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2014年2月

2014/02/23

山田和樹指揮OEK定期公演。三善晃「三つのイメージ」での臨場感溢れる迫力,メンデルスゾーン「讃歌」でのとてつもない壮麗さ。大盛り上がりの公演でした。#oekjp

山田和樹指揮による,OEK定期公演を聞いてきました。今回のプログラムは,前半が三善晃作曲「三つのイメージ(2002年度OEK委嘱作品)」とメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」ということで,前半後半ともに合唱が入る曲でした。東京混声合唱団の指揮者もつとめる山田さんならではの選曲ということもできます。

山田さんがOEKの定期公演に登場するのは今回が3回目ですが,自分自身で全部プログラムを考えたのは今回が初めてとのことです。その自信に満ちた,実に壮麗で聞きごたえのある演奏会になりました。

前半に演奏された三善さんの「三つのイメージ」は12年ぶりの再演ということになります。実は,私の子どもがたまたま,この時にOEKエンジェル・コーラスに入っており,この曲を岩城宏之さん指揮で「世界初演&CD録音」しています。というわけで,個人的にも思い出深い作品です。

今回の演奏ですが,その時を上回る素晴らしい演奏だったと思います。合唱の部分については,「メロディを歌う」というよりは,「発声する」「語る」という感じの部分が多く,決してとっつきやすい作品ではありません。しかし,今回の演奏では,一つ一つの言葉に生命力と臨場感を感じました。「火」「水」「人間」という3つのキーワードを中心とした恐怖感や不安感のようなものがしっかり伝わってきました。

「水」と「火」の恐怖というと,どうしても津波や原発事故のことなども連想してしまいます。現代社会への警鐘を感じさせる曲であり,演奏だったと思います。

前半ではアンコールも演奏されました。三善晃さん編曲による親しみやすい作品でした。詳細はレビューで書きたいと思いますが,「いきなりクライマックス」という感じのすごい演奏でした。

後半は,メンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」が演奏されました。演奏される機会が非常に少ない作品で,正確なところは分かりませんが,「恐らく,今回が金沢初演だろう」とのことでした。演奏時間と編成的には,ベートーヴェンの第9のようなところがあり,前半オーケストラだけの楽章があった後,後半は独唱と合唱によるカンタータのような作品になる,という曲です。

ただし,前半と後半の比率が第9とは反対で,交響曲:カンタ―タ=3:5ぐらいの比率で,印象としては交響曲というよりは,大規模な宗教曲に近い感じもありました。ただし,メロディはメンデルスゾーンらしくとても親しみやすく(特に,冒頭のメロディは一度聞けば誰でも覚えられそう),大衆性と重量感とが良いバランスで備わった曲だと思いました。

この曲では,何といっても山田和樹さんの音楽を構築する力が素晴らしいと思いました。トロンボーンによる,清々しくも威厳のある冒頭のメインテーマから,最終楽章の非常に壮麗な盛り上がりまで,最高のバランスで大曲を聞かせてくれました。曲全体については,「ドイツの宗教音楽」といった感じで,しっかりと設計されていたと思いますが,それだけではなく,瑞々しさ,熱さ,陶酔的な美しさなどが湧き上がっており,「どこを取っても魅力的」という演奏になっていたと思います。

OEK合唱団+αによる合唱も立派な演奏でした。第2楽章の出だしの最初の合唱,第10楽章のクライマックスなど,非常にダイナミックレンジの広い,厚みと輝きのある声を聞かせてくれました。

それと独唱者も素晴らしい出来でした。山田さんは「自分と同じ世代の歌手を揃えた」と仰っていましたが,その意図どおり,ソプラノの小林沙羅さん, テノールの西村悟さんともに,今が伸び盛りといった感じの若々しい美しさのある歌を聞かせてくれました。地元出身の熊田祥子さんは,途中,小林さんと絶妙のソプラノ2重唱を聞かせてくれました。清潔感と華やかさのある素晴らしい二重唱でした。

