OEKのCD

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2014/08/03

台北愛楽少年室内楽団&石川県ジュニアオーケストラ 文化交流コンサート。OEK,エンジェルコーラスも揃い盛り沢山な内容を楽しみました #oekjp

本日,石川県立音楽堂では夏休み企画として,親子で楽しめるイベントをいろいろやっていました。交流ホールでは「ふれあい伝統芸能ランド」として,日本の伝統芸能を気軽に体験できるイベントを行っていましたが,私の方はそちらの方には参加せず,台北愛楽少年室内楽団と石川県ジュニアオーケストラを中心とした「文化交流コンサート」を聞いてきました。台北のジュニアオーケストラと石川県のジュニア・オーケストラの共演ということになります。

台北愛楽少年室内楽団(どう発音するのか分かりませんが)は,少年という名前が入っていますが,女の子もたくさん入っているジュニア・オーケストラです。石川県とどういうつながりがあって,今回来日することになったのか不明ですが,台湾と小松の間には定期便がありますので,今後の互いの友好関係を強化するのが目的なのかもしれません。

演奏会はいくつかのコーナーに分かれていましたが,まず,台北ジュニアオーケストラ,続いて,石川県ジュニアオーケストラの単独演奏がありました。それぞれ,各国の民謡をモチーフにした曲を演奏していましたが,台湾民謡には,どこか懐かしい日本の唱歌のような雰囲気がありました。どちらのオーケストラも伸び伸びと演奏していたと思います。

石川県ジュニアオーケストラの方は,外山雄三の管弦楽のラプソディの終盤(つまり「八木節」)を演奏しました。この曲を聞くのは久しぶりでしたが,打楽器が和太鼓風に活躍するので,聞いていて血が騒ぐようなところがありますね。余談ですが,高校野球の応援ではアフリカンシンフォニーばかり使っているけれども,リズムが結構似ているので,八木節を使っても良いのではないかと思ったりしました。

石川県ジュニアオケの方は鈴木織衛さんの指揮でした。おなじみのグノーのファウストの第1曲に加え,コルンゴルトの「雪だるま」の一部が演奏されました。その夢見るような上品なロマンティックさは,コルンゴルト10歳の時の作品とは「信じられない」素晴らしさでした。

後半はまず,OEK単独でベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章が演奏されました。続いて,OEKエンジェルコーラスが加わり,「ビリーブ」と「花は咲く」が演奏されました。エンジェルコーラスの「やさしい声」が両曲の気分
によく合っていました。

その後,この日のハイライトのような感じで全員勢ぞろいで「小さな世界」演奏されました。ただし,ジュニアオーケストラのメンバーは楽器を演奏するのではなく,合唱で参加しました。1番は日本語,2番は中国語,3番は英語で歌うという趣向で最後はいろんな言語が混ざり合っていました。これはなかなか良い光景でしたね。

演奏会の最後は,両ジュニアオーケストラにOEKが加わった超大編成オーケストラでスッペの「軽騎兵」序曲が演奏されました。最初のトランペットのファンファーレから(何人トランペットがいたのだろうか?)気持ちよい音が鳴り響いていました。弦楽器の響きも厚く,大変聞きごたえがありました。

アンコールでは,ブラームスのハンガリー舞曲第5番が演奏されました。こちらもテンポの動きの大きな作品ですが,特に弦楽器がゆっくり加速していくような感じは大編成ならではだったと思います。

台湾は石川県のいくつかの高校の修学旅行のコースになっているようです。また,金沢ではIMAのような国際的な講習会も行っているので,これからも若い人たちによる音楽面での交流を進めていってほしいと思います。

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