチさんのホルンの自信に満ちた自然な音がホールに伸びやかに広がり,会場の空気が「どこかアルペン」という感じになりました。OEKの演奏もヴラトコヴィッチさんに触発されたように生き生きとしたもので,歌に満ちた第2楽章,音楽が湧き上がってくるような第3楽章と素晴らしい音楽が続きました。

その後,ヴラトコヴィチさんの独奏でアンコールが演奏されました。これが,「さすが,トップ・アーティスト!」という素晴らしい演奏でした。詳細はレビューで紹介しましょう。

後半はハイドンの「オックスフォード」1曲だけでしたが,全く物足りないところはありませんでした。あまちゃん風に言うと(別にあまちゃん風に言う必要もないのですが,いまだに「あまロス」気味なので..),「おら やっぱり,ピヒラーさんのハイドンが好きだ」という感じの演奏でした。

曲全体はビシっと磨かれており,キビキビとした音の動きを中止に隙がありません。楽想が変わると,ちょっと間を入れて,明確にコントラストを付けるスタイルもいつもどおりでした。第2楽章などは,とてもシンプルなのに,深さを感じさせてくれます。そして最終楽章では,手綱を引き締めるような快速で,鮮やかに走り抜けました。

アンコールでは,ハイドンの57番という,非常にマイナーな作品の終楽章が演奏されました(なぜこの曲なのか知りたい気もします)。こちらも大変楽しく,鮮やかな演奏でした。

この日も終演後,サイン会があったので,「ハイドンはとても楽しめました」とピヒラーさんに声を掛けてみたところ,大変うれしそうな顔をされていました。ピヒラーさんにとっても快心の演奏だったのではないかと思います。

同様の公演は,新潟県柏崎市でも行われますので,お近くの方は是非お聞きになってください。

2013/11/13

イリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタル金沢公演 ショパンのエチュードop.25全曲は,鮮やかな技巧としっとりとした美しさに溢れた小宇宙。素晴らしい演奏でした。

冬が到来したような寒さの中,北國新聞赤羽ホールで行われたイリヤ・ラシュコフスキー ピアノ・リサイタルを聞いてきました。ラシュコフスキーさんは,昨年行われた第8回浜松国際ピアノコンクールで1位を受賞した若手ピアニストです。今回のリサイタルは,それを記念しての「優勝者ツァー」の一環でした。

今回演奏された曲は,ベートーヴェンの「熱情」ソナタ,ブラームス晩年の間奏曲集,ショパンのスケルツォ第1番,ショパンのエチュードop.25全曲,スクリャービンの炎に向かって というプログラムでした。今回,聞きに行こうと思ったのは,もちろんラシュコフスキーさんを聞いてみたかったからなのですが,このプログラムの素晴らしさもその理由の一つです。

特にショパンのエチュードop.25全曲は,有名な曲の割に,金沢ではなかなか実演で聞く機会がありません。それだけ,取り上げるのに勇気の必要な曲だからだと思いますが,ラシュコフスキーさんは見事な演奏を聞かせてくれました。ラシュコフスキーさんの音には,常にしっとりとした重さがあります。ショパンといえば,軽やかで華やかな印象がありますが,そういった面を残しながらも,常に大人の落ち着きを感じさせてくれました。この曲集の全曲を実演で聞くのは,実は初めてのことだったのですが,ラシュコフスキーさんは,この曲の魅力を堪能させてくれる演奏でした。

その他の曲も,それぞれ聞きどころがありました。ベートーヴェンの「熱情」は,後半のショパンに比べると,やや完成度が低い気はしましたが,その浅薄にならない練られた音はベートーヴェンに相応しいものでした。ブラームスの間奏曲は,晩秋の気分にぴったりで,柔らかく落ち着いた気分に浸ることができました。最後に演奏されたスクリャービンの炎に向かっては,他の曲に比べると,少々毛色の違う作品でしたが,神秘的なムードと硬質な力感の同居した演奏は,プログラムの最後に相応しい迫力がありました。

この日は,お客さんの数がそれほど多くなかったのが少々残念でしたが(今日の演奏だったら,もっと熱い拍手が欲しいですね),期待の若手アーティストの意欲溢れる演奏を味わうことができ,大満足でした。

PS. 終演後,サイン会が行われました。アンコール曲の掲示がなかったので,尋ねてみたところ,スクリャービンの(多分そうだと思っていました)エチュードop.42-5とのことでした。

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