OEKのCD

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2014年8月17日 - 2014年8月23日

2014/08/22

IMAライジングスターコンサート2014 今年も若いアーティストたちの充実の演奏を間近で楽しむことができました

いしかわミュージックアカデミー(IAM)の恒例の演奏会となっているライジングスターコンサートを聞いてきました。例年はかなり長いコンサートになるのですが,今年は出演者数がやや少な目で,2時間強の長さでした。

登場したのは若手のヴァイオリン,チェロ,ピアノ奏者と弦楽四重奏,ピアノ三重奏でした。会場の交流ホールは奏者を間近に感じることができるので,気力十分の若手奏者たちの演奏をじっくり楽しむことができました。

今回は8人・グループ,9曲が演奏されました。技術的な面については,私が書くまでもなく見事な演奏ばかりでしたが,その印象がそれぞれに違うのが面白いところです。特に印象に残ったのは,次の演奏です。

ミンギョン・キムさんによる老練といってよいほどの落ち着きと押し出しの強さのあったサン=サーンスのハバネラ,周防亮介さんによる思い切りよく引ききったミルシテインのパガニーニアーナ,若々しい伸びやかさに満ちた上野通明さんによるブラームスのチェロ・ソナタ第2番,ジヨン・イムさんによる丁寧さと強靭さが鮮やかに切り替わる序奏とロンド・カプリチオーソ

その中でいちばん完成度が高いと感じたのが最後に演奏された,ヴァイオリンの毛利文香さんを中心としたモーツァルトのピアノ三重奏曲第5番でした。古典派の曲らしい端正な雰囲気の中に瑞々しさが溢れていました。他の曲に比べると地味目の曲でしたが,全く物足りないところはなく,曲の良さがしっかり伝わってきました。

8月26日には今回登場した周防亮介さん,ミンギョン・キムさんを含む若手アーティストに加え神尾真由子さんが登場し,OEKと共演します。この日はうまい具合に休めそうなので,こちらも聞きに行ってみたいと思います。

2014/08/21

音楽堂室内楽シリーズ第2回いしかわミュージックアカデミーIMAチェンバーコンサート 今年も充実。ショーソンのヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲は隠れた名曲かも

OEKは現在夏休み中ですが,お盆が明けると,恒例のいしかわミュージックアカデミー(IMA)が始まります。その講師たちが登場する室内楽演奏会が,「音楽堂室内楽シリーズ」として行われたので聞いてきました。実は,このところ夏の甲子園の吹奏楽の演奏ばかりを聞いているのですが,久しぶりに生で聞く弦の響きはどの曲も瑞々しく,しっかりと癒されました。今回演奏された曲は,モーツァルトの弦楽五重奏曲第3番以外の2曲は,CDの数もあまり多くない珍しい作品でしたが,さすが「講習会の先生」の演奏ということで,どれも聞きごたえがありました。

最初に演奏されたプロコフィエフ/2つのヴァイオリンのためのソナタは,シン・ヒョンスさんとクララ=ジュミ・カンさんの二重奏でした。このお二人はIMAの受講生だったのですが,今年は講師として参加しています。IMAも第2世代の講師が増えてきているのは嬉しいことです。

プロコフィエフのこの作品は,どちらかというと渋い作品だと思うのですが,この2人による精妙かつ雄弁な演奏で聞くと,大変魅力的に感じられました。クールな気分が段々と解きほぐされてくるような絶妙のドラマを感じました。

モーツァルト/弦楽五重奏曲第3番ハ長調は,このジャンルの名曲として知られている作品です。OEKのヴィオラ奏者2名を加えての演奏でしたが,扇の要のような位置に居たチェロの毛利伯郎を中心に,大変スケールの大きな室内楽を聞かせてくれました。楽器間のバランスが素晴らしく,全体として落ち着いた気分がありました。その上に第1ヴァイオリンのミハエラ・マルティンさんがしっとりとした品の良さのある素晴らしい歌を聞かせてくれました。金沢だと,なかなか実演で聞く機会はない曲ですが,この曲がこんなに聞きごたえのある作品だとは思いませんでした。30分以上かかる大曲を存分に堪能しました。

後半は,レジス・パスキエさんのヴァイオリンとチュンモ・カンさんのピアノを中心として,ショーソン/ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲が演奏されました。協奏曲と言ってもオーケストラが登場するわけではなく,弦楽四重奏がオーケストラの代わりになります。

CD,実演を通じて初めて聞く作品でしたが,大変親しみやすく,変化に富んだ曲で,全く飽きずに楽しむことができました。編成的には室内楽なのですが,聞こえてくる音楽は「確かに協奏曲」でした。フランス音楽らしく,響き全体として透明感と輝きがあり,オーケストラを聞いたような豪華な後味が残りました。

何よりもレジス・パスキエさんの存在感が圧倒的でした。ステージの真中に立って,ソリストとして熱いパッションの籠った音楽を聞かせてくれました。曲全体の指揮もしている感じで,この曲に対する思いの強さを感じました。この曲は,パスキエさんのお得意の作品なのかもしれませんが,今後,OEKの室内楽シリーズなどで違ったアーティストでも聞いてみたい作品だと思いました。

演奏後,拍手が鳴りやまず,アンコールで(想定外のアンコールだったと思います),この曲の第2楽章のシチリアーノが再度演奏されました。この揺れのあるメロディは本当に魅力的ですね。気持ちよく揺れながら,帰宅しました。

8月22日のライジングスターコンサート,8月26日の環日本海交流コンサートと今度は若手奏者中心の演奏会が続きます。こちらも楽しんできたいと思います。

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