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2014/02/09

小松シティ・フィルハーモニック第15回定期演奏会を聞いてきました。今回はアメリカ尽くし。メインの「新世界」はしっかり演奏された立派な演奏。コンサートでは意外に取り上げられない「パリのアメリカ人」も楽しい演奏でした。

本日は午後から小松まで行って,小松シティ・フィルハーモニックの第15回定期演奏会を聞いてきました。今回は,「アメリカ」がテーマで,前半でバーンスタインのキャンディード序曲とガーシュウィンのパリのアメリカ人が演奏され,後半ではドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」が演奏されました。「新世界」が演奏されることは多いのですが,前半に演奏されたバーンスタインやガーシュインの曲については,アマチュア・オーケストラが取り上げる機会はそれほど多くないかもしれません。

キャンディード序曲は,最近では,「題名のない音楽会」のテーマ曲としてよく知られていますが,私自身,オーケストラの生演奏で聞いたのは本当に久しぶりのことです。各楽器の音が原色的に飛び込んできて,開幕に相応しいパンチ力がありました。

「パリのアメリカ人」は,比較的ゆったりとしたテンポで演奏され,クラクションの音に慌てふためく「お上りさん」的気分が出ていました。途中ゆっくりしたテンポになる部分では,トランペットのソロが入りますが,ベルの部分に赤いタオル(?)を掛けてミュートしていました。ちょっと崩したジャズっぽい気分もあり,実に「いい感じ」でした。最後のチャールストン風の部分もフル編成オーケストラの実演で聞くと楽しいですね。

後半の「新世界から」は,大変有名な曲ですが,管楽器がソリスティックに活躍する部分が多いので,演奏するのはかなり大変なのではないかと思います。今回の演奏は,2楽章のイングリッシュホルンのしっとりとしたソロをはじめ,決め所がしっかりが決まっており,まとまりの良い,とても立派な演奏になっていました。第1楽章の第1主題をはじめ,ホルンも各所で活躍する曲ですが,難しいパッセージをくっきりと演奏しており,演奏全体に魂を込めているようでした。第4楽章も堂々と演奏され,最後の音が長ーくのばされ,静かに終わりました。珍しく第1楽章の呈示部の繰り返しを行っていましたが,そのこともあり,「聞きごたえのある大交響曲」といった演奏になっていました。

アンコールでは,「アメリカ」つながり,というよりは「ドヴォルザーク=鉄道ファン」というつながりで,シュトラウスの「観光列車で」が演奏されました。この曲を聞くと,ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでカラヤンやクライバーが楽し気にこの曲を指揮していたのを思い出しますが,今回の演奏も,リラックスした気分のあるとても良い演奏でした。

小松シティ・フィルハーモニックの定期演奏会のプログラムは,アンコールの選曲も含め,毎年,ちょっとマニアックなひねりがあるのがいいですね。これからも,金沢では聞けないような,「こだわり」のプログラムを期待したいと思います。

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