OEKのCD

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2014/07/08

音楽堂室内楽シリーズはOEK渡邉昭夫さんを中心とした打楽器アンサンブルによる横田大司作品集。外は湿気たっぷりでしたが,風李一成さんを交えた「芋掘り藤五郎」などキレ#oekjp

今年度最初の「音楽堂室内楽シリーズ」を聞いてきました。今回は,OEKの渡邉昭夫さんを中心とした打楽器アンサンブル想樂~sora~のステージで,横田大司さんの作曲・編曲作品のみによるプログラムが演奏されました。

プログラムの中心は,金沢を中心に活躍する俳優,風李一成さんを交えての音楽ものがたり「芋掘り藤五郎」 でしたが,前半に演奏された打楽器アンサンブルによる作品もそれぞれに面白く,キレよく,心地よい打楽器アンサンブルの世界を満喫しました。

横田大司さんは,打楽器アンサンブル,パーカッションミュージアムのメンバーとしても活躍されている方ということで,作品ごとに別の切り口から打楽器の魅力を聞かせてくれました。横田さんは,弦楽四重奏のような,「必要最小限の編成で効果のあがる定番的な編成」に関心があるそうで,打楽器アンサンブルについては「2人でマリンバ+マリンバ・ソロ+ヴィブラフォン・ソロ」という4人編成を基本形とみなしているとのことでした。今回の演奏された曲もこの編成にして曲を作られているようでした。

前半最後に演奏されたシャブリエのスペイン狂詩曲の編曲版はこの4人編成でしたが,音色の同質性と多彩さをバランス良く楽しむことができました。先日のOEKの定期公演のプレコンサートでも演奏された,「忠臣蔵」のために書かれた「白紙の一幕」では,竹と太鼓のみによる演奏で,和太鼓に乗って,竹刀でチャンバラをしているような和風の迫力が強烈でした。「箒と秘薬」という曲は,マリンバを中心とした曲で,「どこかファンタジー」な気分がありました。サン=サーンスの「死の舞踏」同様,シロフォンの音が絡むことで,ミステリアスな気分を高めているのも面白いと思いました。

Solaのメンバーは女性が多いのですが,今回は衣装にも凝っていました。曲によって色合いを変えていたのも楽しかったですね。マリンバ,ヴィブラフォンを中心とした鍵盤打楽器の演奏は,どの曲も見事でしたが,視覚的にも華やかでした。

後半の「芋ほり藤五郎」は,渡邉さんの委嘱で2005年に作られた作品です。金沢の地名の由来にもなっている民話を題材としているだけあって,横田さんの音楽は親しみやすく,のどかな雰囲気に満ちていました。財産作りに興味がなく,現在の平穏な暮らしに満足する藤五郎とその妻の心情を表すような,穏やかな幸福感(シャボン玉も飛んでましたね)が心地よくホールに広がりました。

風李さんといえば,「兵士の物語」の悪魔の印象があるのですが,今回はその時とは全く違ったキャラクターを演じていました。一人で全登場人物を演じることになるのですが,複数の仮面を使い分けることで,大変効率的にドラマの気分を伝えてくれました。声も大変聞きやすく,ストレスなく民話の世界に入り込むことができました。

打楽器アンサンブルは,この室内楽シリーズでも時々取り上げ得られますが,毎回毎回本当に楽しめます。楽器が空気を震わせ,それが耳にストレートに伝わってくる。それが最大の楽しみです。

今日は台風の接近の影響か大変湿度の高い「不快」な一日でしたが,音楽堂交流ホールだけは別世界でしたね。最後に手拍子(一部足拍子)だけによる曲がアンコールで演奏されましたが,これも格好良かったですね。今回もまた,打楽器アンサンブルの多彩な魅力を伝えてくれるステージを楽しませてくれました。

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