Electric Light Symphony OEKがJR金沢駅もてなしドームで演奏。光と音が連携したスケール感豊かな世界が広がりました。ひゃくまんさんバルーンも大人気 #oekjp
気持ちの良い快晴だった金曜日の夕方,オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が,JR金沢駅のもてなしドームで演奏するElectric Light Symphonyというイベントが行われたので聞いてきました。このイベントは,その名のとおり,OEKの演奏する音楽に合わせてシャンデリア状のスクリーンに映像が投影され,ドーム内の照明が多彩に変化するというものです。映像の方は,音楽を電気信号に変えたものだそうで,音楽にぴったりと合っていました。昨年は,東京駅近くのKITTEというビルで行われたのですが,今回は北陸新幹線開通記念ということで,金沢駅で行われました。
OEKがこの場所で演奏するのは,今回が初めてということで大勢のお客さんが集まっていました。赤じゅうたんの敷かれた特設ステージの上でOEKが演奏する姿を見るのは,ファンとしても,ちょっと誇らしい気分でした。
イベントは指揮の斎藤一郎さんのトークを交えて行われました。斎藤さんは,棒を振る動作が非常に大きく,広々としたドームの雰囲気にぴったりでした。ベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章の最初の一音での,手を高く上に伸ばした状態から,真下に棒を振り下ろす動作は,大変ダイナミックでした。
音響の方は流石に,コンサートホール内で聞くようなわけにはいかず,マイクで拡声していたこともあり,やや不自然な響きでした。残響はとても長いのですが,各楽器の音が溶け合って聞こえず,弦楽器などはかなりギシギシとした感じに聞こえました。これは特定の楽器をマイクでクローズアップしていたためかもしれません。今回は,結構前の方で聞いていたのですが,もしかしたらもっと離れた場所で聞けば,もっと心地よく響いていたのかもしれません。
演奏された曲の中では,シュトラウスのポルカ「観光列車」が楽しめました。曲が進むにつれて,ひゃくまんさんの映像が大量発生し,密集してうねるような,すごい映像でした。近くに居た女子高生も「受ける~」という感じで楽しんでいました。
お馴染み,NHK大河ドラマ「利家とまつ」のテーマも雰囲気にぴったりでした。音楽もゴージャスなら,映像もゴージャスでした。
最初から最後まで立ったままだったので,結構疲れたのですが(実は,開演前の公開リハーサルから立ったまま聞いていたので),「滅多に味わえない祝祭的な気分」を体全体で感じることができました。雰囲気としては,ラ・フォル・ジュルネ金沢恒例のクロージング・コンサートとちょっと似た感じがあるかもしれません。
というわけで,このイベントについては,年に数回行って欲しいものです。OEK以外でも,吹奏楽団でも面白いかもしれませんね。というわけで,今後「金沢の目玉商品」の一つになっていきそうな,企画だと思いました。
鼓門のあたりに,「ひゃくまんさんバルーン」が2つ浮かんでいましたが,こちらも大人気でした。
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