OEKのCD

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2014/03/21

オペラの愉しみ:ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2014プレイベント。トロヴァトーレ(ハイライト)を若手歌手の活きの良い声で堪能。エレクトーン演奏も予想以上に効果的 #lfjk

本日は,「オペラの愉しみ:ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2014「プラハ,ウィーン,ブダペスト:三都物語」プレイベント」を聞いてきました。ヴェルディの「トロヴァトーレ」は,直接今年のテーマとは関係ないと思いますが,前半は今現在プラハ歌劇場で上演されている曲からの抜粋でした。

というわけで,ラ・フォル・ジュルネの流れというよりは,1月,2月と連続して金沢で上演されたオペラに出演した歌手が登場する,”アンコール企画”的な感覚で楽しんできました。

今回登場した歌手は,「滝の白糸」に出演した石川県出身のメゾソプラノの鳥木弥生さん,「こうもり」に出演したソプラノの小川里美さんに加え,テノールの笛田博昭さん,バリトンの与那城敬さんが登場しました。いずれもこれからの日本のオペラ界の中心的存在になるであろう歌手ばかりということで,最初のヴェルディの「乾杯の歌」から,4人だけとは思えない圧倒的な迫力がありました。

前半はこの4人の「あいさつ」がわりの曲が歌われました。特に「トスカ」の中のアリアを歌った男声2人の声の輝かしさが印象的でした。この日の伴奏は,清水のりこさんのエレクトーンだったのですが,これがまた素晴らしいものでした(余談ですがエレクトーンというのは,ヤマハの電子オルガンの商品名で,例えばカワイの電子オルガンはドリマトーンと言います。)。

クラシック音楽愛好者からすると,電子オルガンというとちょっと軽く見がちなのですが,オーケストラ的なサウンドを非常に巧く再現しており,感心するばかりでした。特に「トスカ」のデ・デウムでは,大砲のような音を出したり,演奏の主役になっていました。

音自体が最適のバランスで作られている上,ちょっと残響が付いているような感じなので,東京ディズニーリゾートで行われている夜のアトラクションをうっとりと楽しんでいるような気分と似た感じになると思いました。

後半はこの日のメインである,ヴェルディの「トロヴァトーレ」ハイライトでした。私自身,このオペラの全曲を見たことがないのですが,今回のハイライトを聞いて十分に「見た感じ」になりました(十分以上です)。聞いて感心したのは,ヴェルディの音楽です。プッチーニの音楽は結構泣かせる感じのメロディが多いのですが,ヴェルディの方は,”血沸き肉躍る”的な熱さがありますね。特に「トロヴァトーレ」にはそういうところがあると思いました。

鳥木さんの解説によると,ソプラノ,メゾ・ソプラノ,テノール,バリトンのそれぞれに聞かせどころがあり,全員が主役のようなところがある,とのことでしたが,確かにそのとおりでした。しかも,それぞれが色々な組み合わせで,喜怒哀楽のありとあらゆる感情を表現します。4人の歌手とも前半以上に声の力を増していると同時に,後半に向かって,感情がどんどん熱く高ぶってくるような感じでした。ストーリー的には,やや釈然としないようなところがあるのですが,その辺は全く関係なく,熱くなれるような作品だと思いました。

一度生で聞いてみたかったマンリーコのアリアは,笛田博昭さんによる真っ直ぐな強さを持った見事な声で堪能できました(少し短かった?)。鳥木さんのアズチェーナは,「滝の白糸」に続く母親役でしたが,終盤でやはり「ジーン」と来るような歌を聞かせてくれました。そして,最後の最後の場面での「復讐だぁ」のポーズは夢に出てきそうな(?)インパクトがありました。

小川里美さんは,2人のイケメン(鳥木さん談)から愛される役なのですが,その感情の動きが本当にリアルに伝わってきました。終盤でのルーナ与那城さんとの絡みの部分など,「レオノーラ頑張れ!」という感じで見てしまいました。与那城さんは,バリトンなのですがテノールを思わせるような輝きがあり,イタリアオペラにぴったりだと思いました。

というわけで,是非,この4人+OEKで「トロヴァトーレ」全曲を観てみたいものです(実は,アンケートにも書いてしまいました)。

その企画は別として,電子オルガン伴奏によるオペラ・ハイライトシリーズも面白いと思いました。曲の解説の後,電子オルガン伴奏+若手歌手による「ハイライト」。プロジェクション・マッピング的な照明をつけるとさらに盛り上がると思います。

\2000で気軽にオペラの「いいところ」を楽しめる,まさに「オペラの愉しみ」という良い企画だったと思います。

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