OEKのCD

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2014年4月20日 - 2014年4月26日

2014/04/26

ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2014プレイベント 樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ デュオ・リサイタル。2人の個性が一体となって聞かせる見事な室内楽 #lfjk

4月も下旬となり,ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭2014の開幕が近づいてきました。そのプレイベントとして行われた樫本大進&コンスタンチン・リフシッツ デュオ・リサイタルを石川県立コンサートホールで聞いてきました。この演奏会は,「価格はLFJK並み,演奏時間は通常の演奏会並み」という非常にコストパフォーマンスの高い演奏会でしたが,内容の方はさらに素晴らしく,ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン・ソナタの真骨頂を堪能させてくれました。

今回演奏された曲は,ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第4番,ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」,ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第10番の3曲でした。この順番に演奏されました。曲の知名度からすると,ブラームスが後半の方が良いと思ったのですが,今日の公演を聞いてみて,ベートーヴェンの10番のソナタ(実現では今回初めて聞く曲でした)には,独特の味わいがあり,しかも,最後の部分で鮮やかに盛り上がる作品でしたので,この構成で良かったと感じました。

最初に演奏されたベートーヴェンの4番のヴァイオリン・ソナタもそれほど頻繁に演奏されることのない作品ですが,この2人がしっかりと聞かせる音楽が素晴らしく,大変聞きごたえがありました。樫本さんの音には,しっとりとしたほの暗さがあり,ベートーヴェンの作品によく合います。リフシッツさんのピアノは音のレンジが広く,硬質で,演奏全体をビシッと締めてくれます。

ブラームスの「雨の歌」もたっぷりとしたテンポで演奏されました。この曲では,樫本さんのヴィブラートのウェットな感じが特に曲想にぴったりでした。たっぷりと間を取って,ブラームスを堪能させてくれました。リフシッツさんの音は,冒頭の和音のバランスの良い,透明感のある音が大変魅力的でした。この安定感のあるベースの上に,樫本さんが,しっかりと歌いこむといった演奏でした。

後半演奏されたベートーヴェンの10番のソナタは,「クロイツェル」のような華やかさは後退しています。かわりにインティメートな対話といった趣きのある,晩年のベートーヴェン的な作品となっています。比較的穏やかな作品なのですが,この2人が演奏すると,大変深い味わいが出てきて,物足りなさはありません。最初に書いた通り,この曲で締めるというのは,ちょっと大胆な試みだったかもしれませんが,エンディング部分でのキレの良さも見事で,この作品の魅力をしっかりと伝えてくれました。

終演後は,CD購入者を対象にサイン会を行っており,大変長い列になっていました。ラ・フォル・ジュルネ金沢への期待を高めるだけではなく,室内楽の演奏の面白さを伝えてくれる素晴らしい内容だったと思います。というわけで,このお2人には,是非,OEKとの共演も期待したいと思います。

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