OEKのCD

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2015年6月21日 - 2015年6月27日

2015/06/27

金沢交響楽団第60回定期演奏会。ブラームス:交響曲第4番,シベリウス:カレリア組曲などをじっくりと楽しませてくれました。

今日の金沢は午前中から梅雨らしい天気で,小雨が降っていましたが,夕方から地元のアマチュアオーケストラ,金沢交響楽団の定期演奏会が行われるということで,金沢歌劇座に出かけて,聞いてきました。

今回聞きに行こうと思ったのは,数日前の北國新聞の記事に,数年前の北陸新人登竜門コンサートに出演した笠間芙美さんがホルンのエキストラで出演すると,書かれていたことと,ブラームスの交響曲第4番とシベリウスのカレリアを中心としたプログラムに惹かれたからです。

ブラームスの方は,月曜日に井上道義指揮OEKで交響曲第2番を聞いたばかりでしたが,金沢交響楽団の第4番にも違った良さがありました。指揮の大久保譲さんのテンポ設定は,やや遅めで,どの音もしっかり鳴らそうという誠実さを感じました。演奏の精度やバランスの点では,もちろんOEKにはかないませんが,そのじっくりとしたテンポからは,しみじみとした味がじわじわと感じられて来ました。各曲のクライマックスでの思い切りの良い鳴らし方も爽快でした。演奏が終わった後,大久保さんはいつも笑顔を見せていましたが,その雰囲気どおりの,音楽を演奏する喜びが作ってくるような演奏でした。

前半に演奏されたニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲とシベリウスの組曲「カレリア」も同様の演奏でした。特に「カレリア」の2曲目のバラードでの,たっぷりと息を吸い込んで歌うような感じがいいなぁと思いました。

ホルンの笠間さんは現在フィンランドのオーケストラのメンバーとして活躍されているということで,「カレリア」はを得意とされている曲かもしれません。第1曲「間奏曲」の最後の部分は,ホルンの高音で終わるのですが,ホルンセクションは見事に決めてくれました。

というわけで,とても良い雰囲気の演奏会でした。ちなみに明日の夜は,本日に続いて金沢歌劇座で金沢大学フィルのサマー・コンサートもあります。こちらも都合がつけば出かけてみたいと思います。

2015/06/22

井上道義指揮OEK定期 ブラームスの交響曲第2番はスケール感と瑞々しさが同居した巨匠の音楽。シューマンのヴァイオリン協奏曲はMIDORIの世界。引き込まれました #oekjp

ラ・フォル・ジュルネ金沢と「フィガロの結婚」公演が行われた5月には,OEKの定期公演はなかったので,本日行われた井上道義音楽監督指揮によるフィルハーモニー定期は,OEKが交響曲を演奏した久々の演奏会となりました。ブラームスの交響曲第2番とシューマンのヴァイオリン協奏曲というドイツ・ロマン派を代表する2人の作品を中心とした,真っ向勝負のプログラム。しかもソリストは,五嶋みどりさん。聞きごたえ十分の充実の公演となりました。

最初に,いかにも井上/OEKにぴったりの,ロッシーニの歌劇「シンデレラ」序曲が明るくキレ良く演奏された後,五嶋みどりさんが登場しました。当初はバルトークのヴァイオリン協奏曲が演奏される予定だったと思いますが,シューマンに変更になりました。シューマンのこの曲は,約1年前に井上さん指揮,郷古廉さんのヴァイオリンで演奏されるはずだったのですが,井上さんの病気のため曲目が変更になり,演奏されなかったという経緯があります。今回のプログラム変更は,もしかしたら,この曲を井上さん自身の指揮で,金沢の聴衆に聞かせたいという強い思いがあったのかもしれません。

曲自体は,ロマン派の他のヴァイオリン協奏曲に比べるとかなり渋く,みどりさんの演奏は,弱音を多用して,どんどん自分の世界に深く入り込むような内向的な演奏でした。テンポは非常に遅く,恐らく,30分以上演奏時間が掛かっていたと思います。曲が進むにつれて,みどりさんの集中力はどんどん増し,全曲を通じてしっかりと「みどりの世界」を作っていました。音量は大きくなくても,非常にスケール感の豊かな演奏だったと思います。こういう確固とした表現を聞かせてくれるのは,さすがだと思いました。

テンポは遅かったのですが,そこにはエネルギーが溢れ,聞いていてどんどん,そのやや鬱屈したロマンの世界に引き込まれました。みどりさんの演奏からは,思いつめたような鋭さよりは,柔らかい優しさのようなものを感じさせてくれました。みどりさんには,求道者のようなストイックなイメージを持っていたのですが,さらに進化をしていると感じました。

後半のブラームスの交響曲第2番は,OEKが滅多に演奏しない曲です。今回の演奏でも,第2ヴァイオリン以下の弦楽器を増強し,トロンボーン,テューバが加わる,「やや大きめ」編成による演奏となっていました。

この演奏を聞いて,巨匠の演奏だ,と感じました。しかも瑞々しい演奏でした。この2つが両立しているのが素晴らしいと思います。

全曲を通じて,テンポは遅めで,ブラームスの交響曲らしい,音楽の流れをしっかりと感じさせてくれました。第4楽章のコーダをはじめとして,音楽は所々で大きく盛り上がるのですが,テンポを変えることなく,実にくっきりとブラームスの曲の世界を伝えてくれました。井上さんは,近年,ブルックナーの交響曲をよく取り上げていますが,その世界に通じるような,揺るぎなく,がっちりと細部の音の動きを積み上げていったような構築感を感じさせてくれました。

その一方で弦楽合奏のキレ良く,瑞々しい響き,3楽章のオーボエ(今回は水谷さんでした)ソロの楚々とした味わいなど,OEKらしさもしっかり聞かせてくれました。各楽器では,第1楽章の冒頭から活躍するホルンがお見事でした。この日は木川博史さんという方がエキストラで第1奏者を担当していましたが,安定感抜群でスカッとした音を要所要所(この曲はホルンが大活躍する曲だと再認識しました)で聞かせてくれました。

この公演と同じプログラムは,長野市と新潟市でも行われます。お近くの方は是非,お聞きになってください。

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