OEKのCD

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2015/11/14

2015ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭 池辺晋一郎作曲,高塚かず子作詞,合唱組曲「水の旅」初演コンサート。聞きごたえと親しみやすさと普遍性を持った作品が誕生しました。

本日は2015ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭の一環で行われた,合唱組曲「水の旅」初演コンサートを金沢歌劇座で聞いてきました。

この曲は,石川県合唱連盟が10年前に詩人の高塚かず子さんに石川県の自然をモチーフとした詞を委嘱し,それに,池辺晋一郎さんが曲を付けたものです。作曲については,紆余曲折があったようですが,大変忙しい中,今年の春以降,池辺さんが高塚さんの詩にインスパイアされて,一気に曲を作ったものです。

合唱組曲には「水」をモチーフにした定番曲がいくつかありますが,今回初演された「水の旅」もそういう曲の一つになるような,聞きごたえと親しみやすさのある作品だと思いました。最初と最後の曲は堂々とした風格があり,その間の4曲には,赤ちゃんが出てきたり,若い男女が出てきたり,老人が出てきたり,大変変化に富んでいました。「水」=「命」を連想されることがあり,全曲を聞き終えたときには,石川県内の地名を盛り込みつつ,「命の永遠性」のような深さを感じさせてくれました。是非,これからも県内で歌い継いで行って欲しい曲だと思います。

前半は県内の合唱団体が,多彩な曲を聞かせてくれました。金沢の中学生の合同合唱団は,文字通り,「みずみずしい」声で,「水の旅」の前半に聞くのにぴったりでした。金沢メンネルコールの歌を聞くのは久しぶりだったのですが,お得意のバーバーショップ・スタイルの曲を楽しく,時にしっとりと聞かせてくれました。赤いベストならぬチャンチャンコが実にお洒落に見えました。前半最後の能登地方の合同合唱団は,「希空」など,新しいご当地ソングを3曲聞かせてくれました。しっかりとした”思い”が伝わってくるような歌でした。

最後に前半に登場した中学生も加わって,全員で池辺さんの作った「風の子守歌」がアンコールで歌われて(池辺さんの指揮でした)お開きとなりました。池辺さんは,能登演劇等の仕事と石川県立音楽堂の仕事をされていますが,その長年の「つながり」が今回の「水の旅」の成功につながったのだと思います。

明日はオペラ「滝の白糸」の再演に行く予定ですが,どんどん石川県の音楽文化が充実してきていることを喜びたいと思います。

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