OEKのCD

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2015/07/18

井上道義指揮OEK+日本センチュリーSOの「春の祭典」。やっぱり生演奏は最高。古典的かつ野性的な充実感。刺激たっぷりの権代敦彦:Vive Versa(初演)と合わせオーケストラ音楽の祭典を楽しみました #oekjp

今日の石川県は台風が接近中で,「日本センチュリー交響楽団が台風を連れてきた?」という感じでしたが,午後からは雨が上がり,オーケストラのパワーで台風も退散してしまったようです。

今回のOEK定期公演の目玉は,日本センチュリー交響楽団との合同演奏による「春の祭典」でした。私自身,この曲を実演で聞いたことはなく,この演奏会を心待ちにしていました。合同演奏は,後半だけだったのですが,ステージは100人以上のメンバーで溢れ,見るだけで「祭典」ムードになりました。

「春の祭典」は20世紀に作られたクラシック音楽の中では,もっとも人気のある作品の一つということで,CDでは何回も聞いたことがあります。文字通りの古典と言って良い作品です。この日の井上道義さんの指揮も,基本的には冷静で,曲の魅力を十分に伝えてくれるような演奏でした。

しかし,普通に演奏していても,要所要所で自然に熱気が溢れ,実演ならではの生々しい音の迫力が伝わってきました。冒頭のファゴットソロ(OEKの柳浦さんが見事に聞かせてくれました。),豪快にベルアップしていた9人のホルン,ずらっと並んだトランペット,トロボーンの咆哮....。イメージどおりの演奏を楽しむことができました。

特に素晴らしいと思ったのは打楽器群でした。OEKの渡邉さんのバスドラムとティンパニの神戸さんをはじめ,気合十分の音が全体をビシッと締めていました。

第2部の序奏の「夜」を表現する部分でのチェロやヴィオラのしみじみとした響きも印象的でした。カンタさんやグリシンさんも存在感たっぷりでした。そして,打楽器勢揃いで11拍子になる部分の迫力。井上さんは,この部分では指揮をするというよりは,一緒になって土俗的なダンスをしているようでしたが,「春の祭典」ならではの部分ですね。

第2部最後の部分は,さすがに音を合わせるのが難しそうでしたが,それがまた壮絶さにつながっていました。最後の最後の部分は,力強さと同時にダンサブルな雰囲気があり,バシっと締めてくれました。

何というか,あっという間に演奏が終わった気がします。終わるのが惜しいと感じるくらいでした。演奏後,井上さんが各メンバーをたたえ,最後,両オーケストラのメンバーが晴れ晴れとした表情で握手して解散となりました。数年に一度の「オーケストラの祭典が終わった!」という感じの爽快感が残りした。

アンコールはなし?と予想していたのですが,予想外の(ただし,大阪にちなんだ)曲が演奏されました。これについては,レビューで紹介しましょう。

前半(こちらはOEKだけ)に演奏された,権代敦彦さんによる新作「Vice Versa」も刺激的な作品でした。権代さんは,現在OEKのコンポーザ・オブ・ザ・イヤーということで,この日の演奏が世界初演でした。歴代の作品は,結構難解な作品が多かったのですが,権代さんの作品には,独特のサウンドの面白さがあり,全く退屈せずに楽しむことができました。井上さんからの結構細かい「注文」に応じて作られた作品で,「ありとあらゆる対称を描いた,2楽章形式の作品」となっていました。

曲の冒頭から耳をつんざくような高音(ピッコロの音が特に強烈)が続いたのですが,第2楽章になると,コントラバスなどによる低音が出てきたり,光を感じさせるような感動的でシンプルな音が出てきました。この日の演奏はCD録音をしていいましたので,恐らく,この作品はCD化されるのではないかと思います。井上さんも,大満足という表情でしたので,今後,OEKのレパートリーとして定着していくかもしれません。

そして,この曲に続いて演奏されたのが,ハイドンの交響曲第87番でした。この曲もまた実演で聞くのは初めてだったのですが,「刺激の強い食事の後に食べる白いご飯は最高」みたいなところがあり,「やはり,OEKのハイドンはよい」と思いました。ハイドンの曲には,色々と仕掛けがあり,この曲の第1楽章などでも,「何でこんなところで,急に音が弱くなる?」といった面白さがありました。第2楽章や第3楽章に出てくる,オーボエ(水谷さん)やフルート(松木さん)のソロも大変魅力的でした。

「春の祭典」をはじめ,実演で聞くのは初めての曲ばかりでしたが,井上さんがトークで語っていたとおり,「1,2年に1回ぐらいは合同で大編成」というのを期待したいと思います。

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