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2013年12月8日 - 2013年12月14日

2013/12/14

音楽堂室内楽シリーズ第5回ミルオトキクカタチ(1回目) 久世建二さんの造形作品が一面に並ぶフロアの中での室内楽。これまでにない演奏会でした。 

本日は音楽堂室内楽シリーズ第5回として行われた「ミルオトキクカタチ」を聞いてきました。これは金沢美術工芸大学学長の久世建二さんの作った「土の形・ヒトガタ」という造形作品がフロアいっぱいに展示された交流ホールで,ピアノ三重奏の演奏を行うという企画です。

今回の久世さんの作品は,以前,金沢21世紀美術館でも展示されていたことがあるものです。人間の形を思わせるような(十字架のようでもある)平べったいオブジェを沢山並べた作品で,どこか亡くなった人たちの墓地のようにも見えます。一つ一つのオブジェは全く別の作品でもようでもあるし,全部まとめて一つの作品のようでもあります。

今回の企画は,これらのオブジェの周りに寝転んでもらっても,触ってもかまいません,自由なスタイルで聞いてくださいという大胆な内容でした。写真撮影も認められていたようでしたので,私も撮影してきたのですが,次のような感じになります。

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ちょっと見たことのないような雰囲気でした。

演奏された曲はバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番~ラルゴ,コダーイ/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲~アダージョ,ショパン/幻想曲,ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏曲第2番の4曲で,鶴見彩さん(ピアノ),坂口昌優さん(ヴァイオリン),荒井結子さん(チェロ)の3人によって演奏されました。

どの曲も,「ヒトガタ」のイメージどおり,どこか暗く,人を追悼するような静かさがありました。前半の3曲も素晴らしかったのですが,後半に演奏されたショスタコーヴィチが特に聞きごたえがありました。いかにもショスタコーヴィチの室内楽らしい構成の作品で,特に追悼するような深さのある3楽章と,弦楽四重奏曲第8番でもおなじみの「一度聞けば忘れられない」ユダヤ風のメロディの出てくる第4楽章の凄みのある空気が印象的でした。

今回の作品は,直接交流ホールの床の上に置かれていましたが,展示方法については,もう一工夫欲しいかなと思いました。どうせなら,部屋全体が真っ暗になるようにし,床にも何か敷いて欲しいと思いました。今回,床の上に座っても構いませんとアナウンスがあったのですが,やはりカーペットとか敷いてないとなかなか座れないかなと思いました。

今回が初めての試みということで,改善点はある気はしましたが,美術作品の中で音楽を聞くというのは,とても面白いと思いました。明日は,コントラバス四重奏との「共演」ですが,また別の表情を見せてくれることでしょう。*

12/14-15は「五感で見る聴く音楽会@石川県立音楽堂」,美術作品の中でピアノ三重奏(本日)とコントラバス四重奏(明日)。北陸新人登竜門コンサート出身者が活躍します。

本日12月14日と明日15日は,石川県立音楽堂交流ホールで,「ミルオトキクカタチ:久世建二のアートの中で”五感で見る聴く”音楽会」が行われます。金沢美術工芸大学の久世建二学長によるアート作品が並べられたフロアの中で,ピアノ三重奏とコントラバス四重奏による演奏が行われるという企画です。

奏者は次のとおりです。

12/14(土)19:00~ ピアノ:鶴見彩,ヴァイオリン:坂口昌優,チェロ:荒井結子
12/15(日)11:00~ コントラバス四重奏(岡本潤ほか)+ピアノ:平野加奈

北陸新人登竜門コンサートに登場したことのある皆さんによる演奏が中心というのが嬉しい点です。こういう演奏会は,OEKや音楽堂ができる前には考えられなかった企画だと思います。どういうステージ(というかフロア?)になるのか期待したいと思います。

北陸中日新聞に書いてあった記事を読んで知ったのですが,金沢出身のコントラバス奏者,岡本潤さんは,NHK交響楽団に入団されたようですね。
http://www.nhkso.or.jp/about/orchestra_members.php#contrabass

今年は,「登竜門」出身者からは,日本音楽コンクールのピアノ部門と声楽部門で入賞者が出ましたが,NHK交響楽団に入団というのもこのコンサートの成果だと思います。

この岡本さんを中心としたコントラバス四重奏は,この公演以外にも次のとおり金沢でいくつか演奏会を行います。

15日(日)14:30~ 金沢蓄音器館 エドウィン・フィッシャーのバッハ(SP盤)とのコラボレーション演奏

16日(月)18:00~ Share金沢のライブハウスMock  Charge Free(ドリンク別)の投げ銭ライブ
http://share-kanazawa.com/livehouse/index3.html

17日(火)19:30~ カフェ&ギャラリーミュゼ(金沢21美から徒歩1分) \2000

16日の「投げ銭ライブ」というのがなかなか面白そうです。ちなみに「Mock」というのは柿木畠の「もっきりや」に関係あるようです。注目のスペースですね。OEKメンバーの室内楽にも使える?

2013/12/08

OEK+北陸聖歌合唱団のクリスマス・メサイア公演。三河正典さんの熱い指揮の下,例年にも増して壮麗な演奏を聞かせてくれました。#oekjp

この時期恒例の,OEKと北陸聖歌合唱団によるクリスマス・メサイア公演を聞いてきました。私の場合,第9ではなく,この曲を聞くと「年末だな」と感じます。

今年の指揮は三河正典さんでした。昨年の演奏も素晴らしかったのですが,今年で3年連続ということもあり,その集大成といった感じの壮麗さがありました。しかも雑なところはなく,第1部最初の序曲から,じっくりとしたテンポで1曲ずつ明快な音楽を聞かせてくれました。OEKの演奏は,バロック音楽らしく基本的にすっきりとしたものでしたが,弦楽合奏によるちょっとした細かい音型など,どの部分をとってもでしっかりと磨かれており,毎年積み重ねてきた,「伝統の美」のようなものを感じました。

北陸聖歌合唱団も大変堂々とした歌いっぷりでした。客席から見ていると,三河さんが合唱を指揮するとき,ほとんど天井を向いて(もしかしたら天上?)指揮されているような場面が何回もありました。それに応えるように,ハレルヤコーラスも最後のアーメンコーラスも大変力強く,スケールの大きな演奏になっていました。

独唱者では,特に女声の2人が素晴らしいと思いました。金沢のメサイアの常連である朝倉あづさの涼やかなソプラノは今年も同様でした。朝倉さんの声は,本当に安定しており,毎回安心して聞くことができます。池田香織さんのメゾ・ソプラノは第2部の最初の方もアリアを中心に落ち着きと艶のある声をじっくりと堪能させてくれました。

今年の抜粋は合唱曲がやや少ない気はしましたが,その部分,1曲ごとの充実度が素晴らしいと思いました。

演奏会の最初に,OEKエンジェルコーラスとOEKの共演でクリスマスソングメドレー,最後に全員そろって,「きよしこの夜」が歌われました。この構成もすっかり定着しました。恐らく,会場に居た多くの人たちは,子どもたちの明るい声を聞いて,ホッとした気分になったのではないかと思います。

この日の金沢は久しぶりにすっきりと晴れたのですが,穏やかな年末に相応しい,暖かな気分にさせてくれる演奏でした。

PS. プログラムを見ていると,第1部にパストラールが入っていなかったので「?」と思っていたのですが,実際にはしっかり演奏されました。クリスマスシーズンに,この曲がないとやはり寂しいですね。OEKらしく,繊細で透明な美しさのある素晴らしい演奏でした。

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