OEKのCD

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« 今回の音楽堂室内楽シリーズは,池辺晋一郎「自己ベスト」室内楽曲集。前衛的な作品からヴァイオリン初心者用作品,さらにはビートルズまで。ご本人の解説付きでたっぷり楽しめました。#oekjp | トップページ | OEK定期公演「ベートーヴェン交響曲集II」は,ラルフ・ゴトーニさん指揮。地味目の第6番「田園」と第8番の組み合わせでしたが,大変聞きごたえがありました。 #oekjp »

2014/01/26

OEK&ラルフ・ゴトーニ・ウィーク始まりました。珍しいウェーバーの交響曲第1番は独創的な面白い曲。楽しめました。三重協奏曲は,急遽登場した水谷川優子さんを加えたゴトーニ・ファミリーによる堂々たる演奏 #oekjp

1月に入って2回目となるOEKの定期公演フィルハーモニーシリーズを聞いてきました。今回指揮者として登場したのは,ラルフ・ゴトーニさんです。ゴトーニさんは一昨年も同じ時期に来られて,フィルハーモニーとマイスターの両シリーズの指揮をされましたが(この時は室内楽公演にも登場していました),今回もまた両シリーズを指揮されます。マイスターの方は来週の土曜日なので,「ゴトーニ・ウィーク」ということになります。

マイスターの方は「ベートーヴェンの交響曲チクルス」ですが,本日の演奏会も前半はベートーヴェンの曲が取り上げられましたので,「チクルスの補遺」という感じになっていました。後半では,ウェーバーの交響曲第1番という,滅多に演奏されない曲が演奏されましたが,予想以上に面白い曲でした。

今回演奏された3曲ですが,コリオラン序曲がハ短調,三重協奏曲がハ長調,ウェーバーがハ長調というとで,全部,「ハ」で統一されていました。しかも,どの曲も180*年に作曲された曲ということで,時代的な統一感もありました。

ゴトーニさんは,毎回一ひねりのある選曲をされますが,今回もまた「さすが,なるほど」というプログラミングでした。

演奏の方も充実したものでした。コリオラン序曲はノンヴィブラートのすっきりとした音で始まりました。全曲はほの暗いトーンが一貫しており,重心の低い落ち着きと秘めたドラマを持った演奏になっていました。

続く三重協奏曲は,予定されていたチェロのヴォルフガング・メールホルンさんが急病のため,水谷川優子さんに変更になりました。奏者の交替の理由として「急病」という理由はよく聞きますが,今回は本当に直前に交替が発表されました。サイン会の時,水谷川さんにお尋ねしたところ昨日決まったとのことです。ちなみに「金沢にいらっしゃったんですが?」と尋ねたところ,ヴァイオリンのマーク・ゴトーニさんは「夫です」とのことでした。図らずも,ゴトーニさん+息子+その奥さん というファミリーな三重奏という形になりました。

演奏の方はやはり,マークさんのヴァイオリンの安定感のある美しさに比べると,水谷川さんのチェロの方はやや埋もれがちになっていましたが,その頑張りには盛大な拍手が送られていました。

この曲ですが,協奏曲のような感じで始まった後,ピアノ三重奏曲に変貌し,また協奏曲に戻る...という具合で,ベートーヴェンのこの時期の他の曲と比べると,曲全体としての大きな盛り上がりにやや不足する部分があるかな,と感じました。とはいえ,3人もソリストが登場する協奏曲というのは,やはり豪華ですね。ゴトーニさんの指揮とピアノの下で,たっぷりと楽しませてくれました。

後半のウェーバーの交響曲第1番は実演で聞くのは初めての曲でした。ウェーバーが20歳の頃の作品ということで,オーソドックスな交響曲からすると,「何か変?」という部分もありましたが,そこが魅力となっていました。例えば,第1楽章の第2主題(だと思います)は結構唐突に短調で出てきて,テンポが遅くなるのですが,そういった部分が「交響曲というより序曲」のような感じでとても新鮮でした。第4楽章の生き生きした楽想や,中間楽章でのオーボエの活躍など,同じく若書きの名曲,ビゼーの交響曲に通じる魅力があると思いました。ゴトーニさんの指揮はスケール感と同時に若々しさを感じさせるもので,この曲の魅力をしっかり伝えてくれました,

アンコールでは,シベリウスの「悲しいワルツ」が演奏されました。ゴトーニさんのお国モノということで,余裕たっぷりの指揮ぶりで,美しい5分間のドラマを楽しませてくれました。

ゴトーニさんは定期演奏会以外に1月30日のランチタイムコンサートにも登場します。今回もまた充実した演奏を楽しませてくれそうですね。

« 今回の音楽堂室内楽シリーズは,池辺晋一郎「自己ベスト」室内楽曲集。前衛的な作品からヴァイオリン初心者用作品,さらにはビートルズまで。ご本人の解説付きでたっぷり楽しめました。#oekjp | トップページ | OEK定期公演「ベートーヴェン交響曲集II」は,ラルフ・ゴトーニさん指揮。地味目の第6番「田園」と第8番の組み合わせでしたが,大変聞きごたえがありました。 #oekjp »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 今回の音楽堂室内楽シリーズは,池辺晋一郎「自己ベスト」室内楽曲集。前衛的な作品からヴァイオリン初心者用作品,さらにはビートルズまで。ご本人の解説付きでたっぷり楽しめました。#oekjp | トップページ | OEK定期公演「ベートーヴェン交響曲集II」は,ラルフ・ゴトーニさん指揮。地味目の第6番「田園」と第8番の組み合わせでしたが,大変聞きごたえがありました。 #oekjp »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック