OEKのCD

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2015年6月

2015/06/28

「春の祭典」まつり@石川県立音楽堂に参加してきました。ブーレーズ盤,グサビエ・ロト盤,小澤征爾(DVD)を聴き比べ。

7月18日のOEK定期公演では,日本センチュリー交響楽団との合同で,ストラヴィンスキーの「春の祭典」が演奏されます。恐らく,金沢で実演で演奏されるのは,今回が初めてだと思います。

そのプレ企画として,本日14:00から,石川県立音楽堂地下の音楽資料室で「春の祭典」のCDやDVDを聴き比べるイベントがあったので参加してきました。石川県立音楽堂楽友会主催で,山腰前館長の前置きに続いて,楽友会メンバーの進行で約2時間,「春の祭典」を色々と聞きました。
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まず,最初に2年ほど前に「題名の音楽会」で「春の祭典」を特集した時の録画を観ました。次の内容です。
http://www.tv-asahi.co.jp/reading/daimei/3401/

「春の祭典」の聞きどころ,斬新なところなどを具体的に紹介していく内容で,今回の趣旨にぴったりでした。

その後,CDを2枚聞きました。まず,ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団(旧盤)で第1部,その後,グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルで第2部を聞きました。

この音楽資料室のオーディオ装置は音質が良く,自宅ではなかなか大音量で聞くことのできないフラストレーション解消になりました。スピーカーが沢山あり,臨場感たっぷりでした。

ブーレーズの演奏は以前から名盤として知られているもので,改めて鮮やかな演奏だと思いました。ただし,最新の録音と比較するとさすがに,ちょっと強音などでは濁りがあると思いました。

クサビエ・ロトの方は,次のCDです。
http://tower.jp/article/feature_item/2014/05/08/1101
ライブ録音とのことですが,あまりうるさい感じはせず,特に弱音部でのニュアンスの変化の聞きごたえがあると思いました。最新録音ということで,音質もこちらの方が立体感があると思いました。

その後,冒頭部をファゴットとバソンの聞き比べしました(デヴィッド・ジンマン指揮のCDの付録)。1913年の初演時はバソンで演奏していたとのことですが,バソンの方が少し明るくスリムな印象でした。
http://tower.jp/article/feature_item/2014/10/17/1106

最後は,小澤征爾指揮バイエルン放送交響楽団によるライブDVDで全曲を視聴しました。今から30年ほど前の演奏で,小澤さんはまだ指揮棒を持っていました。テンポの遅い部分はしっとりと,速い部分は明快に,という感じの完成度の高い演奏だと思いました。

というわけで,2時間ほどマニアックに「春の祭典」を楽しむことができました。今回聞いた演奏は,どちらかというとかっちりとまとまった感じの演奏が多かったので,もっと破天荒な感じの演奏が一つぐらい混ざっていても良いと思いました。

今回のようなプレイベントもなかなか楽しかったのですが,雰囲気としては,ちょっと「一見さん」は参加しにくい感じだったかもしれません。それと,CDをじっと聞くというのは,「どこを見ればよいのかな」という感じになります。ちょっと手間はかかりますが,パワーポイントで曲目やちょっとした解説を投影し,それに合わせて聞くというのも考えられるかもしれません。

いずれにしても,7月18日の「春の祭典」の合同演奏は楽しみですね。「梅雨明けの祭典」という感じの演奏を期待しています。

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2015/06/27

金沢交響楽団第60回定期演奏会。ブラームス:交響曲第4番,シベリウス:カレリア組曲などをじっくりと楽しませてくれました。

今日の金沢は午前中から梅雨らしい天気で,小雨が降っていましたが,夕方から地元のアマチュアオーケストラ,金沢交響楽団の定期演奏会が行われるということで,金沢歌劇座に出かけて,聞いてきました。

今回聞きに行こうと思ったのは,数日前の北國新聞の記事に,数年前の北陸新人登竜門コンサートに出演した笠間芙美さんがホルンのエキストラで出演すると,書かれていたことと,ブラームスの交響曲第4番とシベリウスのカレリアを中心としたプログラムに惹かれたからです。

ブラームスの方は,月曜日に井上道義指揮OEKで交響曲第2番を聞いたばかりでしたが,金沢交響楽団の第4番にも違った良さがありました。指揮の大久保譲さんのテンポ設定は,やや遅めで,どの音もしっかり鳴らそうという誠実さを感じました。演奏の精度やバランスの点では,もちろんOEKにはかないませんが,そのじっくりとしたテンポからは,しみじみとした味がじわじわと感じられて来ました。各曲のクライマックスでの思い切りの良い鳴らし方も爽快でした。演奏が終わった後,大久保さんはいつも笑顔を見せていましたが,その雰囲気どおりの,音楽を演奏する喜びが作ってくるような演奏でした。

前半に演奏されたニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲とシベリウスの組曲「カレリア」も同様の演奏でした。特に「カレリア」の2曲目のバラードでの,たっぷりと息を吸い込んで歌うような感じがいいなぁと思いました。

ホルンの笠間さんは現在フィンランドのオーケストラのメンバーとして活躍されているということで,「カレリア」はを得意とされている曲かもしれません。第1曲「間奏曲」の最後の部分は,ホルンの高音で終わるのですが,ホルンセクションは見事に決めてくれました。

というわけで,とても良い雰囲気の演奏会でした。ちなみに明日の夜は,本日に続いて金沢歌劇座で金沢大学フィルのサマー・コンサートもあります。こちらも都合がつけば出かけてみたいと思います。

2015/06/22

井上道義指揮OEK定期 ブラームスの交響曲第2番はスケール感と瑞々しさが同居した巨匠の音楽。シューマンのヴァイオリン協奏曲はMIDORIの世界。引き込まれました #oekjp

ラ・フォル・ジュルネ金沢と「フィガロの結婚」公演が行われた5月には,OEKの定期公演はなかったので,本日行われた井上道義音楽監督指揮によるフィルハーモニー定期は,OEKが交響曲を演奏した久々の演奏会となりました。ブラームスの交響曲第2番とシューマンのヴァイオリン協奏曲というドイツ・ロマン派を代表する2人の作品を中心とした,真っ向勝負のプログラム。しかもソリストは,五嶋みどりさん。聞きごたえ十分の充実の公演となりました。

最初に,いかにも井上/OEKにぴったりの,ロッシーニの歌劇「シンデレラ」序曲が明るくキレ良く演奏された後,五嶋みどりさんが登場しました。当初はバルトークのヴァイオリン協奏曲が演奏される予定だったと思いますが,シューマンに変更になりました。シューマンのこの曲は,約1年前に井上さん指揮,郷古廉さんのヴァイオリンで演奏されるはずだったのですが,井上さんの病気のため曲目が変更になり,演奏されなかったという経緯があります。今回のプログラム変更は,もしかしたら,この曲を井上さん自身の指揮で,金沢の聴衆に聞かせたいという強い思いがあったのかもしれません。

曲自体は,ロマン派の他のヴァイオリン協奏曲に比べるとかなり渋く,みどりさんの演奏は,弱音を多用して,どんどん自分の世界に深く入り込むような内向的な演奏でした。テンポは非常に遅く,恐らく,30分以上演奏時間が掛かっていたと思います。曲が進むにつれて,みどりさんの集中力はどんどん増し,全曲を通じてしっかりと「みどりの世界」を作っていました。音量は大きくなくても,非常にスケール感の豊かな演奏だったと思います。こういう確固とした表現を聞かせてくれるのは,さすがだと思いました。

テンポは遅かったのですが,そこにはエネルギーが溢れ,聞いていてどんどん,そのやや鬱屈したロマンの世界に引き込まれました。みどりさんの演奏からは,思いつめたような鋭さよりは,柔らかい優しさのようなものを感じさせてくれました。みどりさんには,求道者のようなストイックなイメージを持っていたのですが,さらに進化をしていると感じました。

後半のブラームスの交響曲第2番は,OEKが滅多に演奏しない曲です。今回の演奏でも,第2ヴァイオリン以下の弦楽器を増強し,トロンボーン,テューバが加わる,「やや大きめ」編成による演奏となっていました。

この演奏を聞いて,巨匠の演奏だ,と感じました。しかも瑞々しい演奏でした。この2つが両立しているのが素晴らしいと思います。

全曲を通じて,テンポは遅めで,ブラームスの交響曲らしい,音楽の流れをしっかりと感じさせてくれました。第4楽章のコーダをはじめとして,音楽は所々で大きく盛り上がるのですが,テンポを変えることなく,実にくっきりとブラームスの曲の世界を伝えてくれました。井上さんは,近年,ブルックナーの交響曲をよく取り上げていますが,その世界に通じるような,揺るぎなく,がっちりと細部の音の動きを積み上げていったような構築感を感じさせてくれました。