途中,いろいろなパターンの盛り上がり方や聞かせどころがありましたが(ア・カペラによるコラールも良かったですねぇ),やはり最後の最後に到達した壮麗な盛り上がりが,特に印象的でした。お見事という演奏でした。

ただし...フライング気味のブラボーの声にはがっかりしました(もっと美しい声のブラボーならまだ良かったのですが...)。せめて一呼吸おいて欲しかったと思いました。

終演後は今回出演した5人の皆さんによる「大サイン会」が行われました。こちらもまた大人気でした。小林沙羅さんは,2週連続での登場でしたが,「「こうもり」良かったよ」と声を掛ける人も多く(多分),すっかり金沢での人気が定着したのではないかと思います。テノールの西村さんとの共演による,オペラなど是非見てみたいものです。

2014/02/15

OEKの「こうもり」@石川県立音楽堂は,現代の東京を舞台にした「白いこうもり」。設定がぴったり。小林沙羅さんのアデーレなど歌手も万全 #oekjp

今日はずっと前から楽しみにしていた,喜歌劇「こうもり」公演を石川県立音楽堂で聞いてきました。OEKの「こうもり」については,2004年にハイライト版で聞いたことはありますが,やや中途半端な面がありました。実質今回が初めて生で観る「こうもり」でした。

今回の「こうもり」は,1月に観たオペラ「滝の白糸」同様,金沢と東京の2か所で上演されます。音楽堂で上演されるということで,演奏会形式かなと最初は勘違いしていたのですが,コンサートホールのステージ上には立派なセットが出来ており,幕がないだけで本格的なオペラとなっていました。

今回の特徴は,何といっても舞台を現代の東京に設定している点です。歌手は,外国人と日本人の混成チームでしたが,その国籍通りの役柄になっていました。例えば,ロザリンデ役の小川里美さんやアデーレ役の小林沙羅さんは日本人役。アイゼンシュタインやオーストリア人役ということで,日本語とドイツ語が混ざる,バイリンガル・オペラとなっていました(歌はドイツ語だったので,「一部二か国語」という方が良いかもしれません)。これが予想以上にリアルに感じました。現代の東京ならあり得るかなという気がしました。

職業の設定の方は,ファッション業界,証券業界ということで,ウィーン風の「こうもり」とは全く違う雰囲気でした。第1幕から,ファッションショーを思わせる白っぽい背景が印象的でした。この印象がとても鮮やかで,一言で言うと「白いこうもり」という新鮮さを感じました。2幕のパーティのパーティシーンでは,この白い背景に草間彌生もびっくりという感じの「水玉の照明」になっており,「非現実的なセレブの世界」を強く感じさせてくれました。

歌手の皆さんもこの「セレブの世界」にぴったりの雰囲気を持っていました。ロザリンデ役の小川里美さんは,元モデルという設定でしたが,元というよりは「現役のモデルそのまま」という感じでした。小川さんを想定したようにはまっていました。ただし,キャラクター的に2幕のチャールダーシュは,やはり野性味とか情熱にやや不足するかなと感じました。

アイゼンシュタイン役のペーター・ボーディングさんも「証券ディーラー」役にぴったりの雰囲気でした。マッチョで愛すべき2枚目という感じでした。このアイゼンシュタインと対を成していたのが,警部フランク役の妻屋秀和さんでした。この2人の絡み合いが,この作品の見所の一つでした。第2幕では,あたかもパンダと白黒反転したパンダのペアのようにそれぞれ白と黒のスーツで登場し,ユーモラスでファッショナブルなコントラストを作っていました。

妻屋秀和さんは,体格も声も立派で,愛すべき警部役として,ドラマを盛り上げていました。第3幕の刑務所のシーンでは警部補役の西村雅彦さんに劣らないようなコミカルな演技を見せてくれました。

