OEKのCD

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2014年9月21日 - 2014年9月27日 | トップページ | 2014年10月5日 - 2014年10月11日 »

2014年9月28日 - 2014年10月4日

2014/10/03

ヴァイオリンの和波孝禧,チェロの岩崎洸,ピアノの土屋美寧子,ベテラン3人の奏者による,渋さとパワー全開の室内楽を聞いてきました。

金曜日の夜,金沢市アートホールで行われた,ベテラン奏者たちによる室内楽の演奏会を聴いてきました。今回登場したのは,ヴァイオリンの和波孝禧 さん,チェロの岩崎洸さん,ピアノの土屋美寧子さんでした。岩崎さんの演奏を実演で聞くのは,(多分)2回目ですが,和波さんと土屋さんの演奏を聴くのは今回が初めてです。

今回演奏された曲には,それほど有名な作品はなかったのですが,小ホールで聴く演奏は,どの曲も味わい深く,自信にあふれていました。ソリストの組み合わせによる室内楽の楽しさと充実感を味わうことのできた,素晴らしい演奏会でした。「こういう演奏会を聴きたかったんだ」とつくづく実感しました。

プログラムの構成も大変よく考えられていました。前半にコダーイのヴァイオリンとチェロのためのデュオとメシアンのピアノのための前奏曲「鳩」「風に映える陰」というちょっと歯ごたえのある作品が演奏された後,チェロとピアノのための親しみやすい小品が2曲,ヴァイオリンとチェロのための小品が2曲演奏されました。そして,最後にこの日のメインプログラムのブラームスのピアノ三重奏曲第3番が演奏されました。2時間の演奏会の中に,色々な要素が詰め込まれた,大変贅沢な演奏会だったと思います。

演奏された曲の中では,やはり最後のブラームスが大変立派な演奏でした。岩崎さんのチェロと和波さんのヴァイオリンが重なり合ったときの音が非常に重厚で,室内楽とは思えないスケール感を感じました。そして,この2人を土屋さんのピアノがきっちり引き締めていました。実演で聞くのは初めての曲でしたが,力感と抒情性がバランスよく共存した見事な演奏でした。

途中に演奏された,「小品集」も聞きごたえがありました。岩崎さんのチェロの線の太いたくましい演奏は,カサドの曲の,濃さのあるラテン的な感じにぴったりでした。和波さんの演奏では,ヴィエニャフスキのポロネーズが印象的でした。全身全霊を込めたような”華麗さ”は,本当に華麗でした。

土屋さんのピアノでは,メシアンの曲が素晴らしいと思いました。メシアンの比較的初期の作品ということで,フランス音楽の伝統を感じさせてくれるような,明るく,やわらかな響きを楽しむことができました。メシアンの音楽については,かなり尖った印象を持っていたのですが,古典作品を聞くような安定感を感じました。

弦楽器奏者についても,ピアニストについても,毎年毎年,次々とコンクールに入賞した若手奏者が登場してくるのですが,40年以上に渡って正統的な音楽を演奏し続けているようなベテラン奏者たちの演奏には,それとは違った魅力があると思います。常に音楽に余裕があるのに,パワーが全開の最高のパフォーマンスを楽しませてくれるのがすごいと感じました。

ピアノ三重奏曲には,まだまだ名曲が多いので,このベテラン・トリオの演奏で,ぜひまた金沢公演を期待していと思います。

2014/09/29

音楽堂室内楽シリーズ2014第3回シモン&マンフレート・プリンツデュオを聞いてきました。

本日は,今年度3回目となる音楽堂室内楽シリーズを聞いてきました。今回は,過去金沢でも何回か公演を行いOEKとも共演したことのあるピアニスト,マインハルト・プリンツさんとその息子ヴァイオリニスト,シモンさんのデュオリサイタルでした。マインハルトさんは,オーストリア国立ウィーン・アカデミーで学び,後進の指導もされてきた方ということで,今回演奏される曲もウィーンの音楽が中心でした。

シモンさんはマンフレートさん同様,ウィーン国立音楽大学で学び,今年その大学院を卒業したばかりです。すらりとした長身の若者で,クールな雰囲気が漂っていました。その音楽の方は,クールというよりは,テンションが低い感じで,個人的にはもう少し情緒たっぷりに演奏してほしいかな,という部分がありました。ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番では,その点でちょっと物足りない気はしましたが,モーツァルトの短調のヴァイオリン・ソナタ(K.304)についてっは,独特の暗さが曲のムードに合っていると思いました。

マンフレートさんのピアノは,ヴィルトーゾ風の豪快さよりは,軽快さが持ち味だと思いました。その点で,ハイドンのピアノ・ソナタでのちょっと気まぐれな疾走感が曲想に合っていました。アンコールで演奏された,速い動きが無窮動のように続く曲(多分,ベートーヴェンの曲だと思います)も大変楽しい演奏でした。

今日は月曜日だったのですが,非常にたくさんのお客さんが入っていました。マンフレート・プリンツさんは,大変日本語がお上手でしたが,その金沢での人気を実感させてくれる演奏会でした。

« 2014年9月21日 - 2014年9月27日 | トップページ | 2014年10月5日 - 2014年10月11日 »

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック