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2015/07/24

OEK2014/2015シーズンの締めは,広上淳一指揮による北欧の渋ーい作品集+小山実稚恵さん独奏の千両役者の共演のようなグリーグ #oekjp

先週のOEK定期公演マイスターシリーズでは,井上道義さん指揮,日本センチュリー交響楽団との合同公演で「春の祭典」が演奏されましたが,フィルハーモニーシリーズの方は対照的に,北欧の叙情を感じさせる曲渋い曲が並びました。

特に後半最後に演奏されたシベリウスの組曲「白鳥姫」は演奏される機会が少ない作品だったのですが,広上さんの指揮は,さらさらと流すというよりは,内容の濃さを感じさせくれ,シベリウスの「秘曲」のちょっと不思議な世界をしっかりと伝えてくれました。後からじわじわと効いてくるような魅力を持った作品だと思いました。個人的には,演奏会の最後ならば,やはり,がっちりとした構成感のある交響曲で締めるプログラムの方が好きなのですが,魅力的な作品をどんどん紹介し,新たなレパートリーを開拓しようとする,広上さんとOEKの姿勢は大いに評価したいと思います。

前半最初に演奏されたラーションの「田園組曲」は,知る人ぞ知る名曲という感じの曲です。20世紀の作品にしては,大変分かりやすい作品で,しかも「いかにも北欧」の肌触りがありました。編成的にもOEKにぴったりで,「OEKの新たなレパートリーになったなぁ」と感じました。

後半最初に演奏された,シベリウスの「トゥネラの白鳥」も名曲の割に,金沢では滅多に演奏されない曲です。この曲は何といってもイングリッシュホルンの神秘的な音色が聞きどころです。この日は加納さんが担当で,ほの暗いけれども強さのある見事な音を聞かせてくれました。カンタさんのチェロもしっかりと雰囲気を盛り上げてくれました。

この日のもう一人の主役は,ピアニストの小山実稚恵さんでした。この日,オーケストラのみで演奏された作品については,渋い曲が並んでいたので,前半最後に演奏されたグリーグのピアノ協奏曲がプログラム構成的にはクライマックスになっているような感じでした。

小山さんは,第1楽章のカデンツァの部分など,結構ミスタッチがあったのですが,まったく動じることなく,ダイナミックレンジと表現の幅の広い,巨匠風の音楽を聞かせてくれました。冒頭のティンパニのロールに続いて出てくるピアノの音型から,音がピリッと締まっており,一気にグリーグの世界に引き込んでくれました。しっかりと歌いこまれた叙情的な部分との対比も見事でした。第3楽章の最後の部分でのオーケストラと一体になって,堂々と盛り上がっていく辺りの雰囲気には,千両役者の共演といった趣きがありました。

7月末のOEKの定期公演も,秋山和慶さん指揮によるファンタスティック・クラシカルコンサートのみとなり,OEKも夏休みになります。しばらくは休息を取っていただいて(お客さんの方もしっかりと休みを取って),また新シーズンでの瑞々しい演奏を期待したいと思います。

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