OEKのCD

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2015年12月13日 - 2015年12月19日

2015/12/19

Co.山田うん 春の祭典ツァー 金沢公演。間近で観たパフォーマンスは,ストラヴィンスキーの音楽にピタっと付けた衝撃的な素晴らしさ!もう一度見てみたい。

金沢市民芸術村パフォーミングスクエアで,現代舞台プロジェクトとして,ダンスカンパニー<Co.山田うん>による,バレエ「春の祭典」を中心とした公演が行われましたので,観てきました。12月19日と20日の2日連続で行われるのですが,その初日の方です。

ストラヴィンスキーの「春の祭典」は,今年の7月に井上道義さん指揮のOEKと日本センチュリー交響楽団の演奏で聞いたばかりですが,実際にバレエとして上演されるのを観たことがありません。今年は金沢市文化ホールの方でも別アーティストによって上演されたのですが,そちらの方は観損なってしまったので,今回を逃すとしばらく観られないと思い,出かけてきました。

演出・振付の山田うんさんについも,そのダンスカンパニーについても,全く予備知識はなかったのですが,パフォーミングスクエアという,非常に舞台までの距離が近い会場で観たこともあり,すっかり舞台に入り込んで観てしまいました。衝撃的なすばらしさでした。

ストラヴィンスキーの音楽は,何回も聞いたことはありますが,何よりも,音楽との一体感が素晴らしいと思いました。今回は13人による上演でしたが,音楽の展開にぴったり合ったダンスの連続でした。コンテンポラリー・ダンスを観たことがほとんどないので,比較はできないのですが,間近で見るプロのダンスのキレの良さに感動しました。

ポリリズムの部分では,13人が3つぐらいのグループに分かれたり,第1部の最後の部分ではトランス状態になったり,組体操のような雰囲気になったり...全く飽きませんでした。

第2部では,「祖先の儀式」での怪しく静かな群舞から,最後の「いけにえの踊り」での,ソリスト的な女性ダンサーを中心としたドラマティックでスピーディーな動きへと繋がっていくコントラストが特に面白いと思いました。最後の部分では,いけにえの女性が音楽に合わせて,バタっと倒れるのですが,本当に力尽きてバタっと倒れる感じで,そのドサっと言う音とストラヴィンスキーの音楽とのシンクロが衝撃的でした。

この日の音源は,ゲルギエフ指揮キーロフ劇場の演奏を使っていました。低音をしっかりと響かせた音響も素晴らしく,迫力満点でした。「春の祭典」は,20世紀音楽の古典になっていますが,バレエとしても古典なのだということを再認識しました。

前半もストラヴィンスキーの音楽に合わせたパフォーマンスでした。最初の「日本の三つの抒情詩」は伊藤知奈美さんの独舞,二曲目の「結婚」は,山田うんさんと河合ロンさんによるダンスでしたが,これらも大変楽しめました。ストラヴィンスキーの音楽は,音だけ聞くと難解ですが,ダンス付きで見ると全く退屈しませんでした。

「日本の三つの抒情詩」は4分程度でしたが,その短さが,叙事詩=和歌の雰囲気にぴったりでした。「結婚」の方は,打楽器とピアノと声楽を中心とした曲で,ロシア的な感じと現代的な感じとが混ざった,ちょっとカール・オルフの曲を思わせるような曲です(オルフの方が影響を受けてるのだと思います)。

「結婚」といっても,ハッピーな感じの曲ではないのですが,この曲でもまた,音楽の流れに乗ったキレの良いパフォーマンスが見事でした。よく考えると,普通のバレエで言うところの,「パ・ド・ドゥ」なのですが,最後の部分で「寝技(?)」に持ち込む辺りがコンテンポラリーなところです。

音源はポクロフスキー・アンサンブルという団体のものを使っていましたが,この演奏が非常に生々しい感じで,迫力のあるダンスにぴったりでした。

この公演は,明日もう一回行われます。狭い会場でしたので,ほぼ満席だったようです。個人的には,もう一度観てみたいぐらいの迫力と魅力のあるステージでした。

2015/12/13

年末恒例,OEK&北陸聖歌合唱団のクリスマス・メサイア公演 今年は藤岡幸夫さん指揮。二期会のソリストとともに,堂々とした正攻法の音楽を聞かせてくれました。 #oekjp

12月恒例の北陸聖歌合唱団とOEKによるクリスマス・メサイア公演。今年の指揮は藤岡幸夫さんで,ソリストは,昨年同様,二期会所属の4人の歌手でした。抜粋版で演奏されましたが,「毎年外せない曲」がしっかり入っており,第1部の後半を中心に,一足先にクリスマス気分を味わってきました。

藤岡さんの指揮ぶりは,堂々とした楷書という感じで,ハレルヤ・コーラスなどでは,正攻法のパシッとした音楽を聞かせてくれました。最後のアーメン・コーラスになると,「いよいよ年末だな」というしみじみとした気分になります。この日の演奏も,力いっぱい盛り上がるというよりは,しみじみとした情感を感じさせてくれました。

今回のソリストの皆さんも素晴らしい歌を聞かせてくれました。バリトンは,予定されていた青山貢さんから久保和範さんに交替になっていましたが(久保さんの方が音域的には低いようでバスバリトンとなっていましたが),この久保さんの威厳のある声が特に印象的でした。第3部でのトランペットは,おなじみOEKの藤井さんでしたが,見事な音を聞かせてくれ,久保さんの歌をしっかり盛り上げていました。

ソプラノの平井香織さん,メゾソプラノの手嶋眞佐子さん,テノールの鈴木 准さんも,それぞれの「聞かせどころ」をしっかりと聞かせてくれました。この際,もっと沢山アリアを聞いてみたいなと思うくらいでした。今回の抜粋は,例年よりもちょっと曲が少なかった気もします。特にハレルヤ・コーラスの前にテノールの曲が入らなかったのは珍しいかもしれません。

メサイアに先立って,OEKエンジェルコーラスが合唱が加わって,こちらも定番となっている,クリスマス・メドレーが演奏されました。この榊原栄さん編曲のメドレーも,10回以上聞いていると思うのですが,すっかり欠かせない曲です。榊原さんの編曲にはゴージャスな気分があり,藤岡さんの楽し気な指揮ぶりにぴったりでした。「ジングルベル」での子どもたちの手の動作も元気よく,演奏会を大きく盛り上げてくれました。

今年の金沢の12月は,今のところとても穏やかです。「メサイア」が終わると,いよいよ歳の暮です。例年どおりアンコールの「きよしこの夜」に続いて,讃美歌が歌われてお開きとなりましたが,を平和に過ごせていることに感謝したくなるような演奏会でした。

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