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2015年10月4日 - 2015年10月10日

2015/10/06

音楽堂室内楽シリーズ第4回,関本昌平さんの切れ味鋭い辛口ショパンと山本貴志さんの濃厚旨口ショパンの聞き比べ。最後は「びっくりぽん」の最高級ブレンドのモーツァルト

現在,5年に一度のショパン国際ピアノコンクールが現在行われています。それに合わせるかのように,第15回ショパン・コンクールで4位に入賞した山本貴志,関本昌平の2人のピアニストがショパンの曲を演奏し,最後にモーツァルトの2台のピアノのためのソナタを演奏する演奏会が音楽堂室内楽シリーズとして行われたので聞いてきました。

2人の実力のあるピアニストの共演ということで素晴らしい内容になることは予想していたのですが,その期待を上回る,「びっくりぽん!」という感じの演奏会になりました。

演奏会は3部構成で,まず関本さんが,ショパンの名曲の中から,英雄ポロネーズ,スケルツォ第2番などダイナミックな動きのある曲を中心に演奏しました。第2部では山本さんがノクターン,マズルカ,幻想ポロネーズなど,しっとりとした夜のムードを持った曲を中心に演奏しました。

まず,この2人の演奏の対比が鮮やかでした。日本酒の利き酒をするような感じで楽しんでしまいました。関本さんは,スーパー・ドライ,超辛口という感じで,粒立ちの良い音で,スパッとした爽快さのある演奏を聞かせてくれました。

山本さんの方は,濃厚旨口の日本酒という演奏で深く瞑想するような音楽を聞かせてくれました。

どちらの演奏も完成度が高く,ピアノがしっかりとコントロールされているのが素晴らしく,1つの演奏会で2倍楽しんだような充実感がありました。

そして,後半のモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ(「のだめカンタービレ」で有名になった作品ですね)では,最高級ブレンドといった演奏を聞かせてくれました。2人の演奏を折衷したという感じではなく,2人が一体となって取り組むことで,スリリングで一段上の高みに上ったような生命感あふれる演奏を聞かせてくれました。

アンコールでは,ラフマニノフの組曲第2番の中のタランテラが演奏され,脂が乗りきった2人の奏者による,迫力満点の音楽で締めてくれました。

この室内楽シリーズで,「2台のピアノ」の演奏会が行われるのは珍しいと思いますが,過去のこのシリーズの中でも特に素晴らしい公演の一つだったと思います。

2015/10/04

2015ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭 石川フィル特別演奏会 ラフマニノフの交響曲第2番を中心に,たっぷりとロシア・プログラムを楽しみました。

その名のとおり,2年に一度「ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭」というイベントが行われ,この時期,石川県内の色々な文化・芸術関連の団体が集中的にイベントを行っています。

本日はその一環として,石川フィルハーモニー交響楽団の特別演奏会が石川県立音楽堂コンサートホールで行われたので聞いてきました。指揮は常任指揮者の花本康二さんでした。

石川フィルの演奏会では,一般的な名曲だけに偏らず,ちょっとマニアックな曲を入れることがあるのですが,今回,メインで演奏されたのは,ラフマニノフの交響曲第2番でした。20世紀の交響曲の中では親しまれている作品ですが,マーラーの交響曲やショスタコーヴィチの5番ほどには演奏される機会のない作品です。金沢で演奏されるのは,金沢大学フィルの定期演奏会以来かもしれません。

今回はこの曲を核として,ロシアの名曲を並べたプログラムでした。前半のグリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲とチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」は,どちらも無理のないテンポで,しっかりとしたオーケストラサウンドを聞かせてくれる,まとまりの良い演奏でした。久しぶりに実演で聞いた「ロメオとジュリエット」は,甘さたっぷりというよりは,微糖ぐらいの感じで,交響曲の一つの楽章を聞くような感じで,主題と主題の絡み合いの面白さを楽しむことができました。

後半のラフマニノフでは,しっかりと「ラフマニノフらしく」盛り上げており,充実感たっぷりでした。4楽章ともそれぞれにボリューム感があるのですが,4章からなる長編小説を楽しむような感じで聞かせてくれました。緩やかな楽章では,ねっと~りと盛り上がったり,急速なテンポの楽章では,パーカッションを交えて,華やかに盛り上がったり,ラフマニノフらしさをしっかり味わわせてくれました。

特にうねるような情感を自然に感じさせてくれた,ヴァイオリンを中心として弦楽合奏が素晴らしいと思いました。クラリネットを初めとした,管楽器のソリスティックな活躍も曲に変化を付けていました。長大な作品ですが,全く退屈することなく楽しむことができました。

花本さんは,8月に金沢で行われた全国アマオケフェスティバルで,ラフマニノフの交響曲第3番を指揮されましたが,それに続いての第2番の指揮ということで,すっかり「ラフマニノフの権威」に成られたのではないかと思います。

ビエンナーレの方は,その他の音楽団体も色々な公演を行うようなので,いくつか出かけてみようと思います。

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