ストーリー全体は,アイゼンシュタインの友人の証券ディーラー,ファルケが,アイゼンシュタインに仕返しをするために仕込んだ「やらせ」ということで,ファルケだけは全体から離れて,眺めているという感じになっていました。時々,ステージの上の方から俯瞰するような感じで登場していたので,「みんなが操られている」という感じをしっかり印象づけていました。

2幕ではイベントプロデューサーのオルロフスキー主催のパーティの場になります。オルロフスキーは,笑うことを忘れた憂鬱な若者という設定でした。もしかしたら,現代社会の病理のようなものを象徴しているのかな,とも思ったのですが,そこまで深読みはできませんでした。ただし,2幕では最後まで不満そうな感じだったので,ちょっと違和感を感じました。この辺の解釈については,後からじっくり考えてみようと思います。

歌手の中では,アデーレ役の小林沙羅さんの歌唱がいちばん印象に残りました。家政婦からモデルを目指す,野心に溢れた娘,といった役柄でしたが,小林さんの声には芯の強さがあり,キャラクターにぴったりでした。たくましさと可愛らしさとが共存した雰囲気は魅力的で,最後の場面でオルロフスキーがパトロンになると言うのも納得でした。オルロフスキーについては,最後に笑ったのかどうか,遠くからは分からなかったのですが,このアデーレの「たくましい生き方」によって救われたようにも感じられました。

その他,いかにも軽薄なテノールという役柄だったジョン・健・ヌッツォさんの声も聞きものでした。

第2幕の宴会では,スペシャルゲストとして,オペレッタの元女王といった感じでメラニー・ホリディさんが登場しました。ウィーンの歌を歌って,本場の貫禄を感じさせてくれました。

第2幕以降に登場する合唱団もしっかりとした声で,雰囲気を盛り上げてくれました。この作品はコメディなのですが,要所要所で「人生」を考えさせるようなセリフが出てきます。合唱団の歌によって,力強く人生を肯定しているようでした。

西村雅彦さんのセリフの中に「最近は「先行き」とか「未来」という言葉ばかり出てくる...」といったものがありましたが,オペレッタ全体を通じて,「人生は今を楽しく生きることが大切」というようなメッセージを感じました。シャンパンの力で今を楽しくするというのも一つの選択なのかもしれません。

ハンス・リヒター指揮OEKの演奏も大変気持ちの良いものでした。第2幕最後のBruderleinの辺りなどでは,たっぷりと酒と人生を謳歌するような音楽を聞かせてくれました。 

現代社会では,先行きを予想しないと生きていけないのかもしれませんが,お酒を飲むときぐらいは,そして,音楽を聞く時ぐらいは今を生きていきたいものですね。 そんなことを感じさせる舞台でした。

2014/02/09

小松シティ・フィルハーモニック第15回定期演奏会を聞いてきました。今回はアメリカ尽くし。メインの「新世界」はしっかり演奏された立派な演奏。コンサートでは意外に取り上げられない「パリのアメリカ人」も楽しい演奏でした。

本日は午後から小松まで行って,小松シティ・フィルハーモニックの第15回定期演奏会を聞いてきました。今回は,「アメリカ」がテーマで,前半でバーンスタインのキャンディード序曲とガーシュウィンのパリのアメリカ人が演奏され,後半ではドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」が演奏されました。「新世界」が演奏されることは多いのですが,前半に演奏されたバーンスタインやガーシュインの曲については,アマチュア・オーケストラが取り上げる機会はそれほど多くないかもしれません。

キャンディード序曲は,最近では,「題名のない音楽会」のテーマ曲としてよく知られていますが,私自身,オーケストラの生演奏で聞いたのは本当に久しぶりのことです。各楽器の音が原色的に飛び込んできて,開幕に相応しいパンチ力がありました。

「パリのアメリカ人」は,比較的ゆったりとしたテンポで演奏され,クラクションの音に慌てふためく「お上りさん」的気分が出ていました。途中ゆっくりしたテンポになる部分では,トランペットのソロが入りますが,ベルの部分に赤いタオル(?)を掛けてミュートしていました。ちょっと崩したジャズっぽい気分もあり,実に「いい感じ」でした。最後のチャールストン風の部分もフル編成オーケストラの実演で聞くと楽しいですね。

