金大×京大ジョイントコンサート@金沢歌劇座 京大オケのプロコフィエフの交響曲第5番をはじめスケールの大きな作品を堪能
本日は,金沢大学と京都大学の学生オーケストラが合同でコンサートを行うということで,金沢歌劇座に聞きに行って来ました。前回,両大学の合同演奏会が行われたのはは5年前で,準備にあたっては色々苦労も多かったようですが,その成果が実った聞きごたえのある演奏会となりました。
プログラムは金沢大学フィルの単独演奏でドヴォルザークの交響曲第8番,京都大学交響楽団の単独演奏でプロコフィエフの交響曲第5番,合同でワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲が演奏されました。
京都大学交響楽団は,ラ・フォル・ジュルネ金沢に招待されたこともあるとおり,歴史と実力のある団体です(以(
,井上道義さんが「京都市交響楽団より巧かった時代もある」と語っていたのを思い出します)。その実力どおりの演奏を聞かせてくれました。
プロコフィエフの交響曲第5番が金沢で実演で演奏されるのは...もしかしたら今回が初めて?です。京大オケの音は,しっかりと練られており,この曲の持つモダンさやスケールの大きさをしっかり表現していました。特に第1楽章最後で,パーカッションを中心にフル編成の音が炸裂する,硬質な響きが気に入りました。
金沢大学の演奏するドヴォルザークの交響曲第8番も多彩な響きで盛り上がった第4楽章を中心に充実した演奏を聞かせてくれました。特に弦楽器のニュアンス豊かな演奏が素晴らしいと思いました。
最後に,両オーケストラ合同でマイスタージンガー前奏曲が演奏されました。こういう企画にぴったりの選曲であり,演奏でした。
その後,アンコールでレスピーギの「ローマの松」の「アッピア街道の松」が演奏されました。近年では,吹奏楽で演奏されることの方が多い曲ですが,大音量のクライマックスは暑気払いにぴったりでした。特に弦楽器の皆さんが大変楽しそうに伸び伸びと演奏していたのが印象的でした。
他県のオーケストラの合同演奏会というのは,何かと大変だと思いますが,是非また5年後に期待したいと思います。
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