その一方で弦楽合奏のキレ良く,瑞々しい響き,3楽章のオーボエ(今回は水谷さんでした)ソロの楚々とした味わいなど,OEKらしさもしっかり聞かせてくれました。各楽器では,第1楽章の冒頭から活躍するホルンがお見事でした。この日は木川博史さんという方がエキストラで第1奏者を担当していましたが,安定感抜群でスカッとした音を要所要所(この曲はホルンが大活躍する曲だと再認識しました)で聞かせてくれました。

この公演と同じプログラムは,長野市と新潟市でも行われます。お近くの方は是非,お聞きになってください。

2015/06/14

OEKメンバーによる「ふだん着ティータイムコンサート Vol.18」 今年もピクニック気分で楽しめました。フルートに新しく加わった,松木さやさんも大活躍。これからもよろしく。 #oekjp

毎年この時期恒例の,OEKメンバー自主企画による「ふだん着ティータイムコンサート」を聞いてきました。金沢は,梅雨入りしているのかしていないのか,微妙な状況ですが,本日は,”やや暑め”の行楽日和の気候になり,金沢市民芸術村には今年も大勢のお客さんが集まりました。

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前半は子供のためのコンサートということで,親子連れが多かったのも例年どおりです。司会はOEKのファゴットの柳浦さんでした。もうこのコンサートにはなくてはならない存在ですね。今年で18回目ということで(柳浦さんも18回目!?),とてもリラックスした感じで音楽を楽しませてくれました。今年はポルカ特集でした。

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こちらも恒例の1分間指揮者は,ベートーヴェンの「運命」の冒頭かラデツキー行進曲のどちらかを選んで,指揮をするというものでした。10歳以下の子供たちは,「ハイっ」と手を上げたのは良かったものの,その後,オーケストラを前にして固まってしまうという人もいましたが,それもまた,良い思い出だと思います。

ラデツキー行進曲の方が人気があったのですが,大人の「指揮者」の中には,お客さんの方に向かって指揮をして,例の手拍子を仕切る,素晴らしい方がいらっしゃいました。

最後の「みんなで歌おう」は,昨年ヒットした,「レット・イット・ゴー」でした。こちらは,みんなで歌うには結構難しい曲でしたが,誰でも知っている曲ということで,大変盛り上がりました。

その後,休憩を挟んで,会場を変えて,室内楽コンサートとなりました。こちらは,一転して,渋い室内楽曲中心でしたが,それでも間近で聞くプロの演奏の迫力は素晴らしく,大勢のお客さんがじっくりと聞いていました。

ソンジュン・キムさんとルドヴィート・カンタさんによるOEK版「2Clellos」のStingで始まりました。平然と格好よく聞かせてくれましたねぇ。その後は,最近OEKのメンバーになった,フルート奏者松木さやさんを含む,木管五重奏で3曲演奏されました。

オーボエの加納さんが松木さんにインタビューをするコーナーがあったり,一気に松木さんに対する親近感が増しました。松木さんは千葉県市川市出身で,いろいろなコンクールに入賞されているのですが,その本番に強い度胸の秘密は,「しっかりご飯を食べること」とのことです。もうすっかり,OEKの木管メンバーに融け込んでいました。

松木さんの演奏では,ファゴットの柳浦さんとの重奏で演奏した,ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ6番も印象的でした。「譜面をめくる暇もない」ということで,譜面台を4個並べ,柳浦さんと一緒に「カニさん歩き」で平行移動しながら演奏という,視覚的にも面白い演奏でしたが,演奏の方も凛とした音による雄弁な演奏でした。

その他,若松みなみさんとソンジュン・キムさんによる,ラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタ,岡本さん,木藤さん,渡邉さんによるドゥヴィエンヌの三重奏曲など,滅多に演奏されないけれども,充実した演奏が続きました。

この演奏会は,OEKメンバーと間近で接することができ,その声を聞くことができるのが良いですね。OEKメンバーの家族も参加しているようで,OEKと地域のファンとの家族ぐるみのお付き合いになっているのが素晴らしいと思います。

本日は,用事があり最後まで聞くことができなかったのですが(17:00以降は聞けませんでした。ダニール・グリシンさんのヴィオラを間近で聞きたかったのですが...),金沢市民芸術村の素晴らしい雰囲気を活用した(オープンスペースは結構,暑かったのですが...),OEKならでは,金沢ならではの演奏会として,続けていって欲しいと思います。

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