後半の「新世界から」は,大変有名な曲ですが,管楽器がソリスティックに活躍する部分が多いので,演奏するのはかなり大変なのではないかと思います。今回の演奏は,2楽章のイングリッシュホルンのしっとりとしたソロをはじめ,決め所がしっかりが決まっており,まとまりの良い,とても立派な演奏になっていました。第1楽章の第1主題をはじめ,ホルンも各所で活躍する曲ですが,難しいパッセージをくっきりと演奏しており,演奏全体に魂を込めているようでした。第4楽章も堂々と演奏され,最後の音が長ーくのばされ,静かに終わりました。珍しく第1楽章の呈示部の繰り返しを行っていましたが,そのこともあり,「聞きごたえのある大交響曲」といった演奏になっていました。

アンコールでは,「アメリカ」つながり,というよりは「ドヴォルザーク=鉄道ファン」というつながりで,シュトラウスの「観光列車で」が演奏されました。この曲を聞くと,ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでカラヤンやクライバーが楽し気にこの曲を指揮していたのを思い出しますが,今回の演奏も,リラックスした気分のあるとても良い演奏でした。

小松シティ・フィルハーモニックの定期演奏会のプログラムは,アンコールの選曲も含め,毎年,ちょっとマニアックなひねりがあるのがいいですね。これからも,金沢では聞けないような,「こだわり」のプログラムを期待したいと思います。

2014/02/02

スロヴァキア・トリオ演奏会:ルドヴィート・カンタ・リサイタル・シリーズ Vol.16を聞いてきました。大人の魅力と半場の魅力にあふれた,素晴らしい演奏の連続でした。

昨日に続いて,OEK関連の演奏会を聞いてきました。聞いてきたのは,スロヴァキア・トリオ演奏会:ルドヴィート・カンタ・リサイタル・シリーズ Vol.16です。この日,OEKメンバーは金沢市内や富山市内などに分かれて,色々な公演に登場していたようです。どれに行こうか迷ったのですが,やはりカンタさんの室内楽を聞いてみたいと思い,スロヴァキア・トリオの演奏会に行くことにしました。

このトリオの名前は,1950年代に活動していたスロヴァキアのピアノ三重奏団にちなんだものです。一旦消滅したのですが,1980年代にメンバーを変えて復活し,カンタさんがOEKに入る直前まで活動していたとのことです。今回は2回目の「復活」ということになります。

演奏された曲は,マルティヌー/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番,ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏曲第2番ホ短調,ドヴォルザーク/ピアノ三重奏曲第4番ホ短調「ドゥムキー」と彼らのお国モノといって良い3曲でした。

最初のマルティヌーの作品は滅多に演奏されない曲ですが,プログラムに書いてあった「マルティヌーは生涯孤独な作曲家だった」という文章を読んでから聞いたこともあり,その孤独感がひしひしと伝わってくるようでした。ただし,大げさな演奏ではなく,第2楽章ではほのかな明るさの見える「大人の演奏」でした。

次のショスタコーヴィチは,昨年12月に交流ホールで別の演奏で聞いたばかりの曲です。その時も素晴らしいと思ったのですが,やはり今回はコンサートホールで聞いたこともあり,さらに凄みと美しさを感じました。ヴァイオリンとチェロも素晴らしかったのですが,ここでは特にピアノのノルベルト・ヘラーさんの硬質の音が冴えていました。重要なモチーフがピアノに出てくると,ハッとさせるような感じでホールの空気が変わっていました。ヴァイオリンのエヴァルト・ダネルさんの音も地に足がしっかりとついたような落ち着きがあり,この曲の魅力がしっかり伝わってきました。

