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2015年11月8日 - 2015年11月14日

2015/11/14

夜は金沢マラソン便乗企画,サティ「スポーツと気晴らし」他を金沢ふるさと偉人館で,金澤攝さんの演奏と挿絵の映像付きで楽しんできました。

明日は金沢マラソン。それを記念して,金沢市の博物館では,「ナイトミュージアム」として開館時間を延長しています。金沢ふるさと偉人館では,スポーツ関連の音楽としてサティの「スポーツと気晴らし」を中心とした演奏会が行われたので聞いてきました。演奏は金澤攝さんでした。

金澤さんは,音楽史に埋もれてきた作曲家を集中的に取り上げる演奏会で,金沢ではおなじみですが,サティというメジャーな作曲家を取り上げるのは,珍しいことです。司会の方のお話によると,やはりサティを演奏するのは初めてとのことです。

今回の会場は,ふるさと偉人館でした。これまで,この建物に入る機会はほとんどなかったのですが(実は,昼間出かけていた金沢歌劇座のすぐ後ろにあります),丁度よい具合にピアノを置ける場所があり,なかなか面白い雰囲気の中,至近距離で金澤さんのピアノを楽しむことができました。

サティのこの曲集ですが,20曲から成っているのですが,各曲は大変短く,20分程度で終わったのではないかと思います。曲の方も,ゴルフとか競馬とか,いろいろなスポーツや娯楽を描いているのですが,いかにも「お手軽」という感じで,サクサクと進んでいきました。

今回の演奏会の目玉は,楽譜に付けられているシャルル・マルタンによる挿絵をスライドで投影しながら演奏された点です。挿絵の方は,写実的なものではなく,ちょっとレトロでおしゃれなマンガっぽい雰囲気でした。サティの音楽自体は,ちょっと訳が分からない感じだったので,この挿絵があったので飽きずに楽しめたようなところがあります(ただし,挿絵のスライドが途中でずれてしまっていたのですが...)。

金澤さんのピアノの方は,本当に間近で聞いたこともあり,ピアノの弦の音がダイレクトに聞こえてくるような迫真感がありました。

演奏会の後半は,フランス6人組の陰に隠れていて,ほとんど聞かれることのない,アンリ・クリケ=プレイエルの組曲が演奏されました。サティと同時代の作曲家をカップリングするあたり,「さすが金澤さん」という選曲でした。

曲の雰囲気は,金澤さんの解説通り,「妖気漂う雰囲気がありました。個人的には,こちらの作品の方が音楽としては楽しめると思いました。金澤さんのピアノの音にも強烈な音の輝きがあり,ちょっと狂気が混ざったような世界に浸らせてくれました。

最後にアンコールのような感じで,金澤さんが1990年に作り,今回,改作してた「秋のモーメント」という小品が演奏されました。繊細さと華麗さが,心地よい暖かい響きの中に包み込まれているような作品で,今の季節にぴったりと思いました。

金澤さんの演奏を聞くのは久しぶりだったのですが(現在は本の出版に向け,演奏活動はあまり行っていないとのことです),今回のような組み合わせのプログラムも面白いなと思いました。1時間ほどの長さだったこともあり,疲労感も少なく,リラックスして楽しめたのも良かったと思いました。

2015ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭 池辺晋一郎作曲,高塚かず子作詞,合唱組曲「水の旅」初演コンサート。聞きごたえと親しみやすさと普遍性を持った作品が誕生しました。

本日は2015ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭の一環で行われた,合唱組曲「水の旅」初演コンサートを金沢歌劇座で聞いてきました。

この曲は,石川県合唱連盟が10年前に詩人の高塚かず子さんに石川県の自然をモチーフとした詞を委嘱し,それに,池辺晋一郎さんが曲を付けたものです。作曲については,紆余曲折があったようですが,大変忙しい中,今年の春以降,池辺さんが高塚さんの詩にインスパイアされて,一気に曲を作ったものです。

合唱組曲には「水」をモチーフにした定番曲がいくつかありますが,今回初演された「水の旅」もそういう曲の一つになるような,聞きごたえと親しみやすさのある作品だと思いました。最初と最後の曲は堂々とした風格があり,その間の4曲には,赤ちゃんが出てきたり,若い男女が出てきたり,老人が出てきたり,大変変化に富んでいました。「水」=「命」を連想されることがあり,全曲を聞き終えたときには,石川県内の地名を盛り込みつつ,「命の永遠性」のような深さを感じさせてくれました。是非,これからも県内で歌い継いで行って欲しい曲だと思います。

前半は県内の合唱団体が,多彩な曲を聞かせてくれました。金沢の中学生の合同合唱団は,文字通り,「みずみずしい」声で,「水の旅」の前半に聞くのにぴったりでした。金沢メンネルコールの歌を聞くのは久しぶりだったのですが,お得意のバーバーショップ・スタイルの曲を楽しく,時にしっとりと聞かせてくれました。赤いベストならぬチャンチャンコが実にお洒落に見えました。前半最後の能登地方の合同合唱団は,「希空」など,新しいご当地ソングを3曲聞かせてくれました。しっかりとした”思い”が伝わってくるような歌でした。

最後に前半に登場した中学生も加わって,全員で池辺さんの作った「風の子守歌」がアンコールで歌われて(池辺さんの指揮でした)お開きとなりました。池辺さんは,能登演劇等の仕事と石川県立音楽堂の仕事をされていますが,その長年の「つながり」が今回の「水の旅」の成功につながったのだと思います。

明日はオペラ「滝の白糸」の再演に行く予定ですが,どんどん石川県の音楽文化が充実してきていることを喜びたいと思います。

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