アンサンブル・ミリム金沢公演「九人でバッハ。」バッハのモテットなどを清々しく,鮮やかに聞かせてくれました。続編にも期待しています。
本日は,国内のプロ合唱団のメンバー8人+指揮者・チェンバロによる声楽アンサンブル,「アンサンブル・ミリム」の金沢公演を聞いてきました。このアンサンブルのメンバーのうちの3人が石川県出身ということで,金沢公演が行われることになったようです。
プログラムはバッハのモテット3曲の間にカンタータの中のアリア,重唱曲などが数曲挟み込まれるという,非常に渋いプログラムでした。どの曲も初めて聞く曲ばかりでしたが,小ホールで聞くプロの声楽家集団によるアンサンブルは,大変聞きごたえがありました。
特にモテットの方は8声部に分かれる曲があり,ドームの中で声があちこちから響いてくるような立体感を感じました。何より,小ホールで小編成の曲を聞くと各声部の動きが分かるのが面白いですね。前半の最後に歌われた「恐れることなかれ,我汝とともにあり」での心地よい繰り返し,そして後半最後に歌われた「主に向かって新しき歌を歌え」での2つのグループに分かれた合唱によるじっくりとした掛け合い。最後の方は明快でくっきりとした盛り上がりもあり,心地よい華やかさを感じました。
モテットの間に歌われた,アリアや重唱曲では,各メンバーのソリストとしての素晴らしさを楽しむことができました。今回のメンバーは,バッハ・コレギウム・ジャパン,新国立劇場合唱団,東京混声合唱団,神戸市混声合唱団からなるメンバーでしたが,恐らく,オペラを歌う時とは一味違った,すっきりとした声を聞かせてくれました。
この公演は,北陸新幹線が開通したからこそ実現した公演なのかもしれません。今年のラ・フォル・ジュルネ金沢では, ラ・ヴェネクシアーナによる素晴らしい公演がありましたが,その時に演奏されたモンテヴェルディの曲なども聞いてみたいものです。石川県出身者が3人含まれているということで,是非,続編の公演に期待したいと思います。
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管理人様
アンサンブル・ミリム代表の浅地です。
ご来場ありがとうございました。
大変嬉しい内容なので
Facebookページで記事をシェアさせて頂きます。
念の為ご連絡させて頂きました。
今後共精進して行きますので
応援宜しくお願い致します。
投稿: 浅地達也 | 2015/05/30 22:52