後半のドゥムキーは,この3人にとってはいちばん得意としているレパートリーではないかと思います。ゆっくりとした部分と速い部分とが交錯するような曲で,前半の2曲に比べると大変分かりやすい作品です。カンタさんの伸び伸びとしたカンタービレからは,どこか郷愁のようなものの伝ってきました。この曲は今年のラ・フォル・ジュルネ金沢でも演奏されそうな曲ですが,今回は正真正銘の本場の味が伝わってくるような,味のしみた見事な演奏だったと思います。

今回はコンサートホールの1階だけを使っていましたが,1階で聞く室内楽というのは本当に素晴らしいですね。改めて石川県立音楽堂の音響の良さを堪能しました。

アンコールでは意表を突く曲が演奏されました。これについては,レビューで紹介しましょう。


演奏者=ルドヴィート・カンタ(チェロ),エヴァルド・ダネル(ヴァイオリン),ノルベルト・ヘラー(ピアノ)

2014/02/01

OEK定期公演「ベートーヴェン交響曲集II」は,ラルフ・ゴトーニさん指揮。地味目の第6番「田園」と第8番の組み合わせでしたが,大変聞きごたえがありました。 #oekjp

2月最初のOEKの定期公演は「ベートーヴェン交響曲全集=マイスターシリーズ」ということで,ラルフ・ゴトーニさん指揮で,ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と第8番という”地味目の2曲”が演奏されました。ベートーヴェンの交響曲といえば奇数番の方がよく演奏されますが,今回の演奏は,奇数番に負けない聞きごたえがありました。さすがゴトーニ&OEKという演奏会でした。

このシリーズでは,1曲だけ現代曲を入れるのが”ルール”になっているようで,今回はフィンランドの作曲家クーシストのレイカという作品が最初に演奏されました。現代曲といってもそれほど前衛的ではなく,「もしもジョン・ウィリアムスがフィンランドに来たら...」という感じのSF映画のサントラを思わせるようなところがありました。同じ音型を繰り返して,クールに盛り上がるようなサウンドはシベリウスに通じる”自然”を感じさせてくれるところがあり,前半に演奏された「田園」との取り合わせも悪くないと思いました(「田園」も結構,同じ音型の繰り返しの多い曲ですね)。

続いて演奏された「田園」は,ゴトーニさんの作る音楽が大変立派でした。どの楽章ももたれることのないすっきりした感じで演奏されましたが,オーケストラの音自体に自信が満ちており,しっかりとした安心感を感じました。特に各楽章の最後の部分では,じっくりとテンポを落とし,聞きごたえのある音楽になっていました。

後半の第4楽章と第5楽章は特に印象的でした。まず,嵐の部分では,コントラバスのクリアな音の動き,ティンパニの強烈な音(本当に気持ちの良い音でした),嵐が終わった後のざわざわした余韻などOEKの素晴らしさが出ていました。第5楽章はまず,アビゲイル・ヤングさんを中心とした弦楽器の音の素晴らしさに感動しました。ピュアな感謝の気持ちが湧き上がってくる,素晴らしいエンディングでした。

演奏会の後半では,第8番が演奏されました。曲の長さと知名度的には「田園」で締める方が良いのですが,今回の第8番はメインに相応しい立派さがありました。ゴトーニさんの指揮にしっかり反応して,第1楽章など,大変スケールの大きな音楽を聞かせてくれました。小気味よい第2楽章の後の第3楽章では,滑らかな主部と,室内楽的な気分に溢れたトリオとの対比が鮮やかでした。第4楽章も大変堂々としていました。最後の部分でのティンパニの乱れ打ちの後,ズドンと締めてくれました。

アンコールでは,ゴトーニさんお得意のアンコールが演奏されました。OEKとのCDにも収録されている魅力的な曲です。詳細はレビューでお伝えしましょう。

ゴトーニさんとの1週間がこれで終わりましたが,今回もまた充実した音楽を聞かせてくれました。今回の共演でOEKとのつながりは益々強くなったと思います。次回の共演ではどういうプログラムを聞かせてくれるのか,今から楽しみです。

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